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#539(2013.3.15 OA)

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木村拓哉は宮本武蔵

トップニュース

木村拓哉さんをお迎えして
スゴ技&こだわり職人の店ベストセレクション11をオンエア!!

テレビ朝日開局55周年記念ドラマスペシャル『宮本武蔵』第1夜放送直後の今週は、その主人公・宮本武蔵を演じた木村拓哉さんをお迎えしてお送りしました。特集は、『みんなが頼める!スゴ技&こだわり職人の店ベストセレクション11』です。
穴が開いてしまった大切な洋服を元通りに直してしまうのは、かけつぎの達人「江見屋かけつぎ専門店」の松本孝夫さん。ジャケットの背中に開いたおよそ7mmの穴を、ジャケットの裾の折り返しから取った糸を使い、100回以上も針を入れながら織り込んでしまうスゴ技の持ち主です。洋服の細かい織り込みパターンのデータもすべて頭にインプットされているそうです。水没した携帯電話のデータを復旧できるスゴ技を持っているのは「リユース」の柴田勤さん。元大手電子メーカーの技術者で40年以上様々な精密機械を見てきた柴田さんのスゴイところは、豊富な基板構造の知識から、故障原因を正確に突き止められること。スマートフォンにも対応可能だそうですので、お困りの方は相談してみては?ゲストの木村さんにちなんでそのスゴ技を披露してくれたのは、植物の葉を使った作品・リーフワークの達人集団「ジャルダン・デ・フルール」さんと、胡蝶蘭にオリジナルのデザインを施す化粧蘭の達人「アートグリーン 化粧蘭」の宮崎香奈絵さん。ジャルダン・デ・フルールさんは、波打つような無数の黒い葉で巌流島の荒波を表現、さらに一筋伸びる赤色で宮本武蔵とそれを演じた木村拓哉さんの力強さをイメージしたリーフワークを制作してくれました。一方、宮崎さんは3本立ちの胡蝶蘭の真ん中に「宮本武蔵」と描き、周囲に和柄をあしらった世界にひとつの化粧蘭を作ってくれたのです。スタジオでその実物を見た木村さん、香取編集長も「凄い!」と絶賛されていました。
次週3月22日の放送は『1日500個以上売れるめちゃ売れスイーツ』&『ゴローのムービージャッジ』をお送りします。ゲストはよゐこのおふたりです。お楽しみに!!

"かけつぎ""しみ抜き""写真の修復""フラワーアート"などなど。日本が誇る技術を持った職人たちの技を、実は誰でも依頼できると知っていましたか?知れば思わず頼みたくなってしまう、ハイレベルな職人の技をご紹介します!


SmaSTATION!!特別企画
みんなが頼める!スゴ技&こだわり職人の店ベストセレクション11


思い出が詰まった大切な洋服を元通りに!
(1)かけつぎの達人「江見屋かけつぎ専門店」松本孝夫さん

愛知県・名古屋市にある「江見屋かけつぎ専門店」。こちらの松本さんは、ジャケットの背中にあいたおよそ7mmの穴を修復することができるといいます。どうやって直すのでしょうか?まず、問題なのが穴をふさぐための糸。どこから持ってくるかというと、松本さんが目をつけたのが、ジャケットの裾の折り返し。裾の折り返しは裏地になるため、糸を取っても支障がないといいます。次に、取った糸を機械織りされた細かい柄に合わせて、横糸を縫い付けていきます。そして横糸で穴がふさがったら、今度は、縦に糸を細かく這わせていきます。洋服の細かい織り込みパターンのデータは、松本さんの頭にすべてインプット。わずか7mmの穴をふさぐのに100回以上も針を入れながら1本1本、手で織り込んでいきます。すると、機械織りされた細かい柄があとも残らず元通りに!まさに55年の経験が生み出すスゴ技です!次に作業するのが、ニットにできた穴の修復ですが、ニットはジャケットと違い、裾などに折り返しがないため、洋服から糸が取れません。すると松本さんは、糸くずがためられているビンを取り出しました。55年間ため続けているという宝物の糸です。ここからこのニットの色に近い糸を探し出し、「タッピ」という先端が開閉する道具を使い、ほつれた部分を編みこんで直していきます。こちらも別の糸を使っているとは思えないほど、細かい柄を再現して修復できました。




