今週のテーマ

リスタート!

2006年 4月24日(月) 放送分


一人で悩まないで

今年の春、たくさんの思い出と共に、学校を卒業した生徒たち。しかし、中には楽しい学校生活を送れなかった生徒達も・・・。不登校は、今、避けて通れない大きな社会問題になりつつあります。

全国の小中学校における不登校の人数の割合は、ここ数年、横ばいがつづいています。一方、東京都内の高校の16年度中途退学者は、全体の2.4%にあたる7,854人。昔は、2,3人が不登校になりそうだったのが、今は大部分が不登校になる可能性を感じると専門家は語っています。それは、学校生活で大切なコミュニケーションをとれない子供が増えているから。自分の部屋を持つ子供が増えて、家族間での会話が減少。希薄な近所付き合いなど、人との親密な接点が少なくなってきているのも、要因の一つと考えられます。


 



2006年 4月25日(火) 放送分


きっかけはチャレンジスクール

不登校を経験し、今春チャレンジスクールを卒業した男性を取材しました。チャレンジスクールとは、不登校などで、個性や能力を発揮できなかった生徒達のチャレンジを応援する高校です。彼が学校に通えるようになった理由とは?

小学校の頃、不登校が始まった藤本さん。不登校のきっかけは覚えていないそうです。当時、PTA役員だった藤本さんのお母さんも、大きなショックを受けました。しかし、無理に学校に行かせない・・・、お母さんは息子が自分から学校に行こうとするまで待つことに決めました。そして、中学卒業後、藤本さんは一度就職。そこで、自分の学力の低さを感じます。再び学校に戻る気持ちが沸いてきた彼は、高校入学を決意。藤本さんは、チャレンジスクールの桐ヶ丘高校に入学しました。ここで、良い仲間や教師に恵まれた事が、彼に大きな変化をもたらしたようです。

 




2006年 4月26日(水) 放送分


未来に向かって・・・
昨日に引き続き、今春チャレンジスクールを卒業した男性にお話しを伺います。かつては無気力だった彼は、今、保育士になるという目標を持ち、前進しています。チャレンジスクールでの人との出会いが、彼を一つ大きくしたようです。

保育士を目指し、奮闘中の藤本さん。小・中学校時代、不登校を経験。その後、19歳で高校に入学。同じ経験を持つ仲間、先生たちのサポートもあり、この春高校を卒業しました。3年間、チャレンジスクールでの高校生活で人と接することを覚えた藤本さんは、今、通信制の大学に通いながら、保育士への道を歩み始めています。保育士という、親密に人とかかわる仕事に充実感を感じる藤本さん。そんな彼が、不登校を経験したからこそ、子供達に伝えたい事。人に対して好きだと思う気持ちの大事さを子供達に感じてもらいたいそうです。不登校からの再出発・・。チャレンジスクールで学んだ人を思う気持ち。人との出会いが、彼を一つ大きくしていました。




2006年 4月27日(木) 放送分

学校に行くということ・・・

東京都では、不登校経験者など、多様な生徒たちのライフスタイルに合った通い易い学校づくりを進めています。本日、ご紹介するのは小・中学校時代6年に及ぶ不登校を経験した女性。彼女も今はチャレンジスクールに通っています。

チャレンジスクールとは、不登校や中途退学などで能力を発揮できなかった生徒が、自分の目標にむかってチャレンジする学校。たった、1回宿題が出来なかった翌日から、自分でも何故休んでいるのかわからないまま、不登校を経験した澤田さん。そんな澤田さんは、環境の変化を待っていたと言います。そして、そのきっかけとなったのがチャレンジスクールへの入学でした。今は、学校に通うことで、自分に自信がつき、また学校に通える。去年はほとんど学校を休まずに、通いきったそうです。この日、始業式だった彼女の足取りは力強いものでした。




2006年 4月28日(金) 放送分



過去、そして未来の自分へ・・・

不登校を経験し、チャレンジスクールで見事に人とのコミュニケーションを取り戻した若者たち。東京都では、不登校などの経験者や、その保護者の方のために「青少年リスタートプレイス」を開設し、相談を受け付けています。

藤本さん、澤田さんが不登校からの再出発に選んだのは「チャレンジスクール」。学校生活で見つけた自分の目標を応援する高校です。「高校生活とは?」この質問に、不登校で人と接するのが苦手だったはずの二人が選んだ答えは「出会い・コミュニケーション」。人と接することの大切さを学んだ二人は、それぞれの目標に向け、歩み始めています。

東京都教育センター
青少年リスタートプレイス
03-3493-8008
■受付時間 平日:9:00~21:00
 土・日・祝:9:00~17:00
■来所相談 平日:9:00~17:00







 




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