今週のテーマ

薬物乱用防止

2006年 6月19日(月) 放送分


最新薬物密売

青少年の薬物乱用の原因として「インターネットや携帯電話による密売」を挙げた人は、なんと7割にものぼりました。最近の薬物密売の傾向について、厚生労働省の麻薬取締官の方にお話しをうかがいます。

6月26日は、国際麻薬乱用撲滅デーです。そこで、今週は薬物乱用防止について考えます。インターネットや携帯電話で本当に薬物の密売が行われているか、厚生労働省の麻薬取締部の方に伺いました。それによると街中とは違い、ネット上には縄張りがないので、犯罪組織だけでなく個人による密売も横行しているそうです。しかも、捜査の目をかいくぐるため特殊な用語をつかって、取引が行われているそうです。ネットや携帯電話を使いこなす、若い世代が違法薬物が横行しています。しかし、徹底した捜査、取締はネット上でも行われています。


 



2006年 6月20日(火) 放送分


ノードラッグ!地域の取り組み

都内各地では薬物乱用防止を呼びかける様々な取り組みが行われています。昨年の夏、渋谷では「ノー・ドラッグ」をテーマとするアコースティックライブが行われました。この薬物乱用防止を訴えるライブを主催した渋谷中央街を取材します。

「ノー・ドラッグ」薬物乱用防止を訴えるライブを主催したのは、渋谷中央街。今年は、7月11日から8月10日まで行われます。去年のライブでは、普段ライブハウスやインディーズで活躍しているミュージシャン約40組が集まりました。ノー・ドラッグ、ミュージシャン達の熱いメッセージのこもった「ダメ!絶対ソング」、今年の夏も渋谷を熱くします。こうした薬物乱用防止活動は、都内各地で行われています。江東区の協議会では、宣伝カーを使った広報活動を行っています。メンバーには、薬物中毒者に実際に接している保護司の方もいらっしゃいます。

 




2006年 6月21日(水) 放送分


薬物乱用の実態
薬物乱用は、犯罪の要因や若年層の利用の増加など深刻な問題となっています。薬物に手を出してしまう背景にはどんな原因があるのか、また、一度でも薬物を乱用してしまうと、どうなってしまうのか、薬物乱用の怖さにせまります。

薬物はやってはいけないと分かっていながら何故手を出してしまうのでしょうか?薬物依存症のリハビリ施設・日本ダルクは20年近く、依存症で苦しむ人たちをサポートしています。代表の近藤さんは多くの薬物依存者を見てきました。そんな近藤代表にお話しを聞きました。「ダルクの平均の薬物開始年齢の平均は14歳。家族から見てもおとなしい子が、何故薬物中毒なっのか?と思う人が多い。なんで、薬を使ったかを聞くと、大体の子が「好奇心」と答えます。しかし、その裏側には寂しさ、やるせなさ、焦りなどがある」と仰いました。薬物依存所のリハビリは一生続きます。ダルクのスタッフも依存者もお互いに支え合って努力します。しかし、薬物で失ってしまった時間は取り戻すことはできません。




2006年 6月22日(木) 放送分

薬物にノーと言うために

一度、薬物に手を出してしまったら引き返すことが難しくなります。最初の一回を避けるためにはどうすればいいのか?薬物依存症のリハビリ施設、日本ダルクの方にアドバイスをいただきました。

薬物乱用によって引き起こされる薬物依存症。止めたいと思っても止められない、本人の意志ではどうすることも出来なくなってしまう病気。その症状は一生続きます。更に乱用が続くと、幻覚や妄想にとりつかれるようになります。精神面だけでなく体そのものがボロボロになり、突然死で亡くなることもあります。そんな恐ろしい、薬物使用に誘われてもノー!と言うには、味方が必要です。一人じゃない、味方がいる。こう思うことがノー!と言うための第一歩です。一人で悩まずまず相談しましょう。

薬物問題についてのご相談は
東京都福祉保健局麻薬対策係り
03-5320-4505




2006年 6月23日(金) 放送分



ドラッグ!身近な危険

脱法ドラッグは、法律で禁止されている成分とは異なるために、危険なイメージが少ないですが、実際には重大な健康被害が起きています!そこで、政府も薬事法改正に動き出しました。また、東京都では昨年の4月から既に「脱法ドラッグ条例」が施行されています。

東京都健康安全センターにはドラッグが調査のために持ち込まれます。今、危険なのはアロマ系と呼ばれる脱法ドラッグで、甘い香りがしますが、飲むと強い幻覚作用があり、精神に異常をきたし、入院した人もいるそうです。東京都では平成17年4月1日に「東京都薬物の濫用防止に関する条例」を施行しました。日々、街で監視を続ける薬事監視員(ドラッグGメン)の方にお話しを聞いたところ、昨年に比べて脱法ドラッグを扱う店がおよそ半分に減ったそうです。

百害あって一利無し。危険な薬物には絶対に手を出してはいけません!







 




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