大型連休のない世界で生きている…
石原良純さんをお迎えして、大型連休中にさっそく行きたくなる、鉄道の旅ベスト15を紹介!!
「今日から始まった大型連休…一体誰がつけたのか、シルバーウィーク!今夜のゲストは、鉄道が大好きだというあの方に来ていただきました!」。ゲストに石原良純さんをお招きしたスマステーション。特集は、『明日ワザワザ行きたくなる!鉄道の旅ベスト15<東日本編>』。秋の行楽シーンを前に、一度は乗ってみたい魅力あふれる鉄道の旅を一挙にご紹介しました。新宿駅から北野駅を経由し、2007年にミシュランガイドブックで『都会からアクセスしやすい自然』として唯一の三つ星観光地に選ばれた高尾山をつなぐ京王電鉄高尾線。終点の高尾山口駅にある展望台からは、関東平野を見渡す絶景の一大パノラマが広がり、横浜ランドマークタワーや東京タワーまでも一望できます。東京の浅草から栃木の日光・鬼怒川をつなぐ東武鉄道スペーシアでオススメなのは、最後尾車輌にある個室席。4室限定なので、早めの予約がポイントです。千葉県からは、五井駅と上総中野駅を結ぶ小湊鐵道と、60年前から走っているレトロな電車が人気の銚子電鉄がランクイン。さらに、品川駅から神奈川県三崎口をつなぐ京浜急行電鉄、広々とした窓からの眺望が見られる展望席が人気の小田急ロマンスカー、静岡県の伊東駅から伊豆急下田駅の間を運行する伊豆急行など、人気の路線が次々に登場しました。そんな中でベスト3に選ばれたのは、小田原駅から強羅駅を結ぶ箱根登山鉄道(3位)、鎌倉駅〜藤沢駅間を運行し“江ノ電”の愛称で親しまれている江ノ島電鉄(2位)、東京・上野を出発し、一晩かけて北海道の札幌に到着するブルートレイン北斗星&カシオペア(1位)でした。「鉄道の良さは、当たり前かもしれないけど、線路がつながっているという喜び」という良純さんは、やはり地元の電車・江ノ電や京急に愛着があるそうです。一方、仕事で新幹線移動する以外、ほとんど電車に乗る機会がない香取編集長も、VTRを見ているうちに電車に乗りたくなったとか。車窓からの絶景+観光地&グルメ情報も満載でしたから、みなさんも、見ているだけで旅行気分を味わえたのでは?
次回のスマステーションは10月10日の放送です。9年目に突入するスマステーションにご期待ください!!
いよいよ秋の行楽シーズン到来!!こんな季節は、ゆったり「鉄道の旅」なんていかがですか?そこで今夜のスマステーションは、誰もが一度は乗ってみたい魅力の「鉄道」が続々登場します。ワザワザ乗りたくなる鉄道と、ワザワザ行きたくなる行楽スポット満載ですので、早速チェックしてみましょう!
