実は、最近お酒を飲んでいない…
あの映画も実話だった!千原ジュニアさんをお迎えして、『本当にあったウソのような実話映画』を大特集!!
「ゴールデンウィーク突入!どこにも行かずにお家で見ていてくれる方、旅行先で見てくれているあなた…ゴールデンウィークもバリバリ働きます、香取慎吾です!!今夜のスマステーションは『え〜、ウソでしょ!?』って言ってしまうような、ウソのようなホントの実話映画をたっぷり集めてみました。『え〜、ウソ!?』『ホントに!?』って言いながら一緒に楽しみましょう!」。番組初登場、千原ジュニアさんをゲストにお迎えしたスマステーション。特集は『コレも実話!本当にあったウソのような実話映画ベストセレクション11』です。
ともにレオナルド・ディカプリオの主演作である『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『アビエイター』が実話に基づいた映画だということはよく知られていますが、実際の映像や写真などと比較しながら見てみるとさらに興味をひかれますし、やっぱりインパクトが違いますよね。そんな中で、香取編集長やジュニアさんがかなり興味を持っていた1本は『ロレンツォのオイル/命の詩』(1993年)。難病の『副腎白質ジストロフィー』にかかった息子を助けるために、まったく縁のなかった化学を猛勉強したごく普通の夫婦が、ついに専門家でもなしえなかった治療薬『ロレンツォのオイル』を開発してしまうという奇跡のストーリーです。映画のエンディングには、この『ロレンツォのオイル』に救われた子どもたちが登場し、笑顔を見せてくれているというところも感動的ですよね。もうひとつ、ジュニアさんは見たことがあるとおっしゃっていましたが、編集長がお気に入りとして上げた作品は『狼たちの午後』(1976年)。映画のモデルとなったのは、1972年にチェイス・マンハッタン銀行が襲撃された事件。犯人のジョン・ウォトビッツが、恋人に性転換手術の費用をプレゼントするために起こしたこの事件、人質のためにピザを注文して律儀に料金を払う、といった人間味溢れるエピソードと、どこか間抜けだけど憎めないところがいいですよね。事件が映画化されるにあたり、映画化権料を得た服役中のウォトビッツが、そのお金で恋人に手術代をプレゼントすることができた、という後日談まで含めてちょっと出来過ぎな感じも◎!
さて、次週5月7日の放送は、『マナスマブックSP 知らないと恥ずかしいマナーランキング』と『月イチゴローG.W.スペシャル』の2本立てでお送りします。ゲストは中村勘太郎さんです。お楽しみに!!
これまでに実話を基にした映画はたくさん作られていますが、そのなかでも特に、驚き、感動、珍しいエピソードを秘めた話題作11本をピックアップ。詳しい解説とともにご紹介します。見たことはあっても、そんなエピソードは知らなかった、という映画があるかもしれません。
コレも実話!本当にあったウソのような実話映画
ベストセレクション11
本当にあったウソのような実話映画(1)
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2003年)
若干16歳の天才少年が、様々な職業に成りすまし偽造小切手で稼ぎまくり、やがてFBIに追われるも、その追跡を見事にかわしつつさらなる犯行を繰り返すという、天才少年詐欺師の物語。主演は、レオナルド・ディカプリオ。ウソのようなこのストーリーは、実話。モデルとなった詐欺師は、1948年生まれのアメリカ人のフランク・アバグネイルという人物。彼は16歳から21歳まで小切手詐欺を繰り返し大金を手にしますが、その結果、世界26ヵ国から国際指名手配されます。作品のなかでは、フランクが実際に行った驚きの詐欺の手口が再現されています。それは、航空会社の制服を仕立てパイロットに成りすまし、パイロットの社会的信用を利用し偽装小切手を換金しまくり金を稼ぐという手法。また、経歴を偽って病院に勤務し医者に成りすますという手口も。患者が来たときには、インターンに任せてその場を逃げていました。さらに、弁護士に成りすまし、稼ぎまくったという事実も…。そんな彼も、ある日、ついに逮捕されます。しかし、護送中の飛行機からある方法を使い脱出したのです。その手口は、着陸寸前にトイレに篭り、便器をを外し、脱出するというものでした。ちなみに、この映画には、本物のフランク・アバグネイルが、一瞬だけ出演を果たしています。どんな役かといえば、ディカプリオ演じるフランクを逮捕する警察官の役。21歳のフランクを逮捕したのは、54歳になったフランク・アバグネイル本人でした。