困難な汚れにも立ち向かう洋服ドクター!
(2)しみ抜きの達人「Dr.ウォッシュマン」中島 強さん

長崎県島原市にあるクリーニング店「Dr.ウォッシュマン」。こちらに、大切なニットワンピースについた赤ワインのシミを取ってほしいという依頼が。一般のクリーニング店では断られることが多いシミを落とすことができるのでしょうか。まず、中島さんは、洋服の洗濯表示を確認し、生地を傷めずに使える薬品を選出。約30種類もある薬品の中から、シミに合った薬品を見極めるのです。26年の豊富な経験をもとに、赤ワインのシミに効く薬品を選び出します。そして、超音波シミ抜き機でシミを分解しながら薬品を下から吸い落とすと…ワインのシミがあっという間に取り除かれました。次に、中島さんが取り掛かったのはカーディガン。カレーをこぼし、シミになってしまったものを近所のクリーニング店に持って行ったものの、全く落ちなかった強敵のシミが付いています。まずは、表面の汚れを取るべくシミ抜きの基本となる薬品と反応させてみますが、まったく落ちません。次に、カレーの色素に反応する薬品を試しても…やはり落ちません。そこで豊富な経験をもとに3種類の薬品を配合しこのシミに有効と思われる薬品成分をつくり出してしまいました。それを試すと、少しずつですがシミが薄くなってきました。同じ作業を繰り返すこと1時間。他のクリーニング店では落ちなかった黄色いカレーのシミが消えました。見事な技ですが、洋服の生地が傷んでいると直せないもの、数ヵ月をかけて少しずつ落とさないといけない場合もあるといいます。




ケータイに入っている大切なデータが蘇る!
(3)携帯電話 データ復旧の達人「リユース」柴田勤さん

水没した携帯電話のデータを復旧できるという福岡にあるこちらのお店。今回、埼玉県の武政さんが依頼しました。武政さんは、2週間前、大事な写真のデータが入った携帯電話を水没。電源が入らなくなり、大事な写真を取り戻したいと、柴田さんにわらにもすがる思いで依頼したのです。果たして達人・柴田さんは、武政さんの写真をよみがえらせることができるのでしょうか。まず、柴田さんは届いた携帯電話の電池を外し、真空乾燥機におよそ2時間入れます。真空にすると気圧が下がり、常温でも水が蒸発するのだといいます。そのため、精密な機械を熱で傷めることなく内部の水分まで抜くことが出来るのです。柴田さんのスゴ技は、豊富な基板構造の知識から、故障原因を正確に突き止められること。元大手電子メーカーの技術者で40年以上様々な精密機械を見てきた経験が活かされています。慎重に小さなパーツを外し、大事な本体データが入っている基板の部分を取り出します。次に顕微鏡をのぞき、基板に異常がないかを確認していきます。故障の直接の原因はどこにあるのでしょうか。分析の結果、水没したときに電池パックを接続するハンダ付け部分が破損、電流が流れなくなっていたことがわかり、破損部分数ミリを修理しました。後日、武政さんのお宅に届けられた携帯電話。大切な写真のデータは無事、復旧していました。こちらのデータ復旧は、スマートフォンにも対応可能ですので大事なデータを取り戻したい方は相談してみてはいかかですか?




世界が注目!人の頭に自由自在に花を飾る
(4)花結いの達人「TAKAYA Design office TAKAYA」TAKAYAさん

「花結い」とは、人の頭(髪)に花をいける技術のこと。TAKAYAさんは10年前、人の頭に生の花を飾り付けていく、花結いの活動を始めました。その独創的な作品はこれまで海外のメディアにも数多く取り上げられ、2010年にはTAKAYAさん憧れのブライダルファッションデザイナーの桂由美さんのショーにも参加するなど今注目を集めている人なのです。どんなふうに花結いを行うのか、その様子を見てみると…。まず、TAKAYAさんは花を選ぶとそれをモデルの頭へ。そこから迷うことなく花を選び、結っていきます。次から次へと花を飾り、わずか10分足らずで花結いが完成。どの角度から見ても花が美しく飾られています。TAKAYAさんのスゴ技は、生花の扱い。状態が変化する生の花を扱うため迷いなく短時間で作ることが非常に重要なのです。特にファッションショーでは、スピードが不可欠だといいます。そんなTAKAYAさんの花結いを一般の人でも利用できるのがブライダル。シンプルで美しいウェディングドレスにピッタリの可憐なカスミソウ。今回取材した新婦の河本エイキさんがつけたのもTAKAYAさんが手掛けたもの。そしてお色直し。10分かからず、鮮やかな赤の花で作った流れる滝のような花結いは、あでやかな和装とのバランスを考えたデザインです。さらにもう1パターンは、黒鳥というダリア。エイキさんが大好きな花で、必ず使ってほしいとお願いしたのだといいます。結婚のご予定がある方は、一生の思い出にいかがでしょう。




