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#381(2010.7.10 OA)

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スティッチも好きだよ

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よゐこの有野晋哉さん&濱口優さんをお招きして『大人の女性が選ぶディズニー&ピクサー映画ベスト10』をオンエア!注目の1位はあの名作ラブストーリーが!!

よゐこのおふたりをお迎えした今週のスマステーション。特集は、『大人の女性が選ぶディズニー&ピクサー映画ベスト10』です。香取編集長もおっしゃっていましたが、テレビ番組でディズニーとピクサーの映画を一気に見られる、というのは滅多にないこと。ディズニー&ピクサー映画をこよなく愛する香取編集長はもちろん、いまも月に1回はディズニーランドに行くという濱口優さんも大興奮の贅沢な内容となりました。
第10位は、ディズニーアニメ史上最高の778億円という興行収入を記録し、アカデミー長編アニメーション賞にも輝いた『ファインディング・ニモ』。人間に連れ去られた息子ニモを探すため海の生き物たちの助けを借りながら危険な海で冒険の旅をするカクレクマノミのマーリンの姿を描いた名作です。続く第9位は『WALL・E』。主人公がロボットということで、セリフや表情ではなく、動きだけで感情を表現するというその手法は見事でした。第8位は『ふしぎの国のアリス』。1951年に公開された名作中の名作であるこの作品は、ことし、ジョニー・デップ主演の実写版『アリス・インワンダーランド』が公開されたこともあって再び注目を集めているそう。ランキングは、第7位『カールじいさんの空飛ぶ家』、第6位『シンデレラ』、第5位『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』、第4位『モンスターズ・インク』と、名作あり、新しい作品ありのバラエティーに富んだ順になりました。そんな中、注目のベスト3はというと、まず第3位はアラビアンナイトの世界を舞台にしたミュージカル映画『アラジン』。ストーリーや映像だけでなく、劇中の音楽も非常に高い人気を得た名作です。ファンが選んだ名シーンは、もちろん、アラジンとプリンセスのジャスミンが空飛ぶじゅうたんでデートする場面。主人公のアラジンが、トム・クルーズ、マイケル・J・フォックス、MCハマーを参考にキャラクターの設定がなされた、って知っていましたか?第2位は、待望の最新作(3作目)が現在公開中の『トイストーリー』。ピクサー長編映画の第1弾であり、世界で初めてCGだけで作られた長編アニメ映画です。夢のある設定と魅力あふれるキャラクターたちは世界中で愛されました。そして第1位は、リアルタイムでこの作品を見た女性たちから圧倒的な支持を得た珠玉のラブストーリー『美女と野獣』でした。
さて、次回のスマステーションは、24日(17日はお休み)になります。久しぶりにゲストに草なぎ剛さんをお迎えして、『2010年下半期ヒット商品予測』をお送りします。お楽しみに!!

老若男女はもちろんのこと、いくつになっても、純粋に夢見たあの頃を忘れたくない――。そんな大人の女性たちから絶大な人気を集めるのが、ディズニー&ピクサーが手がけるアニメーション映画です。スマステーションでは、20代から40代の女性にアンケートを実施。今も心に残るお気に入りの作品についてうかがいました。


スマステーション特別企画
『大人の女性が選ぶ ディズニー&ピクサー映画 ベスト10』


第10位 魚の親子の愛情物語
ファインディング・ニモ(2003)

カクレクマノミのマーリンが、人間に連れ去られた息子・ニモを探すため、海の生き物たちの助けを借りながら危険な海で冒険の旅を繰り広げるという、魚の親子の愛情を描いたストーリー。アカデミー長編アニメーション賞受賞作品で、全世界の興行収入は、ディズニーアニメ史上最高の778億円(8億6400万ドル)を記録。全世界でのDVD 売上げが、アニメ史上最高のベストセラーとなったのです。そんな『ファインディング・ニモ』のファンが選ぶ名シーンといえば…。

ファンが選ぶ名シーン

「ニモを必死に追いかけるお父さんの姿」
父・マーリンとケンカをしたニモは、父の言いつけを破りさんご礁を離れてしまい、ついに、ダイバーの手に…。それを見たマーリンは、必死の表情でニモを追いかけるのです。

「ウミガメのクラッシュとニモ親子のやりとり」
ニモ同様、人気が高いのがアオウミガメのクラッシュ。その人気から、東京ディズニーシーでは、クラッシュと会話が出来るアトラクション「タートル・トーク」が作られました。