本当にあったウソのような実話映画(2)
『ニュースの天才』(2004年)
権威ある政治雑誌で驚きのスクープを連発し、天才の名をほしいままにする若手記者。しかし、実は彼が書いた記事はことごとく、まるごとでっち上げだった…。雑誌社を舞台にした連続捏造事件ですが、これも1998年に実際におこった捏造事件を忠実に描いた実話なのです。主人公は、41の記事を書いていますが、そのうち27はまったくのデタラメと言われています。そんな彼の、代表的なでっち上げ記事とは…?「天才ハッカー少年のイアンは、大手企業『ジューク・マイクロニクス』のコンピュータをハッキング。これに手を焼いた『ジューク・マイクロニクス』社は、このハッカーに立ち向かうより彼を雇ってしまった方が安上がりと判断し、とんでもない高待遇で彼を雇用した」というもの。非常に興味深い記事ですが、これはすべてでっち上げ!天才ハッカー少年のイアンは架空の人物ですし、大手企業「ジューク・マイクロニクス」も会社自体が存在しません。すべて、彼の頭で作られたフィクションだったのです。この映画が公開されたとき、捏造事件の張本人スティーブン・グラスがテレビ番組に出演し映画の感想を述べました。それによると、この映画はグラスにとっては、「ザ・リング」よりも怖いホラー映画だったとのこと。出版社を解雇されたグラスは、深く反省し、その後、小説家となったといいます。
本当にあったウソのような実話映画(3)
『アタック・ナンバーハーフ』(2001年)
ニューハーフのバレーボールチームがタイの国体にあたる権威ある全国大会で次々と強敵を撃破、奇跡の快進撃を成し遂げる異色のスポコンムービーも、実話!モデルとなったのはタイのバレーボールチーム「サトリーレック」。映画と同じくひとりを除いて全員がゲイのチームです。映画では、チームはこの権威ある大会を勝ち進み、最後にはなんと全国優勝を果たしてしまうというマンガのようなストーリーとなっていますが、これも実話なのです。この優勝を機に人気ものとなった“彼女たち”は、雑誌やテレビで引っ張りだこに。現在、「サトリーレック」は解散していますが、メンバーの何人かは、地元のキャバレーで人気者になっているといいます。
本当にあったウソのような実話映画(4)
『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)
「ドレミの歌」で有名なこの映画は、トラップ一家に家庭教師としてやってきたマリアが、歌を通して子供たちと心を通わせ、戦時下を生き抜くという名作ミュージカルですが、これも実話なのです。マリアもトラップ一家の子供たちも実在の人物で、映画と同じようにマリアは家庭教師としてトラップ一家に派遣されファミリー合唱団を実際に作っています。映画では、一家は地元の音楽コンクールに参加し優勝しますが、実際のトラップ一家もコンクールで優勝しています。その後、一家は、映画同様戦火を逃れオーストリアを出国。実はそのあとアメリカに渡り合唱団として活躍、レコードも発売しています。ちなみにこの映画の代名詞となった「ドレミの歌」は、この当時はまだ作られていませんでした。
本当にあったウソのような実話映画(5)
『アビエイター』(2005年)
とんでもない大富豪にして、あるときは映画監督、そして、飛行機のパイロット、さらには実業家として様々な分野でことごとく成功を収めたハワード・ヒューズという人物の物語も実話です。この映画でディカプリオが演じているのは、アメリカの歴史的実業家にして大富豪のハワード・ヒューズという方。ディカプリオはどうしてもハワード・ヒューズを演じたかったため、主演でかつ、制作にも名を連ねています。そんなハワード・ヒューズは、映画史上に残る超大作を製作し、自ら監督も務めています。この映画では、公開当時、本物の戦闘機数十機を使った空中戦が大きな話題となりました。実に87機もの戦闘機が入り乱れるこのシーンは、80年も前に撮影されたものですから、もちろんCGではありません。なかでも飛行機が正面衝突するシーンは、本物の飛行機で撮影されているというが記録も残っていないため、どうやって撮ったのか分かっていないといいます。