今週のテーマ

住宅の耐震

2006年 5月22日(月) 放送分


地震から身を守れ!

南関東で30年以内に大地震が発生する確率はなんと70%とも言われています。未曾有の大災害となった阪神・淡路大震災で亡くなった方の約9割が建物の倒壊によるものです。そして東京でも、地震による建物倒壊の危険性が指摘されています。

東京には軟弱地盤が比較的多いので危険なところがあります。また、軟弱地盤と共に危険だと言われているのが、木造住宅密集地域。古い町並みの残る東京には、木造住宅の密集地域が広がっています。そこで問題となるのが、1981年以前の古い建築基準法で建てられた住宅です。耐震基準が低く、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けたのも、この古い基準の家でした。

■耐震診断・改修に関する相談窓口
東京都都市整備局
一戸建て 03-5388-3362
マンション 03-5320-5001


 



2006年 5月23日(火) 放送分


簡単耐震チェック!

本日は、築31年・木造2階建てのお宅にお住まいの方にご協力をいただき、簡単にできる耐震チェックを行ってみます。10個の質問に答え、0点か1点をつけていき10点満点で安心となり、専門知識がなくてもチェックできます。

今回、耐震診断にご協力いただいたお宅は、築31年、1階に4部屋、2階に3部屋という間取り。1981年に5月以前に建てられたこのお宅は、古い建築基準法が適用されています。合計10点が満点ですが、このお宅では「家を建てた年」「傷み具合」「基礎」の3点が0だったため合計で7点でした。合計7点の診断は「早めに専門家の診断が必要」です。そこで、明日は実際に専門家の先生にお宅をみていただきます。

 




2006年 5月24日(水) 放送分


徹底チェック!耐震診断
今回、ご協力頂いたお宅での「誰でもできるわが家の耐震診断」は「専門家に見てもらう必要あり」という結果がでました。そこで、100軒もの耐震診断を行ってきた一級建築士の杉本さんに更に詳しく診断していただきます。

一級建築士の杉本さんにお願いして、行った耐震診断。床の下の土台では、白蟻駆除の際に基礎を一部壊していることが発見されました。また、屋根裏では「筋かい」の留め方をチェック。このお宅では、古い耐震基準なので、釘だけの補強でしたが、写真のように接合部分を金具でしっかりと固定されていれば、もっと安全です。さらに金属探知器で、基礎に鉄筋が入っているかもチェック。プロならではの厳しい視点で確認します。耐震診断は、現地調査のデータを元に、計算・解析し結果をだします。実際に今回は一ヶ月かかりました。今回の結果では0.41という数値がでました。震度6で倒壊しない数値を1.0としているので、こちらのお宅は耐震補強が必要だと言う結果になりました。




2006年 5月25日(木) 放送分

地震に負けない家!

耐震診断の情報をお送りしてきた今週の東京サイト。本日は、一級建築士の杉本さんと一緒に、最近耐震リフォームしたというお宅にお邪魔し、お宅を拝見するとともに、お話しを伺います。

今回お邪魔したお宅は、昨年12月に耐震リフォームをしたお家。築25年、2階建ての木造一戸建て住宅です。まず、外見からもわかるのが、1階部分にあった重い瓦の屋根を無くしたこと。重い瓦が落ちてきて、地震の際に怪我をする危険がありましたが、それを軽い屋根に葺き替えることにより、重さが半分になり、安全性がアップしました。更に、一見何気ないリビングの壁も耐震壁が入りました。家の壁、全部を補強しなくてもポイント・ポイントで設置する事により耐震効果はあがります。また、台所や洗面所などもリフォーム。今回のリフォームにより耐震性が1.02にあがり一安心。費用は150万円程かかったそうです。




2006年 5月26日(金) 放送分



耐震リフォーム詐欺にご注意!

大地震があったとき、自分の家は耐えられるるだろうか・・・。そんな誰もが思う不安につけこんでくるのが耐震リフォーム詐欺。本日は実際に被害にあわれた方に、その手口を伺います。

築25年の一戸建てに住む今回、被害にあわれたご夫妻。顔見知りの業者に耐震リフォームを勧められたのがきっかけでした。業者は屋根裏などの映像を見せ、危ないと危険性をあおり、その日に契約すれば二割引だと迫りました。そして270万を支払いリフォームを行いましたが、怪しいとおもい、後日東京都消費生活総合センターに相談。センターに紹介された別の業者に見てもらったところ、必要以上に金具がとりつけられている・本来の機能をしていない箇所がある、などの問題を指摘されました。そして、その業者の見積によると120万円。150万円もの差がありました。耐震補強工事を行うつもりがある方は、まずは専門家にみてもらい、その上で工事契約をするのが安心です。

■東京都消費生活総合センター
03-3235-1155
(9:00〜16:00 土・日・祝・年末年始は休み)







 




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