スマステーション特別企画
『明日ワザワザ行きたくなる鉄道の旅BEST15』東日本編
第15位 「山梨県 富士急行」
山梨県・大月駅をスタートする富士急行は、終点河口湖までのルートを運行する富士山に最も近い鉄道。大月駅を出発した列車は、富士山を目指し進んで行きます。そんなこの路線の絶景ポイントが、下吉田駅―富士吉田駅区間から見える景色。富士山を進行方向の真正面に見ることができるのです。ちなみに、10月には雪化粧をした富士山を見ることができます。そして今、注目を集めているのが8月9日に登場したばかりの、各駅停車の特別車輌「富士登山電車」。1日3往復しか走らない特別な車輌で、電車好きにはたまらない、趣向を凝らした内装が売り。木を基調としたデザインで、レトロモダン調の落ち着いた雰囲気のなか、乗客が自由に利用できるライブラリー、ゆったりとしたソファ席、眺望の良い展望席、さらに富士山にまつわる特産品が展示されているショーケースも設置されていて、旅気分を盛り上げてくれます。そして、この路線にある最大のレジャースポットが、富士急ハイランド駅からアクセスできる「富士急ハイランド」。話題のアトラクションが多数あるなかでも、今年7月に登場し地上47mで回転する新感覚アトラクション「鉄骨番長」は最注目です。
第14位 「東京都 京王電鉄 高尾線」
新宿駅から北野駅を経由し、高尾山口をつなぐ京王電鉄・高尾線。ここからアクセスできるのが、2007年にミシュランガイドブックで「都会からアクセスしやすい自然」として唯一の三ツ星観光地に選ばれた高尾山です。都心からアクセスしやすく豊かな自然に溢れていることが、三ツ星の評価の決め手となったのです。そんな高尾線のグルメポイントが、終点の高尾山口駅のすぐそばにある「高尾山 ふもとや」の手作りピザ。注文を受けてから生地を伸ばす手作りピッツァが大人気です。定番の「モッツァレラチーズとバジルのピッツァ」はもちろん、高尾名物のトロロをふんだんに使った「とろろピッツァ」はここでしか味わえない絶品です。そしてここからは、高尾登山電鉄に乗り換えて、さらに高尾山を登っていきます。そちらを走るケーブルカーは、昨年末にリニューアルされたばかり。新しくなった車輌は、従来よりも窓を大きくとり、よりダイナミックに景色を楽しむことができるようになりました。路線最大の絶景ポイントは、終点の高尾山駅にある展望台からの景色。こちらからの眺望は関東平野を見渡す絶景の一大パノラマで、高層ビル群・横浜ランドマークタワーや東京タワーまでも一望できます。
第13位 「栃木県 東武鉄道」
東京の浅草から栃木の日光・鬼怒川をつなぐ、東武鉄道スペーシア。浅草を出発した列車は、埼玉県栃木県の県境を越え進んで行きます。この列車でオススメなのが、最後尾車輌にある個室席。広々とした大型シートの車内でゆっくりと過ごすことができます。乗車券に追加でかかる個室料金は、距離にかかわらず1室3600円。4人で乗れば、1人900円でちょっと贅沢気分が味わえる個室の旅が楽しめるのです。4室限定なので、早めの予約がオススメです。そして、この路線のグルメポイントといえば、スペーシア車内で販売されているお弁当「グッドラックカレーバーガー」。こちらは、映画『おくりびと』の脚本を手がけた脚本家、放送作家であり美食家としても知られる小山薫堂氏を中心に考案された、特急スペーシアの車内限定販売のお弁当なのです。風水師、李家幽竹氏によってセレクトされた具材を、金運、恋愛運など、自分がつかみたい運気によって組み合わせ、ピタパンやライスパンズに挟み、そこに日光金谷ホテル名物の100年カレーのソースをかけて頂くという、新感覚の「開運バーガー」。楽しいだけじゃなくて、もちろん味も絶品です。(※要予約 出発時間と車輌によって販売していない場合もあります)
第12位 「千葉県 小湊鐵道」