眠っているジュエリーに新たな息吹を吹き込む!
(5)ジュエリーリフォームの達人「ジュエリー工房 夢仕立」角谷兼人さん

東京・赤坂にある「ジュエリー工房 夢仕立」。こちらではここ数年、受け継いだジュエリーを使い続けたいとジュエリー・リフォームを依頼する人が増えているといいます。今回取材させていただいたのが、指輪リフォームの依頼。娘さんが亡くなったお母さんから譲り受けたシトリンという宝石と18金の指輪です。大きな宝石が付いた指輪は日常的に装着するのが難しいため、肌身離さず身につけられるようにペンダントに作り変えたいというオーダーです。リフォームのおおまかな手順は、リングを切り離しメインの部分をそのままペンダントヘッドに活用。そこにチェーンを通すためのパーツを取り付ける、というもの。最初にとりかかるのはリングから宝石をはずす作業。固定している爪と石の間に金具を挟み慎重に爪をゆるめていきます。加工の際に金属に熱を加えるため、宝石が傷まないよう一度取り外す必要があるのです。次に、リング部分の取り外し。糸のこで、ペンダントでは不要な部分を切り離します。その際、通常はでっぱりが邪魔になるのでもっと短く切断するところを長く残しています。次に角谷さんはその部分に縦に糸のこを入れ、さらに内側にも糸のこを入れてアームを薄くしました。そして何度も様子を見ながらやすりをかけ、折れてしまわないように慎重に折り曲げました。一見、ペンダントには必要のない部分を残し、それを再利用して出来上がりが美しくなるよう、新たな装飾として加工したのです。まさに熟練の腕と、こだわりがなければ決してできないスゴ技。出来上がったペンダントは、リングのデザインがそのままいかされ、さらに裏側に角谷さんが作った装飾も周囲と美しくなじんでいます。夢仕立では指輪に限らず、予算に応じて様々な相談に乗ってくれるそうです。




まるで絵画!葉っぱが主役のニューアート!
(6)リーフワークの達人集団「ジャルダン・デ・フルール」

やって来たのは東京・南青山にある看板も何もない花屋さん。こちらの階段を降りた地下1階に広がるのが実験室のような空間。こちらでは、葉っぱをメインとした「リーフワーク」という作品を作っています。リーフワークの特徴は、花を使わず葉っぱだけで作り上げること。お店の代表の東信(あずま・まこと)さんがあみ出し、昨年の伊勢丹新宿店のリニューアルオープンを彩る装飾としても脚光を浴びた新ジャンルのアート作品です。実際にどう作るのかというと、葉っぱをそのまま生けるのではなく、重ねたり折りたたんだりと斬新な形で植物の神秘的な魅力を生み出していくのです。そこで今回、番組ではドラマ「宮本武蔵」をテーマとしたリーフワークをオーダーしました。波打つような無数の黒い葉で、巌流島の荒波を表現。さらに一筋伸びる赤色は、宮本武蔵、そしてそれを演じる木村拓哉さんの力強さをイメージしてデザインしたといいます。こちらのリーフワーク、誕生日や結婚記念日など、特別な日の贈り物にする方が多いそうです。