この映画の制作費は400万ドル以上、現在の金額にして130億円以上といわれています。当時、大ヒットを記録しましたが、あまりにお金をかけ過ぎたので利益は全くあがらなかったといいます。さらにヒューズは、飛行機パイロットとしても数々の偉業をなしとげています。そのひとつが、1938年、32歳のときに世界一周飛行、最速記録91時間17分を達成したというもの。これを記念してブロードウェーで盛大な祝賀パレードが行われました。そんなヒューズは巨額の富を残しながらも、やがて精神が疲弊し、他人を寄せ付けないようになり、孤独な最期を遂げたと言われています。
本当にあったウソのような実話映画(6)
『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008年)
マサチューセッツ工科大学の理数系秀才集団が、ラスベガスのカジノに乗り込み得意の数学を駆使して荒稼ぎをするというこの物語も実話です。1990年代、マサチューセッツ工科大学の学生チームが、計算によってブラックジャックで勝率を上げる方法を用いてラスベガスのカジノで実際に数億円をたたき出した、という出来事を描いているこの作品。映画のモデルとなった人物は、実際は東洋人のジェフ・マー。映画のなかで、主人公たちは独自に編み出した攻略法で荒稼ぎをすることに成功。しかし、何度も繰り返すうちに、カジノのコワモテ警備員にマークされ、ついには袋叩きにされてしまいます。しかし、実際のマーは、身の危険を感じると、すみやかに足を洗ったため、捕まえられることもなく数億円を手に勝ち逃げしたといいます。さらにマーは大胆にも、この映画にワンシーン、カジノのディーラー役として出演しています。
本当にあったウソのような実話映画(7)
『狼たちの午後』(1976年)
意を決して銀行に押し入ったものの、仲間が怖気づいて逃げ出し、肝心の金庫は空っぽ。グズグズするうち警察に包囲され、立ち行かなくなった彼は人質をとって立てこもることに…。あまりに間抜けながらどこか憎めない人間味あふれる銀行強盗の物語も実話です。モデルとなっているのは、1972年にチェイス・マンハッタン銀行が襲撃された事件。当時31歳だった強盗犯ジョン・ウォトビッツをモデルにしたソニー役を演じたのは、アル・パチーノ。実際、ジョンがアル・パチーノに似ていたため、監督がパチーノを主演に抜擢しました。そんなジョンのあまりに間抜けながら、どこか憎めない様子は映画でも数々描かれています。人質のためにピザを注文し律儀に料金を払ったり、人質のひとりが糖尿病の発作を起こすと警察に医者を要求したり、というシーンがそれです。そんな憎めない犯人が、銀行強盗を起こした目的もちょっぴり憎めないものでした。それが、ゲイの彼が「恋人に性別適合手術の費用をプレゼントするため」。銀行強盗で費用を稼ぐことには失敗しますが、逮捕後、事件が映画化されるにあたり、ウォトビッツに映画化権料が入りました。ウォトビッツはその時服役中だったにもかかわらず、そのお金で恋人に手術代をプレゼントすることができたのです。
本当にあったウソのような実話映画(8)
『ロレンツォのオイル/命の詩』(1993年)
どこにでもいるごく普通の夫婦が、難病にかかった息子を助けるため、これまでまったく縁のなかった化学を猛勉強。なんと、専門家でもなしえなかった治療薬を開発してしまうという奇跡のストーリーも実話です。これは1983年に起こった出来事を忠実に描いたもので、作品に出てくるメインキャラクターは全て実名。オドーネ夫妻は銀行員と専業主婦というどこにでもいる普通の夫婦でした。そのふたりに突然知らされた息子の病、それは「副腎白質ジストロフィー」という、当時、治療法が見つかっていない難病中の難病でした。夫妻は治療法を見つけるために、猛勉強を行い、専門家を訪ねては意見を交換をしました。そんな夫妻の訪問を受けた研究者のなかには、日本人もいたのです。それが東京大学の辻教授です。教授は夫妻の印象を、「非常にエネルギッシュな方で、自分たちのお子さんにとって良いことは少しでもしたい、という事ですね。治療の研究をどう発展させるかということもすごく熱心でした」と話します。さらに夫妻は研究を進めるため、世界中から専門家を集めたシンポジウムを開催しますが、これも実話。辻教授曰く「世界中の研究者になんとしても治療法を開発しなさいと、叱咤激励ですね、そういプレッシャーをかけるという意味では大きかったと思います」と言います。そして、夫妻の血のにじむ努力がついに実り、シンポジウム開催から2年後、治療薬、その名も「ロレンツォのオイル」を開発することに成功したのです。夫妻の息子ロレンツォは余命2年と診断されていたにもかかわらず、その後、実に20年以上も生きながらえることができたのです。ちなみにこの映画のエンディングには、「ロレンツォのオイル」に救われた子供たちが登場し数々の明るい笑顔を見せています。