千葉県の五井駅と上総中野駅を結ぶ、こちらの鉄道は、懐かしい風景に出会える列車として人気。五井駅を出発した列車は、田園の中を爽快に走って行きます。SLが走っていた時代から変わらぬ姿で残されている小湊鐵道の停車駅の数々。たとえば、上総鶴舞駅の、歴史を重ねた白い外観が特徴の駅舎は、その風情あるたたずまいから、関東の駅100選にも選ばれています。この路線のグルメポイントといえば、高滝駅。この駅から5分のところにある100年前の古民家を改築した、そば処「一久美(いくみ)」では、北海道産そば粉と蕎麦をしめるのに適した逆浸透水を使って本格的な絶品手打ち蕎麦を、ノスタルジーに浸りながら楽しむことができると、大人気スポットとなっています。そして、この路線のレジャーポイントが、養老渓谷駅。ここから足を伸ばしたいのが、粟又(あわまた)の滝です。房総一と呼ばれる名瀑布で、100メートルにわたって滑り台のようなゆるやかな岩肌を流れ落ちるこの滝は、幻想的な美しさで訪れる人々を魅了しています。清らかな水が流れる滝で癒されてみてはいかがでしょう?また、こちらは紅葉スポットとしても有名なので、木々が色づく11月下旬を狙っていくのもいいかもしれません。
第11位 「千葉県 銚子電鉄」
千葉県の銚子駅と外川駅を結ぶ銚子電鉄。60年も前に走っていたレトロな車輌が走る路線。この路線のグルメポイントが、観音駅です。この駅の名物が、駅構内で売っている絶品タイ焼き(90円)。ここで、知っておくと得をする裏ワザが!こちらのお店では予約を受け付けていて、1時間ほど前に電話予約をしておけば駅に到着した際、タイ焼きをホームで渡してくれるのです。乗り過ごす心配なく、焼きたてのタイ焼きを購入できるので、訪れる際は、ぜひ電話予約をしてみましょう!そして、この路線のもうひとつの注目グルメが、犬吠駅で販売されているぬれせんべいです。銚子電鉄の名物土産として知られるこのせんべいは、しっとりとしたやわらかい食感で一度食べたらクセになる絶品。そんなせんべいは、10年前に経営難に陥った銚子電鉄が経営再建のために販売したもの。こちらの駅では実演販売を行っており、事前に申し込んでおけば、せんべい作りの体験も可能。そしてこの路線の絶景ポイントは、同じく犬吠駅の岬。太平洋を望む景色は、ワザワザ足を運んででも見ておきたい絶景です。
第10位 「東京都 京浜急行電鉄」
品川駅から神奈川県三崎口(みさきぐち)をつなぐ鉄道ファンが多いことでも有名な路線。ここで、京浜急行電鉄に乗った瞬間から気をつけておきたい「お楽しみポイント」をご紹介!まずは、発車の際に聞こえる音に注目。電車が加速していく際に発するインバーター音が♪ドレミファソラシ〜と音階のように聞こえるのです。お次は、京浜急行の中で人気がある車両・2100形。こちらには運転席の後ろに4席のみ設けられたシートがあり、運転手気分を味わえると大人気となっています。そしてこの路線のグルメポイントといえば、三崎口駅。ここからアクセスできる「みさき魚市場」は日本でも有数のマグロの取引が盛んな市場。午前8時半から、一般の人々でも迫力ある実際のマグロのセリを見学することができるのです。ここで、知ってると得をする裏ワザ情報!京浜急行では、このマグロにちなんで「みさきまぐろきっぷ」を発売。往復の電車の乗車券とバス乗り放題の乗車券全12店舗で使えるマグロ料理を楽しめる食事券、温泉の入浴券などがセットになって通常5720円相当が2980円という安さ。これは見逃せません!
第9位 「神奈川県 小田急ロマンスカー」
新宿を出発したロマンスカーは、およそ1時間30分で箱根や伊豆などのリゾート地にアクセスできます。このロマンスカーの最大の魅力は、広々とした窓から眺望が見られる展望席。もちろん、即完売する大人気の席ですが、旅行代理店などで2ヵ月前から予約が可能ですので、狙ってみてください。ロマンスカーの車内では、注文した飲み物もグラスで提供されるなど、どこか大人の雰囲気となっています。そんななか、ぜひ味わいたいのが、大人気のジェラートです。秋も深まるこの季節は、マロン味がオススメです。ここで鉄道好きにはたまらない、ちょっと変わった絶景ポイントをご紹介!それは、新宿にある小田急ホテルセンチュリーサザンタワーにあるお部屋からの眺望。地上22階からロマンスカーをはじめ、山手線、中央線、総武線などの立体交差を見下ろすことができる光景は、まさに絶景といえます。こちらのホテルではこの絶景が良く見える部屋を選んで宿泊する事ができる、「トレインビュー宿泊プラン」が、鉄道ファンに大人気となっています。