色あせた思い出に、もう一度命を吹き込む!
(7)白黒写真修復の達人「リボテック」村林孝夫さん

いつのまにか色あせてしまった大事な写真。実はそんな写真をすっかり元の状態に戻すことができる職人さんがいるといいます。訪れたのは東京・大田区の住宅街。そこに村林孝夫さんがいました。今回、本当に写真修復できるのか、番組スタッフが持参した2枚の写真を修復してもらうことに。60年以上前に撮ったスタッフのお母さんが幼い頃の写真で、茶色のムラがかなり気になるもの。いよいよ修復開始です。まずは、写真を硬膜剤という薬品につけ、これを水で洗い流したら、次に漂白液へ。すると、写っていた画像が消えてしまいました。それをさらに水で洗ったら、漂白液を取り除く薬品に浸し、また水で洗います。これを光に当てて現像液に浸すと、再び人物が現れました!先ほどに比べ、茶色いムラがなくなり、ふっくらした手の質感もよく分かります。そしてもう1枚も、鮮明になることでよだれかけのシワもしっかり見えるように。村林さんは何をしたのでしょうか?そもそも白黒写真の色の濃淡は、黒い色をした銀の粒の数で決まります。銀の粒が多くある箇所は黒っぽく少ない箇所は白く見えるのです。写真が色褪せるのは、この銀の粒の色が長年空気に触れることで経年劣化で変色してしまうから。そこで村林さんは、硬膜剤で写真を保護した上で、銀の変色した状態を一旦、漂白剤を使って白くリセット。白くなった銀に、光を当て現像液に浸けて徐々に黒い色に戻していき、修復していくのです。実はこの手法は、村林さんが10年かけて独自にあみだしたもので、特許も取得しているといいます。一度修復するとその後100年から200年は保存できるといいます。※状態により修復できないこともあります。




白黒写真がカラーに生まれ変わる!
(8)白黒写真をカラー化する達人「サンメディア」横山 稔さん

続いても白黒写真に関するスゴ技です。訪れたのは兵庫県神戸市にある印刷会社「サンメディア」。こちらでは、なんと白黒の写真をカラーにすることができるといいます。いったいどんな技術でカラーにするのでしょうか?まず、写真をより高画質で取り込むため、業務用のドラム式スキャナーで読み取りデータ化します。そのスゴ技が、白黒写真の濃淡を、カラーに変換するプログラムを開発したこと。色のあるものを白黒写真で撮ると、それぞれの色はグレーの濃淡の違いによって表れます。例えば濃いグレーは緑、薄いグレーは赤という風になるのですが、これを逆算パターンを何百通りも調べ20年以上もかけてプログラム化することに成功。そこで今回、香取編集長が演じた新選組組長の近藤勇が幕末に撮った白黒写真のカラー化をお願いしました。果たして、近藤組長が身につけていた羽織の色は…青!編集長がドラマで着ていた青い羽織は、当時の羽織を忠実に再現したものだとわかりました。ちなみに先ほどの番組スタッフのお母さんの写真は、着物が鮮やかな赤色だったと判明しました。




白い胡蝶蘭にオリジナルなデザイン!
(9)化粧蘭の達人「アートグリーン 化粧蘭」宮崎香奈絵さん

やって来たのは東京・竹芝のビル1階にある、倉庫のような作業場。ここで宮崎さんは、「化粧蘭」をしているといいます。化粧蘭とは、胡蝶蘭にオリジナルのデザインを施すこと。もともと胡蝶蘭は輸送の際、傷がつかないように花びらに白いパウダーを塗って和紙で保護して運ぶのですが、その際に使われる白いパウダーに色を付けたらより綺麗な胡蝶蘭に仕上がるのでは、と思いついたのがきっかけだといいます。そして5年前に3色パウダーを開発しました。こだわりは、贈る相手に合わせたデザインで仕上げること。例えば、誕生日に贈りたいと依頼された化粧蘭なら、「ハッピーバースデー」の文字とともに、バラ、桜、蝶など、華やかな柄を白い花びらにあしらっていきます。そして最後に銀粉を振りかければ完成です。およそ2時間かけて春の誕生日にぴったりなお化粧で美しく仕上がりました。ドラマ「宮本武蔵」の出演者のみなさまへ…と依頼して作っていただいた化粧蘭は、3本立ちの胡蝶蘭の真ん中に「宮本武蔵」と描き、周りに和柄をあしらった世界にひとつの化粧蘭となりました。