第9位 恋するゴミ処理ロボット
WALL・E(ウォーリー)(2008)

人間くさいロボット・ウォーリーのかわいらしさが人気を集めた作品の舞台は、今から700年後の地球。人類は汚れた地球を捨て宇宙に移住し、地球に残されたゴミ処理ロボット・ウォーリーは、ひとりぼっちで地球の掃除を続けていました。そんなある日、ウォーリーは、突然現れたイブという名のピカピカのロボットに恋をしてしまいます。ちなみに、主人公のウォーリーにはピクサー作品の主役のなかで唯一、あるものがほとんどないのです。それが、セリフです。実はこの作品、ウォーリーにセリフがほとんどなく、さらに機械的な顔には表情もないため、体の動きだけで感情や性格を表現しているのです。そんな『ウォーリー』のファンが選ぶ名シーンといえば…。

ファンが選ぶ名シーン

「ウォーリーがイブにダンスを教えるシーン」
ウォーリーのかわいらしい仕草に注目です!イブを家に招いたウォーリーは、大好きな映画で見たダンスを教えるのですが…。

「動かなくなったイブを心配し、手をつなぐ姿に胸キュン!」
ウォーリーはイブを再び動かすために試行錯誤を繰り返します。この場面では、表情が無いロボットの恋心を、手をつなぐという行動で表現。ウォーリーの感情を体の動きで見事に描きました。




第8位 奇想天外おかしな世界
ふしぎの国のアリス(1951)

今年公開された『アリス・イン・ワンダーランド』で注目を集める「ふしぎの国のアリス」。その世界が、およそ60年前に、初めてアニメとして描かれたのがこの作品。実写映画のヒットによって、再び人気を集めています。好奇心旺盛な女の子アリスは、時計を持ったウサギを追って、ふしぎの国へ…。小説に登場するへんてこなキャラクターたちが、アニメとなって登場し奇想天外なストーリーが展開します。

そんな作品に多く寄せられた疑問といえば…。

「『アリス・イン・ワンダーランド』でジョニー・デップが演じていたマッドハッターという役が、アニメ映画にも登場するそうですが、どんなキャラクターなのですか?」

奇想天外なこの作品の中でも、ひときわおかしな ティーパーティーのシーン。そこで、相棒の3月ウサギとともに騒いでいるおじさんが、ジョニー・デップが演じたマッドハッターです。




第7位 おじいさんのちょっとせつない冒険物語
カールじいさんの空飛ぶ家(2009)

ディズニー映画史上初めて、おじいさんが主人公となった作品。昨年末にピクサー初の3D映画として公開され、大ヒットを記録しました。アカデミーのアニメーション賞はもちろんのこと、アニメでありながら他の映画作品と肩を並べ作品賞にもノミネートされました。78歳のカールじいさんは、愛する妻に先立たれ、ひとり隠居生活を送っていましたが、亡き妻と幼い頃に約束した夢を果たすため、愛する妻との思い出が詰まった家とともに冒険の旅に出発します。その方法は、なんと家に風船をつけて空に飛ばすというもの。そんな『カールじいさんの空飛ぶ家』のファンが選ぶ名シーンといえば…。

ファンが選ぶ名シーン

「たくさんの風船のリアルさに圧倒!」
この作品で注目を集めたのはリアルな風船の描写。その描写の中でも、最も風船の数が多く手間がかかっているのが、カールじいさんが冒険の旅に出発するため風船を開放するシーン。描かれた風船の数は20622個!風船をリアルに再現するため、風の力や、風船同士のぶつかる動き、光の反射具合までもがひとつひとつ計算されました。これは、ピクサー史上でも最も複雑な作業だったといいます。




第6位 女性が憧れるサクセスストーリー
シンデレラ(1950)

名作童話 「シンデレラ」のディズニー版ミュージカル・アニメ。女性の永遠の憧れだけに、幅広い世代の女性から支持を集めました。シンデレラといえば、ガラスのクツがあまりにも有名ですが、女性の心をつかんだのは、やはりおなじみの展開でした。『シンデレラ』ファンが選ぶ名シーンといえば…。