第8位 「埼玉県 秩父鉄道」
埼玉県の熊谷から三峰口を結ぶSL車。「都心から一番近くを走る蒸気機関車」と言われ、思い立ったら週末にでも出かけられる近さと手軽さが人気の理由です。速いのが当たり前の列車のなかで、時速50q以下で走るこちらのSLは、乗るだけでのどかな気分に浸れると大人気。こちらの路線のレジャーポイントといえば、長瀞(ながとろ)駅。こちらでぜひ挑戦したいのが、荒川の急流を30分かけて下る「ラインくだり」。スリル満点のアトラクションは、家族連れにも大人気となっています。また、駅から15分のところにある不動寺にはこれからの季節、7000株もの曼珠沙華が咲き乱れ秋を感じさせる、絶好のポイントとなっています。そしてこちらの路線のグルメポイントといえば、同じく長瀞駅から2分のところにある、まつばやの「イワナ釜めし」。秩父だけに生息している、香りの良い秩父イワナ1尾を丸ごと炊きこんだ贅沢な釜飯。自然の息吹が感じられる、絶品です。
第7位 「静岡県 伊豆急行」
静岡県の伊東駅から伊豆急下田駅の間を運行するこちらの鉄道。なかでも人気の車輌がこちらの「アルファ・リゾート21」。こちらの先頭車輌の展望席には、前の席から後ろの席まで前方の景色がよく見えるように、ある工夫がされています。座席が映画館のように階段状になっているのです。また、こちらの列車は、展望席以外にも海を見やすいように海側のシートは横向きになっており、山側はボックスシートになっています。この路線のレジャーポイントが、伊豆北川駅からアクセスできる「つるや吉祥亭」。こちらは由緒ある高級旅館として人気なのですが、実は温泉に入れて料理も楽しめる、お得な日帰りプランがあるのです。露天風呂からは、海を見渡す絶景を楽しみ、さらに、「つるや吉祥亭」自慢の豪華料理に舌鼓を打つ、という大満足のプランになっています。さらに、こちらの路線のグルメポイントが、終点の伊豆急下田駅。こちらの駅で外すことのできない人気の駅弁が、イセエビ弁当(完全予約制)です。肉厚のイセエビが一尾丸々入っている超豪華なお弁当です。
第6位 「東京都 都電荒川線」
早稲田駅と三ノ輪橋(みのわばし)駅を結ぶこちらの鉄道は、東京の都心にある貴重な路面電車。こちらの路線のグルメポイントが、出発の早稲田駅から徒歩6分のところにある三品食堂。店名にもなっている「三品」とは、もともとこちらのメニューが、かつライス、牛飯、カレーの三品(さんしな)のみだったため。こちらの人気メニューがそれらを組合わせたかつ牛飯!そして、カレーとかつを組み合わせた、かつミックス!今も早稲田の学生たちの胃の腑を満たす人気商品となっています。こちらの路線のレジャーポイントといえば、庚申塚駅。ここからアクセスできる巣鴨の地蔵通り商店街は、毎月4のつく日には出店で賑わいを見せており、老若男女が楽しめる憩いの場になっています。その日を狙って行ってみると、いつもと違った雰囲気を楽しめます。そして、この路線のもうひとつのグルメポイントが、終着の三ノ輪橋駅。三ノ輪橋駅から2分のところにある藤家の「白たい焼き」は、今年大ヒットの必ず押さえておきたい逸品。タピオカ粉を使ったもっちりとした生地と、たっぷり詰まったアンコのハーモニーがたまりません。この都電荒川線の一日乗車券はなんと400円。自由に途中下車をして下町気分を楽しんでみてはいかがでしょう。ちなみに、この荒川線は、13820円で希望の片道区間1輌を貸切りにできるのです。いろいろと使い方のアイデアを練って利用してみてはいかがですか?