(※「ロレンツォのオイル」の治療効果はまだ十分に定まっていません。)
本当にあったウソのような実話映画(9)
『チェンジリング』(2009年)
行方不明になった息子が、警察の手により発見され帰って来た。しかし、引き渡されたのは見たこともない全くの別人で…。これをきっかけに恐ろしい猟奇事件、さらに警察の組織犯罪に巻き込まれてしまうという衝撃のサスペンスも実話です。映画化のモデルとなっているのは、1928年に裁判が行われた「ゴードン・ノースコット事件」で、息子が犠牲になったクリスティン・コリンズも実在の人物です。警察の手違いで見ず知らずの子供が引き渡された母親は警察に抗議。しかし、警察は間違いを隠蔽するため、彼女を精神科病棟に強制入院させたのです。本当の息子は、子供ばかりを狙った殺人鬼にさらわれ、計20人もの子供を巻き込む猟奇的殺人の犠牲となっていました。これらの出来事、すべてが実際に起こったこと。それにしても、息子の代わりに引き渡されたこの少年は一体何者だったのでしょうか。田舎を出てスターに会いたかった、というだけの理由で行方不明になっていた少年だったのです。もちろん、これも実話です。
本当にあったウソのような実話映画(10)
『世界最速のインディアン』(2007年)
63歳のベテランライダーが、自ら時代遅れのおんぼろバイクを改造し、世界最速記録を達成するという痛快ヒューマンドラマ。もちろん、これも実話です。モデルとなっている1899年生まれのオートバイレーサーのバート・マンローは、63歳のときに1920年製インディアンで世界最高速度記録を樹立しました。マンローは、時代遅れのマシン、インディアン・スカウトで記録に挑戦。そして、激しく転倒しながらもなんと時速288キロの新記録を打ち立てたのです。実際のマンローさんは、映画で描かれた時点から5年後、68歳のときにさらにスゴイあることを成し遂げています。それは何かといえば、自らの持つ世界最高記録の更新。なんと、63歳のときの記録を7キロ更新した295キロを記録!彼のこの最高速度記録は、いまだ誰にも破られていないといいます。
本当にあったウソのような実話映画(11)
『フィリップ、君を愛してる!』(2010年)
刑務所にいれられても何度も脱獄してしまう天才脱獄犯スティーブン。彼が脱獄を繰り返す目的は、最愛の恋人・フィリップに「I love you」と伝えるためというこれも実話です。主人公のスティーブン・ラッセルは、今もテキサスの刑務所に服役しています。彼は4回も脱獄していますが、そのたびに拘束され今なお出てこれない状態なのです。そんなスティーブンは脱獄のために、実際にさまざまな手の込んだ手段を用いています。あるときは、絶食をして極限まで激やせし病人を装い、事務員を買収してカルテを操作、エイズ患者になりすましたり、またある時は、医者に成りすますため、緑色のマジックのインクでシャツを染めたり、といった具合。ちなみにこの映画では服役中のスティーブンに代わり、恋人のフィリップが映画製作のアドバイザーを勤めています。さらに、フィリップは映画に出演も果たしているのです。スティーブン役のジム・キャリーの横にいる、彼の弁護士役です。一方、本物のスティーブンの出所予定ですが、テキサス刑務所のホームページによると、なんと129年後の2140年(7月12日)だといいます。
番外編
名作実話映画の驚きの再現シーンBEST3
第3位『エビータ』(1997年)
1940年代から70年代にかけ、アルゼンチンで圧倒的な支持を得た大統領夫人エビータことエバ・ペロン。カリスマ的人気を誇りながら若くして亡くなったエビータの生涯を描いたこの映画の驚きの再現シーンは? 大統領夫人となったエビータが官邸のバルコニーから国民へのメッセージを歌い上げるシーン。これは、かつてエバ・ペロンが演説をおこなった実際の場所、本物のアルゼンチン大統領官邸のバルコニーで撮影が行われたのです。エビータを演じたマドンナが実際の場所で撮影することにこだわり、自ら当時のアルゼンチン大統領に直談判、許可を取り付け、このシーンの撮影が実現しました。