ファンが選ぶ名シーン

「魔法で変身するシーンに心がときめく」
舞踏会当日。とっておきのドレスをいじわるな姉たちに台無しにされてしまい、ついに夢を信じられなくなってしまったシンデレラ。そんな彼女のもとに、魔法使いの妖精があらわれ…。ちなみに、このシーンで妖精が唱えるのが、ディズニーの定番ソングともいえる魔法の歌「ビビディ・バビディ・ブー」です。この場面をきっかけに不幸なシンデレラの運命は一気に好転。魔法の力でカボチャは輝く馬車に変身。そしてシンデレラの服は美しいドレスに早変わり。シンデレラは魔法の助けを得て、パーティーに出席。王子様と恋に落ち、ついに夢を叶えるのです。




第5位 不気味で可愛いキャラクターが大人気
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993)

『アリス・イン・ワンダーランド』『シザーハンズ』のティム・バートン監督が製作・原案・キャラクター設定を手がけた、異色のホラーファンタジー。ティム・バートンならではの、ちょっと不気味なキャラクターと独特の世界観に熱烈なファンが多く、20代、30代の女性から支持されました。この映画は、1コマずつ人形や模型を少しずつ動かして撮影する「ストップモーション・アニメーション」と言われる手法が用いられています。豊かな表情をつくるために、主人公・ジャックの撮影には、約400種類もの異なる表情の頭が作られたといいます。そんな『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のファンが選ぶ名シーンといえば…。

ファンが選ぶ名シーン

「サリーとジャックが抱き合うシーンが幻想的」
ジャックの無謀な行いを陰ながら心配し続ける、つぎはぎ人形サリー。その健気な片思いが実る、珠玉の名シーンは、美しい映像と、人形とは思えない豊かな表情に注目です。




第4位 愛らしいモンスターたちが人気に
モンスターズ・インク(2001)

モンスターたちが繰り広げる、笑って泣ける感動ストーリー。全世界で450億円(5億ドル)以上の収益を上げた大ヒット作品です。心温まるストーリーと可愛いらしいモンスターたちが人気で、若い女性から多くの支持を集めました。モンスターの世界のエネルギー工場「モンスターズ・インク」は、扉のむこうにある現実世界の子供部屋からエネルギー源である子供の悲鳴を集める株式会社。ある日、エリート社員のサリーは、人間の子供・ブーを誤ってモンスターの世界へ紛れ込ませてしまいます。サリーはブーと接するうちに、父親にも似た愛情が芽生え、ブーを会社に見つからないように元の世界へ戻そうとするのですが…。この作品で世界のクリエイターたちを驚かせたのがサリーの毛並み。当時CGでは難しいとされていた、フワフワの柔らかそうな毛皮を表現するため、およそ232万本の毛が描かれ、風や重力による動きや光の反射も1本ずつ計算されていたのです。そんな『モンスターズ・インク』のファンが選ぶ名シーンといえば…。

ファンが選ぶ名シーン

「ドア倉庫のシーンが印象的。CGであれほどの迫力を出せるのはすごい!」
ブーの部屋のドアを追いかけ、工場のドア倉庫に侵入したサリー。そこにあったのは目もくらむほどたくさんのドア。設定ではドアの数は3600万枚。3600万枚のドアが収納できるスペースが計算され、巨大な空間が描かれたのです。




第3位 名曲が奏でるエキゾチックなストーリー
アラジン(1993)

アラビアンナイトの世界を舞台にした、ミュージカル映画。90年代のアニメ映画では最高となる450億円(5億405万ドル)の興行収入を記録しました。ストーリーはもちろん、劇中の音楽も評価が高く、人気を集めています。貧しいけれど、賢く清らかな心を持つ青年アラジンは、不思議な洞窟で魔法のランプを手に入れます。ランプから飛び出したのは、人気キャラクターの魔人・ジーニー。ジーニーは、従来の恐ろしく重厚な魔人のイメージを覆し、明るく陽気、そしていつでも超ハイテンション。めまぐるしく変身をくりかえしながらのマシンガントークが人気を集めました。そんな『アラジン』のファンが選んだ名シーンといえば…。

ファンが選んだ名シーン

「アラジンとプリンセスのデートシーン」

アラジンとプリンセスのジャスミンは、空飛ぶじゅうたんで世界の空をデート。このシーンで流れる「ホール・ニュー・ワールド」は、アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・グラミー賞で音楽部門を総なめにしました。

