今週のテーマ

現代の伝統的工芸品



2006年 4月17日(月) 放送分


技とセンスの融合・・・

長い歴史に育まれた東京の伝統激工芸。その職人技は、まさに匠のひとこと!そんな職人技とデザイナーのコラボレれーションで生まれるのが伝統的工芸品。本日は、第1回伝統的工芸品チャレンジ大賞で優秀賞に選ばれた作品をご紹介。

高い技術と代々培われてきた伝承の重み・・・。そして、私たちの生活に潤いと豊かさを与えてくれる東京の伝統工芸品。そんな工芸品の新たなスタイルとして、今、注目されているのが「伝統的工芸品」です。古くからの伝統的技術や、その時代の材料を使いながら、現代の生活にマッチしたデザインや、新技術などで生み出されていきます。そんな中、昨年行われたのが、第一回伝統的工芸品チャレンジ大賞。姫がもっているのグラスが昨年、大賞と知事賞を受賞した作品です。






2006年 4月18日(火) 放送分


輝きとリサイクルの芸術

これまで培われてきた伝統の技を駆使しながら、より現代のスタイルにマッチするようにデザインされた伝統的工芸品。本日ご紹介するグラスは、昨年のコンテストで、大賞と都知事賞に輝いた逸品です。

昨年、第一回伝統的工芸品チャレンジ大賞を受賞したグラス。このグラスの製作の企画者は、江戸硝子の会社社長・松村さん。松村さんの祖父は、電球工場から硝子工場をはじめました。松村さんは15年前、ガラスのリサイクル方法を考えていました。しかし、ガラスは製品によって色々な不純物が含まれているため、上手く固まらず失敗。そんな中、金沢にある蛍光管処理会社・サワヤが蛍光管から水銀を除去するシステムを開発。これで不純物のない綺麗なガラスが大量に手に入る事になり、松村さんの企画は実現に近づいていきました。






2006年 4月19日(水) 放送分


e−glass
昨日に引き続き、本日も昨年コンテストで大賞を受賞したグラスについて探ります。長年、リサイクルガラスの制作方法を模索してきた、江戸硝子職人の村松さん。松村さんが出会ったガラスカレットは、環境面にも優しい材料でした。

長年、リサイクルガラスの製作方法を模索してきた松村さんの前にあらわれた、廃蛍光管から生まれたガラスカレット。水銀を除去された、環境にもやさしい素材からグラスが生まれます。デザインは、10年来の付き合いのあるデザイナーの毛利さんに依頼。そして、このデザインが決まれば、あとは職人の出番。この道四十年の墨田区マイスター・滝沢さんが、作り上げていきます。たくさんの人のこだわりが形になったe-glass。リサイクルガラス特有の気泡と黄色みがかった色合いが特徴です。見た目や持ちやすさもさることながら、350ミリ入りの缶入りドリンクが丁度はいる大きさになっています。



お問い合せはファックスにて

松徳硝子株式会社 03-3625-0083


2006年 4月20日(木) 放送分

プロのこだわりペーパーナイフ

銀器の工芸師・上田さん。板状の銀から美しく磨き上げられた食器を作り出す技はまさに日本屈指。その上田さんとタッグを組んだのは、形を重視するプロダクトデザイナー・山崎さん。お互いの才能が相手の才能に火を付け新たな伝統的工芸品を生み出します。

銀食器なら誰にも負けないぞ、と言うプライドを持っている銀器工芸師の上田さん。そしてプロダクトデザイナーの山崎さん。この2人が出会ったのは、産業の活性化を目的に作られた、台東区など4つの区が共同して行うTASK(タスク)プロジェクト。上田さんは、デザイナーさんと組んで製作するというのは初めてだったそうです。そして、試行錯誤の末にできあがったのが、画像のペーパーナイフ。持つところには黒檀がつかわれています。落ち葉の形がデザインされた、このペーパーナイフ・・銀のとろりとした表情が見事に表現されています。




2006年 4月21日(金) 放送分



世代を超えた椅子

江戸指物師の渡辺さんと、家具の再生デザイナー清水さんのコラボレーションで生まれた「ジェネレーションチェア」。伝統工芸である指物とは、釘を使わず木と木を組み合わせて作る木工芸です。

昨年おこなわれた伝統的工芸品のコンテストで、伝統の技とデザイナーの感性が見事にマッチしたのがこちらの作品。その名もジェネレーションチェアー。職人は江戸指物三代目の渡辺さん。指物の技術を使って主に作られるのは、飾り棚や鏡台。良い物だが置く場所がない、使い勝手が悪いと、現代の生活スタイルにどう指物を生かせるかが課題でした。そんな、渡辺さんとコラボレーションしたのは、家具の再生デザイナーの清水さん。清水さんのコンセプトは、子供から大人まで使えるイス。長く指物に親しんでもらいたいとの思いが込められています。出来上がったのは、ご覧の洋室にもマッチするモダンなデザインのイス。指物の技術を生かして、高さも5段階に調節できます。2人のコラボレーションから、世代を超えた素敵なイスが生まれました。







 




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