第5位 「静岡県 大井川鉄道」
戦前に活躍していた本格的なSLを楽しめるこちらの鉄道は、静岡県の金谷駅から千頭駅間を運行。金谷駅を出発した列車は、大井川や茶畑の間を爽快に駆け抜けて行きます。このSL内には、3名のベテラン車掌が交替で乗車し、ハーモニカ演奏のパフォーマンスなどで乗客を魅了しています。この路線の絶景ポイントが、抜里(ぬくり)駅と笹間渡駅の区間。こちらの第一橋梁を渡るSLの美しい姿は、鉄道ファンならずとも、心を動かされます。そして、ちょっと変わった絶景ポイントが、地名(じな)駅から塩郷(しおごう)駅に向かう区間に通過する「日本一短い」と言われいるトンネル(注:実際はトンネルではなく、ロープウェイが線路上を通っていた際に設置された、線路への荷物落下防止の防護壁のなごり)。あっという間に終わってしまうのでご注意を。そして、こちらの路線のグルメポイントが、車内限定発売の「SLリンドウ焼き」。SLの車輪をモチーフにしたどら焼きで、アンコは通常のおよそ3倍!ボリューム満点ですが、意外とあっさりしていて、いくつも食べる人もいるそうです。こちらの鉄道を心ゆくまで楽しみたい方には、2日間乗り降り自由でお得な「大井川自由きっぷ」がオススメです。
第4位 「栃木県 わたらせ渓谷鐵道」
こちらで人気となっているトロッコ列車は、大間々駅を出て足尾駅間を運行。この路線のレジャーポイントが、水沼駅。なんとこちらの駅構内には、温泉があるのです。水沼温泉センター「せせらぎの湯」で、地元の人々も利用する穴場的温泉。列車の音を聞きながらゆったりとお湯につかって旅情を感じるのもいいかもしれません。ちなみにタオルは持参するのが地元の常識となっているので、お忘れなく。そしてこちらの路線のグルメポイントが、神戸(ごうど)駅。ここでは、車輌を改築したレストラン「清流」がオススメ。駅から出ずにまるで食堂車のような気分を味わうことができる人気スポットです。こちらで味わいたいのが、地元の名産・マイタケをふんだんに使った「まいたけごはん定食」。ボリュームたっぷりなのにカラッと揚がったてんぷらは、まさに絶品です。そしてこちらの絶景ポイントが、神戸(ごうど)駅と沢入(そうり)駅の区間。渡良瀬川の流れにそうように走るトロッコ列車からみえる景色はまさに絶景。そしてこちらの路線のレジャースポットが、通洞駅。ここからは、歴史ある足尾銅山にアクセスが可能。見学用のトロッコはちょっとしたコースター気分を楽しむことができ、実際の採掘道を通りながら、400年の歴史を持つ銅山を見学することができます。
第3位 「神奈川県 箱根登山鉄道」
小田原駅から強羅駅を結ぶ列車は、箱根の険しい山々を登っていきます。そんな路線のグルメポイントが、箱根湯本駅にあるお店でしか買えない、濃厚な鶏卵を使用した「箱根プリン」。通常のプリンにはない、口の中に広がる濃厚な旨みが大人気で、4月から発売されて以来閉店の6時を待たずに完売してしまうこともある商品です。箱根湯本を過ぎ、列車はさらに険しい山道を進んで行きます。箱根登山鉄道の特徴は、傾斜が急な山の斜面を登るためにスイッチバック走行という方法が採られているところ。ジグザグに先頭を換えながら上っていくのです。そのため運転手は切り返しのポイントに来ると、電車を降りホームを通って反対側の先頭車輌に乗り換えるのです。この切り返しポイントは3ヵ所あります。そんな箱根登山鉄道の名物で、6月から7月に線路際を彩るのがあじさい。箱根登山鉄道は、別名「アジサイ電車」といわれていて、シーズン中には10000株のあじさいが線路脇を鮮やかに彩ります。夜のあじさいのライトアップを楽しめるイベントも実施されており、そちらも大人気となっています。列車は終点の強羅駅に到着。この先に行くにはケーブルカーとロープウェイを使わなければなりません。絶景ポイントは、大涌谷駅に到着する直前、眼下に広がる景色。箱根の温泉の源泉がいたるところから湧き出している、大迫力の光景を見ることができます。また、こちらのグルメポイントが、大涌谷の駅近くで販売されているひとつ食べれば7年長生きするといわれている「黒玉子」。こちらは、湧き出す温泉を使ってゆでられた卵で、その硫黄成分によって殻が黒くなるそうです。ロープウェイは終点の桃源台駅に到着。駅を降りれば、芦ノ湖が目前に広がる絶景を楽しむことができます。