手元に置けるミニサイズで思い出を保管!
(10)ミニチュアランドセルの達人「夢工房 ミニランドセルのスキップ」増田利正さん

やって来たのは東京・浅草のとある工房。使用済みのランドセルを小さく作り変える「ミニランドセル」を手掛けて今年で25年。今回取りかかるもので、1万3320個目になるといいます。まずはランドセルを、カッターとはさみでおおまかなパーツに切り離し、必要な部分を切り取っていくのですが、増田さんが冠(かぶせ)の部分に選んだのは、目立った傷のある箇所。傷がないほうが見た目はきれいですが、長年使ったランドセルの傷にはそれだけ思い出があり、自分のランドセルの目印となっているものなのであえて残すというのです。さらに細かいパーツも次々と切り抜いていき、元のランドセルの1/6サイズのミニランドセルが完成!背中の形、反射板、ベルト裏の革の切り替えしも忠実に小さく再現され特徴的な傷のそのまま残りました。さらに増田さんのこだわりは、時間割、ネームシートまで縮小コピーして再現するのです。「子供が完成品を見た時、すぐに自分のランドセルだとピンとこないといけないんです」と、増田さんはいいます。どんな特徴を残したいか細かく相談できるので、捨てられずにいる方は検討してみてはいかがですか?※状態により作り直しができないこともあります。




どんな服でもテディベアにジャストフィット!
(11)洋服仕立て直しの達人「プチレダ」山本正枝さん

そして、小さく作り直すといえばもうひとつ。やってきたのは東京・麻布十番にある「プチレダ」。店舗の奥にある工房を覗いてみると、洋服を小さく作り直していました。いったい誰に着せるものなのでしょうか。実は、この洋服はテディベア用だといいます。今回見せてもらったのは秋田県で中学校を卒業した女の子の制服リフォーム。最初に取りかかったのはスカート。裾から数センチのところを切り離しアイロンをかけヒダをとります。もともとのヒダだとテディベアには大きすぎるので幅を狭めて生地を折り直し、新たなヒダを作るのだといいます。次に上着。バラバラに分断ししたあと、袖、セーラー、身ごろなどテディベアの型に合わせて切り抜いていきます。セーラーテープは一度襟からはずし、角のねじりも再現しながら1本ずつ根気強くミシンがけしていきます。他にも校章は洋裁用の特殊な紙に縮小プリントしてつけるなど特徴を可能な限り再現。丸2日かけ、ミニサイズの制服が完成しました。山本さんのこだわりは、制服を小さくしているだけではないこと。クマに着せたときに最もかわいく見えるバランスを考えているといいます。こちらでは、制服以外にも、形見の服、スポーツのユニフォームなど、様々な思い入れのある服をミニサイズにしてくれるといいます。


職人・木村拓哉

“小さな発見”で木村拓哉さんが『宮本武蔵』スタッフの職人ぶりを紹介してくれましたが…。というわけで今週の格言です。「職人、という感じがします。SMAPメンバーひとりずつ、誰がどうだっていうキャッチフレーズはいまパッとは思い浮かんでないのに、木村くんは職人、っていうのがすぐに当てはまる感じがします。もしそのカテゴリー分けをするなら、ボクは職人じゃない感じかな。SMAPの中だったら1番は木村くん。どんな役でも自分のものにしてしまうというか…。『宮本武蔵』と聞いたら木村拓哉を思い出すと思うんですけど、逆というか、木村拓哉を見ていたらふと宮本武蔵を思い出してしまうというか、宮本武蔵っていう人はずーっと前からいたはずなのに、もうボクの頭は、木村拓哉に変換されてしまった感じです。時々ボクは、『コント職人』とは言われます(笑)。他の番組でスタッフのみなさんから。みんな帰ってからひとり残ってコントとかをやってると『今日はコント職人の日だね』と言われます(笑)」。


木村拓哉さん
生み出す側とそれを受ける側に、コミュニケーションがあるのが美しい

主演ドラマ「宮本武蔵」の第1夜放送後のご出演でした。すごい技を持った職人が登場する特集はいかがでしたか?

本番中にも言いましたが、モノクロ写真をカラーにするという方も、洋服の穴をかがるという方も、利益を追求する以上にお客さんの気持ちを第一に考えてやっていらっしゃるというのが、「職人」と言われる所以なんだろうな、と改めて感じました。もちろん、料金は発生するわけですけど、絶対にそれ以上の出来で返そうとされていると思うし、実際にもそうなんだと思います。そんな方たちだからこそ、お願いする側とある意味アナログな関係性が成立しているんでしょうし、そこが素敵な部分だとも感じました。

木村さんご自身にとって、そんな身近な職人技といえば?