ちなみに、主人公・アラジンは、実在の有名人を参考にキャラクター設定がされたといわれています。トム・クルーズのスタイル、マイケル・J・フォックスの性格、そして、MCハマーの動きだといいます。注意して見てみると、確かに3人のイメージを感じるかもしれません。




第2位 子供の幻想をCGで実現
トイストーリー(1995)

子供部屋のおもちゃたちは、人間が知らないところで、自由に動き回り、話し合っている…。そんな子供の幻想のような世界をCGで実現。世界ではじめて、CGだけで作られた長編アニメ映画で、ピクサー長編映画の第1作目。ピクサーの名を世界に知らしめた、大ヒットを記録した作品です。夢のある設定と魅力的なキャラクターが人気で、20代、30代の女性から高い支持を集めています。そんな『トイストーリー』のファンが選ぶ名シーンといえば…。

ファンが選ぶ名シーン

「おもちゃたちの行動がスリル満点!」
引越しのトラックに乗り遅れてしまったウッディとバズ・ライトイヤー。そのふたりがとった行動は、バズの背負ったロケット花火に太陽光を集め点火し、猛スピードでトラックを追うというものでした。

さらに続編の『トイストーリー2』では、ウッディの相棒となるカウガール人形ジェシーが登場。1作目を上回る大ヒットとなり、1999年に実写映画も含めた興行成績の1位を記録しています。そして現在、最新作『トイストーリー3』がついに公開!果たして彼らはどのような活躍をみせてくれるのでしょうか。




第1位 真実の愛を描いたファンタジー
美女と野獣(1991)

リアルタイムで作品に感動した30代、40代の女性から圧倒的な支持を得て、珠玉のラブストーリーが堂々の1位に!父親を助けるため、森の中の城を訪れたベルは、そこで恐ろしい野獣に出会います。実は彼は、魔法をかけられて野獣の姿にされた人間だったのです。再び人間の姿に戻るには、真実の愛を見つけなければならないのですが、出会ったばかりのふたりは反発しあいます。ところがそのうち、ベルは野獣の内に秘めたやさしさに気づき、やがてふたりの間に愛が芽生えていきます。そんな『美女と野獣』のファンが選ぶ名シーンといえば…。

ファンが選ぶ名シーン

「ロマンチックな映像にウットリ」
ふたりは無人の大広間でダンスを踊ることに。ベルはダンスを踊るうち、自分のなかの野獣を愛する気持ちに気づくのです。このシーンで使われている主題歌「ビューティ・アンド・ビースト」は、エンディングではセリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンがデュエットで歌いアカデミー主題歌賞を受賞。美しい映像、そして美しい音楽が相まってディズニー映画を代表する屈指の名シーンとなりました。




もう少しでBEST10!

第15位 アニメを芸術にした珠玉の名作
白雪姫(1937)


世界で初めて作られた長編カラーアニメにして、ディズニー長編映画の記念すべき1作目。

第14位 ネズミが作るおしゃれなグルメ
レミーのおいしいレストラン(2007)


パリを舞台に、シェフになることを夢見るネズミを描いたおしゃれなグルメ・ファンタジー。

第13位 誰もがあこがれる永遠の少年
ピーター・パン(1953)


ウェンディ、ジョン、マイケルが、ピーター・パンに連れられて、夢の国ネバーランドで大冒険を繰り広げます。

第12位 自動車のヒューマンドラマに感動
カーズ(2006)


自動車が人間のように生活する世界で、レーシングカーの成長を描いたピクサー作品。男の子に人気で、子供と一緒にみてファンになったというお母さんからの票が多数ありました。

第11位 最も豪華なラブストーリー
眠れる森の美女(1959)


現在でもディズニー映画史上、最も贅沢で豪華といわれる作品。通常より大きなセル画が必要となる70mmフィルムで製作されたため制作費600万ドル現在にしておよそ40億円、そして6年の製作期間という当時のアニメーション史上最高の労力が費やされました。


夢の終わりは、夢の始まり

香取編集長のいまの気分が生みだした名言です。編集長も思わず「格言っぽい!」とおっしゃいましたが、本当に深いお言葉です。「仕事して疲れてくると、ちょっと明るい夢を見たりして、その夢が覚めてしまって現実の世界に戻って『ああ、また今日も始まる…』みたいなときに、夢は覚めてしまったけど、それが実は、眠っている最中の夢よりも、本当の夢へのスタートなんじゃないかな、って。夢を見ているのもいいけど、本当の夢を実現させるために、朝目覚め、汗水を流そうよ、と。そして笑おうよ、と。We are SMAP!みたいな感じですね。コンサートに向けて、いま、凄い毎日を送っているんです。何もかも、7月31日に向けて。いま、夢の空間を作っている最中です…」。


よゐこ
濱口優さん ガッカリさせられないのがすごい。
有野晋哉さん 見直したい作品がいっぱいあります。

ディズニー&ピクサー映画好きを自称されるおふたりですが、今日の特集はいかがでしたか?