第2位『アポロ13』(1995年)
人類初の月面着陸を達成したアポロ11号の1年後、宇宙空間で爆発事故を起こしながら奇跡の生還を果たしたアポロ13号を描いたこの作品。その驚きの再現シーンは、事故が発生し地球との交信を行う場面。実は当時の交信記録を一字一句、忠実に再現しているのです。聞き比べてみても、まったく同じことがわかります。さらに無重力での作業を描いたシーンもCGではなく、無重力実験用の飛行機内で撮影が行われました。実はこの映画、無重力シーンがあまりにも多く、撮影のために無重力実験用飛行機が飛んだ回数は、なんと600回にも及んだといいます。
第1位『ガンジー』(1983年)
インド独立の父マハトマ・ガンジーの生涯を綴ったこの作品は、1983年に公開され、アカデミー賞8部門を受賞した実話映画の名作です。その驚きの再現シーンが、ガンジーの死を国民が嘆く葬列の場面。実際のガンジーの葬列には25万人の観衆が集まったとされていて、忠実に再現するにはかなりの数のエキストラが必要となります。そこで映画スタッフは、新聞などでエキストラを募集。すると、当日、集まったのはなんと40万人!実際の数を上回ってしまい、いかにガンジーがインド国民に愛されているかを物語る結果となりました。
実話映画『SMAP』を完成させるには、まだまだエピソードが足りない!
見てみたいですよね、実話映画『SMAP』。誰が監督を務め、どんな役者さんが演じるのでしょうか?「エピソード、足りないですか?」と尋ねると、編集長は即座にこうおっしゃいました。「もっともっと、壮大なスケールになったら面白いと思うんですけどね。『SMAP』っていう映画で、『こんな5人の男たちがいた…』『こうこうこういう出来事があった』『その彼は宇宙飛行士になり…』みたいな(笑)。そういう意味では、まだまだ実話映画にはならないんじゃないかな。『SMAPがんばりますっ!!』とかで過去のいろんな映像が紹介されたりもしてますけど、『まだ足りない!』と欲深くいたいんです。まあ、『がんばりますっ!!』のことを思うと、エピソード1とかで、ドキュメンタリー的に昔の映像をブワーってつないだ2時間半くらいのはちょっと見たいですけど…、リアルに、成長の過程が残っているわけですからね(笑)」。
千原ジュニアさん
SMAPのなかでも、香取さんは特にストイックな印象がある。ご一緒するなら、そういう方と。
初出演の感想をお聞かせください。
僕、生放送が大好きなんです、始まったら終わりますから。
スマステの生放送はいかがでしたか?
あっという間でしたね。楽しかったです。VTRも楽しかったですし、なんというか、自然にいられる仕事でしたね。
香取さんのことを「昔から知っているようだ」とおっしゃっていました。今日の香取さんの印象はいかがですか?
いや、いつもと同じですよ。何度か仕事でお会いしていて初対面ではないですし。でも、今日はいつもより気をつかってくれていたかな。雰囲気もとてもよくて、だから、自然でいられました。
SMAPのなかで、コントの相方に選ぶなら香取さんともおっしゃっていましたね。
そうですね。SMAPのみなさんそうなんでしょうけど、特に香取さんはストイックな方という印象があるんですよ。ご一緒するなら、そういう人がいいな、と。
「ウソのような実話映画」の特集はいかがでしたか?
ほとんど知らなかったので、面白かったですね。1本だけ「狼たちの午後」は、確か15、16歳のときに見た記憶があったんですけど、内容はまるで覚えていませんでした。
今後、見たいと思われた作品はありましたか?
「チェンジリング」とか、ディカプリオが詐欺師役をやったヤツ(「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」)は見てみたいですね。両方、香取さんも面白いって言っていましたから。
映画は、マニアックではなく一般的なものを見るとおっしゃっていましたが、お好きなタイプの映画といえば?
ラブロマンスみたいなもの以外、って感じですね。
デートなどで女性が見たいとおっしゃったら?