ヤイリギターという、手作りにこだわった日本のギターブランドがあるんですけど、以前、スマステで特集をしたときに、社長の矢入(一男)さんから一本いただきまして。その矢入さんが先日亡くなったんです。それこそ大量生産ではなく、人間の体を道具として存在させて物を生み出している人で。そういう方が作った物は、いただいたこちらも気持ちが残りますよね。生み出す側とそれを受ける側に、気持ちのなかでコミュニケーションがあるというのが一番美しいと思うんです。今日VTRに登場したみなさんにも、そういうものがあると感じました。

「宮本武蔵」でも、京都太秦の職人さんとのコミュニケーションが重要だった、と話されていました。

今日、こういう特集がなければうちのスタッフも紹介できませんでしたよね。先ほど写真で紹介できたのは数人だけでしたけど、実際は恐ろしい数の職人が集結している場所でした。そういう本物のプロフェッショナルがいてくださったから、色褪せた写真を鮮明によみがえさせてくれる職人さんじゃないですけど、色褪せそうになっている時代劇という作風でも安心して任せられ、胸を張って制作できたんじゃないか、と痛感しました。

最後に香取さんにメッセージをお願いできますか?

VTRが長いよ(笑)!それはそうと、先週、沢村一樹さんが食べていたラーメンが食べたかったよ(笑)。


木村拓哉さんは演じる職人さんです!

主演ドラマの「宮本武蔵」の第一夜の放送が終わり、「早く次が見たい!」と思ったところに武蔵役の木村拓哉さんが来てくださいました!木村さん、全力でやられた仕事を終えられたという感じのいいお顔をされていましたよね。木村さんこそ、演じることの職人さんだと思いました。必要な努力は厭わないといいますか、やるからにはとことんやられるというその姿勢。その上で現場のスタッフや共演者のことをすごく大切にされる。そうなれば、周りの人たちも「この人のためなら自分の持てる力を全部出そう」と自然に思わされるものです。それで作品がさらによくなるんでしょうね。木村さんは本物のスターだと、今日改めて思いました。そんな木村さんをゲストに迎えての「スゴ技の職人特集」も面白かったです。私が気になったのは、木村さんもおっしゃっていたジュエリーのリメイクです。リメイクして使うから、と母に頼んでもらったジュエリーがあるんですが、直しに出さないまま今も手元にあって。それをリメイクするのもいいな、と思いました。それにしても、日本人は手先は器用ですし、心も細やかで素晴らしいですね。どれも時間も手間もかかる作業なのに、楽しそうにやられているのも印象的でした。職人さんってかっこいいですね!

いろいろ、頼んでみたいなと思ったものがありました!

◆スゴ技職人…本当の職人たちが集まった、という感じがしました。皆、多くを語らない。「ああ、これは○○なんスけどぉ…」みたいな人はいない(笑)。何とかインタビューして、何とか答えてもらってる。花結い師のTAKAYAさんとか、もう少し「ああ、これはね…」みたいに言ってくれそうな若いイメージもあったけど言わない。無理言っていろいろ話してもらってる、みたいな空気があって…

◆ボクも、いろいろ頼んでみたいなと思ったものもありました。リーフワークとかも面白そうですよね。葉っぱのアート、やってみたいな。それから、モノクロの写真を修復するのも不思議な感じがしました。一旦消して、また復活する感じとか…。しかもそれがカラーになって甦るってスゴイですよね。ミニランドセルとかも可愛かった。あの方、そのまんまスタジオジブリの映画に登場しそうですよね。ミニランドセルを作っている人、って。それがストーリーの一番軸になってそうな感じで(笑)

◆木村くんが来てくれて嬉しかったです。『宮本武蔵』見終わった直後だったし。きっと『武蔵』を見た方も、終わった直後に生放送で木村拓哉を見られる、っていうのを楽しんでくれたんじゃないかな、と思います。2夜連続なんですけど、そのままの流れですぐに第2夜を見たかったです(笑)。2時間半見た感じは全然しなかった!ホントに、あっという間に時間が過ぎていったんで…。カッコ良かったですね。もう、ボクは今後、『宮本武蔵』と聞いたら木村拓哉を思い出します!