有野:見直さないといけない作品がいっぱいあるなと思いました。

濱口:盛りだくさんで楽しかったですけど、紹介される映像が少しだったので、「その先が見たいんだけど…」と思うことが何度かありましたね。

有野:そしたら、200時間はいるね(笑)。

見直したいと思われた作品は、何ですか?

有野:「シンデレラ」「白雪姫」とか、古いものですね。もう一回、新しく作り直してくれ、とも思いました。今だったら、どのくらいきれいに作れるんだろうか、って思いますもん。

濱口:絶対、CGで3Dになるやろね。でも、「白雪姫」なんて70年前に作られたっていうじゃないですか。慎吾くんとも、「凄いね!」と驚いていました。

いろいろと、桁外れなエピソードが紹介されましたが、驚かれたものはありましたか?

濱口:『カールじいさんの空飛ぶ家』の風船は、ピクサー史上もっとも大変だった、とありましたけど、何万個というのには驚きました。そういえば、『カールじいさん』で山並を描くのに、ヘリコプターでしか行けないところまで行ったそうなんですよ。そこで、スタッフ一人ひとりがスケッチして帰って来たらしいんですよ。

有野:写真じゃないんだ?スケッチなんだ。

濱口:そう。写真では伝わらない、現場の空気感をCGのなかに生かすためにそうしてるんだ、って。DVD特典で紹介されてたんですけど(笑)。

さすが、お詳しいですね。有野さんは、何かトリビアをお持ちですか?

有野:向こうの制作会社って、それぞれの役割が厳密に決まっていないらしいですね。CG作っている人が、次の作品では監督になったりと、部署の異動が多いらしいんですよ。

濱口:そういえば、ピクサーのちょっと古い短編ばかりを集めたDVDがあるんですけど、その特典にはピクサーの会社案内みたいなものが入っているんです。社風とか、現場での風景なんかが紹介されているんですが、相当面白いんです。

有野:社風?「うちは、アットホームです」みたいなこと?

濱口:名物社員紹介とか。あとは、例えば、『ファインディング・ニモ』を作ろうとしているときに、アイデアが足りなかったとしたら、会社内全部に「ストーリーのアイデア募集!」って、広く意見を求めるんです。それで、いいアイデアが出てきたら、それを採用するっていう。「アイデアが一番大事だ」って言ってましたね。

有野:CGアーティストとかが、作家側にまわることがあるってことだよね。

濱口:そう、そう。ちなみに、「アイデアが一番」というのは、有野くんが大好きだというウォルト(・ディズニー)さんが言い始めたことなんですって。

有野:へぇ。



そんなおふたりにとって、ディズニー&ピクサー作品はどんな存在ですか?

有野:芸人やめたら、働きに行きたい場所ですね。

濱口:ハハハハハ!

有野:「アイデア募集」っていうんだったら、「そこ埋めよう!」って(笑)。

濱口:僕にとっては、「次はどんなので、驚かせてくれるんだろう」、って期待する存在ですね。ガッカリさせられたことがないのが、すごいですよね。

さて、この夏も、おふたりが小学生に向けて発信するイベント「よゐこの夏休みこども祭り2010」が開催されます。改めて、PRをお願いできますか?

有野:去年のアンケートを読んでたら、「ずっと参加したかったんだけど、子どもがいないので、遠めの親戚の子を誘って来た」という人がいて。結果、親戚の子にちょっと尊敬されるようになったって。そんなふうに楽しみにしてくださっている人がいるのが、ありがたいです。

濱口:子ども向けなので、バカバカしいこともやっているんですけど、一応、僕らなりにメッセージを入れてるんです。前回は、「嫌われている野菜がどう思ってるか」ということをテーマにして、「野菜を食べよう」と言っていたら、その日に、今までキャベツを食べられなかった子どもが食べたって話を聞きました。