「これ見たい」って女性は言わないですね。こっちが「あれ見よか?」ってイニシアチブ取りますから、そう言われる機会はないですね。
最後に香取さんにメッセージをお願いします!
また、どこかでお会いしましょう!スマステーションでもいいです。次、ボクサーもののドキュメンタリーとかやることがあれば、また呼んでください。
香取さんとジュニアさんで「相棒」ものが見てみたい!
「事実は小説より奇なり」って言いますけど、今日ご紹介した実話映画は、まさにそういった事実ばかりが描かれていました。「月イチ」で取り上げたものも多く、ほとんんど見ていたのですが、「ロレンツォのオイル/命の詩」は、まったく知らない作品でしたので、とても驚きました。だって、銀行員と専業主婦のご夫婦が、息子さんのために新薬を作り上げてしまうなんて、普通ではちょっと考えられませんから。脚本家の想像を超えるほど、子どもを思う親の愛は大きいってことですよね。結果的に息子さんの寿命が延びて、その後もたくさんの子どもたちの命を救うなんて奇跡としか言いようがありません。素晴らしい実話だと思いました。ほか、68歳で5年前の自己記録を更新したライダーの話も偉業ですよね。でも、ご本人たちは、自分のやっていることが映画になるだなんて想像もしていないわけで。そう考えると、何が奇跡になるかなんてわからないから、どんなことでもあきらめず、ダメもとでもやり続けることが大事なんだと思いました。逆に、詐欺とか銀行強盗とか悪いことも、その後映画にされてしまうかもしれないですから、気をつけなければいけませんね(笑)。それにしても、罪を犯した人を、事件を題材にしたテレビ番組や映画に出すというのがアメリカらしいと思いました。寛大な感じがしてちょっといいですよね。そしてゲストの千原ジュニアさん。ちょっと話しかけにくい方なのかと思っていましたが、全然、そんなことはなく楽しい方でした。香取さんとのコント、もし、実現したら豪華ですね。個人的には、「相棒」のようなバディもので、お芝居の共演も見て見たいと思いました。
『狼たちの午後』は自分が演じてみたくなるような作品でした!
◆珍しいですよね、ジュニアさんとのツーショット。ご本人もおっしゃっていたから、やっぱりほとんどご一緒したことはないと思うんですよ。『いいとも』で、年に1回とか全メンバーが集まったりするときに一緒にいるくらいで…。その前に何かがあったっぽい感じがしてるんですけど、ないんですよ。でも、「ジュニアさん」って呼ぶのが、そんなに引っかからないというか(笑)
◆実話映画特集、面白かったですね。難病の息子さんのために薬を作ったっていう『ロレンツォのオイル/命の詩』は実話っぽいというか、それこそ実際に起きた出来事自体が映画のような、映画を超えてしまったようなことだと思うんですけど、今回一番見たくなったのは『狼たちの午後』。上手くいかなかった方向が、あんなに積りに積もって…。どういう風に言ったらいいのかちょっとわからないですけど、本木雅弘さんが昔やっていた『シコふんじゃった。』とか同じくらいにやっぱり本木さんがやっていた、防犯訓練のはずが本当の銀行強盗事件みたいになっていっちゃう『遊びの時間は終らない』とか…あのころの日本映画、ボクは結構好きで、それを思い出したりもしました。
◆『狼たちの午後』は、リメイクじゃないけど、自分が演じてみたくなるような作品でした。カッコよくやろうとするんだけど上手くいかない…一瞬しか映ってなかったけど、人質のおばちゃんみたいな人に「あんた、ちゃんと計画してたの?」って言われている感じとか素晴らしいです。たまらなく好きですね(笑)
◆『エビータ』とか『ガンジー』はスケールも大きいですよね。何度も言いましたが、マドンナの仕事に対する熱意…大きく、とまでは言わなくても、ちょっと針でチクっと、っていうくらいの刺激はもらったつもりでいます!
◆まだまだこういう映画はありそうですね。自分はあまり関係なくゴールデンウィークは働いていますけど、何か、ゴールデンウィークにどこか行く、っていうことではなく、見たかった映画を見る、っていうのもちょっといいな、って思いました。レンタルビデオ店で見たかった作品をいっぱい借りてきて見る、っていうの、いいですよね。みなさんは、どんな風に過ごしていますか?