火災の主な原因は、放火、タバコ、ガステーブルなど。こらからの季節は花火にも気をつけましょう。しかし、もし火災が起こってしまったら、一体どうすればよいでしょう？本所防災館では、いざという時に備えるための、消火器を使った消火体験ができます。出火したら、天井まで達する時間はわずか3〜4分。それを過ぎると消火器での消火は困難になります。まず、一人で消火できない場合に備えて大きな声で応援を呼びます。その後、落ち着いて消火器の安全ピンを抜き、低い姿勢で徐々に近づきながら、炎ではなく燃えているものを狙うのがポイントです。

火災が原因による死者の約６割が逃げ遅れ、火災の発見が遅かった事によるものです。特に就寝中、中でもお年寄りが出火に気づかなかったといった事例が多いといいます。そこでお勧めなのが「住宅用火災警報機」。東京都では平成２２年４月にはすべての住宅への設置が義務づけられます。住宅用火災警報機は、ホームセンターなどで手頃に買える上、設置もカンタン。購入する際のポイントは、規格に適合した「ＮＳマーク」付きのものを選ぶ事です。今回の実験では、市販の火災警報機で煙発生から３９秒で警報が鳴りました。

2001年9月、新宿歌舞伎町で、ビル火災が発生し、44人もの犠牲者が出ました。多くの人が出入りする建物で火災が発生してしまったらどうすればよいでしょうか？まず、一酸化炭素を吸い込まないように注意！一酸化炭素は、一息吸っただけで、意識がなくなり、動きたくても動けない状況に陥ります。煙は天井に集まりますので、吸わないためには、身を低くしハンカチなどで口を覆って避難しましょう。また、煙が充満して視界が閉ざされます。このような場合は色分けされた通路を頼りに避難階段へいきましょう。非常階段へ続く防火扉には、緑字の誘導灯があります。東京都では、平成18年10月より、優良防火対象物認定マーク制度を設け、進んだ火災予防対策を行う店舗に、ご覧のマークを与えます。