有野:僕が聞いたのは、ネギやったと思うんですけどね(笑)。

濱口:ネギや!たこ焼きのネギが食われへんと言っていたのが、食べれるようになったって。

有野:そのネギ、僕が演じてました(笑)。

濱口:そういうのがあると嬉しくて、僕らも励みになります。

有野:今年もいろいろと考えていますので、期待していただければうれしいですね。

鳴海荘吉
仮面ライダーダブル挿入歌
「Nobody's Perfect」 
発売中

よゐこ出演
「よゐこの夏休みこども祭り2010
〜謎の森のムシムシな仲間たち〜」
大阪公演 8月15日(日)
東京公演 8月21日(土)22日(日)

問合せ 松竹芸能
03−3545−1544


ディズニー&ピクサーに外れナシ!

「白雪姫」、「シンデレラ」「眠れる森の美女」といえば、子どもの頃から慣れ親しんできた王道中の王道といったストーリーですが、ディズニーのあの「白雪姫」が70年も前に作られたものだったとは本当に驚きました! まったく古さを感じさせませんよね。映像の色も風合いも素敵ですし、キャラクターも表情豊かでかわいいし、音楽もとってもいい。映像の端々から、本気の大人たちが、何年もかけて常に新しいことにチャレンジしている、という情熱が感じられて感動しました。技術はどんどん進化して、CGや3Dが使われるようになっても、原点にある「思い」は変わっていないんでしょうね。どうしたら見る人が面白いと思うか、ワクワクして目を輝かせられるかということを、細部にまでわたり一生懸命考えて作っていらっしゃるんですよね。そういえば、私も子どもの頃に、「夜になっておもちゃが動き出したらどうしよう」とか「一生懸命想像すれば、空を飛べるかもしれない」とか、考えていたことを思い出しました。ああいう子ども時代のピュアな気持ちを、大人が思い出して映像として再現しているなんて、本当に素敵なことだと思いました。映画が出来るまでの過程も見てみたくなりました。香取さんもゲストのよゐこのおふたりも、ディズニー&ピクサー映画が大好きというだけあって、映像を見ているときの顔が、子どもみたいでかわいらしかったです。大人を思わず子どもの顔にしてしまうのが、魅力ですよね。私も、王道作品を改めて見直してみたいと思いました。

『ピノキオ』と『ノートルダムの鐘』は入れてほしかったなぁ…

◆ディズニー&ピクサー映画に関しては話そうと思えばいくらでも話せます…夢の世界でしか生きられない男ですから。だから、もっと話したかったですけど、それでも今回は話せた方でしたね。話しながら、番組を見ながら、ときおり、スーっと夢の世界に入っていきそうになる感じでした(笑)

◆ディズニーのあの魅力って何だろうな…ストーリーとか映像とか、作品として魅力があるのはもちろんなんだけど、安心感とかもあるのかもしれないですね。ヤなことしない、みたいな。だから安心して見ていられて…。それでいて、どんどん夢の世界に連れて行ってくれて、期待を裏切らない。

◆ランキングはなかなかおもしろかったですね。女性の順位なんだな、って感じが凄くしました。『ピノキオ』が入ってない…っていうのがなぁ。『ピノキオ』、入れてほしかったなぁ。あと『ノートルダムの鐘』も入れてほしかった。地域としても好きな場所…パリ・ノートルダムだし。でも、主人公が好きじゃないのかな?

◆『美女と野獣』は、短い時間だけど今日ああやって見てみたら、野獣で始まるくせに、内容的にはすっごいラブストーリーだな、っていうのを改めて感じました。ちょっと自分勝手な男…無鉄砲な、わがままな、態度デカいヤツが、ひとりの女の子に惹かれていき…。その女の子も、さすがにちょっとこれ以上は無理、的なところもあったりするけど、やがて野獣さえも改心して…って、凄いラブストーリー。1位に選ばれるのもわかります。

◆そういう意味でいうと、『アラジン』とかもどっちかっていうとヒーローで、孫悟空がいるのに、ピッコロが好き、みたいな感じで、アラジンがいるのにジーニーが好き、みたいな。で、空飛ぶじゅうたんが出てきて…っていう風にボクは見ていたですけど、あの空飛ぶじゅうたんのラブシーンの印象はやっぱり強いんですね。

◆ディズニー好きの濱口さんはやっぱり強かったですね。でも、ティンカーベルはボクが言ったのを真似したんだと思います(笑)。