第2位 「神奈川県 江ノ島電鉄」
江ノ電の愛称で親しまれるこの電車は、鎌倉駅から藤沢駅間を運行。こちらの路線のグルメポイントが、鎌倉駅のホームで販売され地元で愛され続けている「鎌倉コロッケ」。ひとつ90円とお手軽な値段も魅力で、揚げたてがオススメです。そして、駅周辺にある「カフェ ボウルズ」。この季節は江ノ島名物のシラス丼がオススメ。他にもシラスのかき揚げ丼や、運が良ければ入手困難な生シラス丼も食べることができます。民家の軒先をかすめるように進む「スレスレ」感が特徴の江ノ電。そして、もうひとつのグルメポイントが、和田塚駅。ホームを出てすぐに入り口のようなものを発見。こちらが和田塚駅のグルメポイント、甘味処「無心庵」の玄関なのです。線路をまたがないと行けない有名なお店で、この季節は、クリームあんみつが人気。今後、秋も深まり寒くなる季節には、田舎しるこがオススメです。電車は進んで、長谷駅に到着。こちらからは、鎌倉大仏で有名な「高徳院」にアクセスできます。そして、ここからが江ノ電の絶景ポイント。七里ヶ浜駅を越え、鎌倉高校前駅に向かう区間には、江ノ島の海が目の前に広がってくるのです。鎌倉高校前駅のホームからは、広大な海が見渡せます。腰越の駅を越えた区間からは、一般の車と同じ道を通っていき、江ノ島駅に到着。ここからは、新江ノ島水族館にアクセスが可能。見逃せないのは、相模湾の海を再現した、大水槽貴重な生態系が表現されていると、大人気のスポットとなっています。そんな江ノ電を1日満喫したい方は、一日乗車券「のりおりくん」がオススメ。580円で、乗り降り自由となっています。
第1位 「東京都〜北海道 ブルートレイン 北斗星」
東京・上野を出発し、一晩かけて北海道の札幌に到着するこの鉄道。1日たったの1便。実に15時間をかけた列車の旅が楽しめます。その客室はソロ、ツインデラックス、デュエット、ロイヤルなど様々なタイプの部屋があり、中でも「ロイヤルタイプ」は、北斗星でも一番豪華な部屋。料金は36150円(乗車券込 大人1名)。室内にはシャワートイレがあるほか、テレビやルームサービスなどがオーダーできる専用の電話も完備。こちらの路線のグルメポイントは…やはり、車内にある食堂車「グランシャリオ」。本格的なフランス料理のコースや、カニの餡がかかった揚げ物など季節の食材を使った和の懐石御膳を楽しむことができます。こちらの路線の絶景ポイントが、青函トンネルを抜けて函館を通過するこの区間。北海道の海を間近に見ることができ、いよいよ旅情の高まりを感じることのできる絶景です。北斗星よりも、さらにゴージャスな旅を満喫できる列車が、「カシオペア」。中でも、展望室のあるカシオペアスイートは1室しかなく、なかなか切符が取れない憧れのシートなのです。そんなカシオペアスイートは、もったいなくて眠れないけど、眠らないともったいない快適さのある至福の空間なのです。
こんなに好きなのに、みんながわかってくれないこともある
老若男女、数多くのファンを虜にしている鉄道の世界。今週は、香取編集長がそんな鉄道ファンに思いを寄せた格言です。「鉄道好きな人って…こんなに好きな人がいっぱいいて、きっと好きな人は本当に鉄道を愛しているのに、ボクみたいになかなかわからず、すぐに入れない人もいる――その温度差は何なんでしょうね。あと、鉄道を好きな人って、他のものとはちょっと違う“好きさ”を感じます。そこに何か、羨ましさもいっぱい感じます。アイドルのあの子が好き、っていうのよりも、鉄道を好き、っていう“好きさ”は、本当にこよなく愛している、っていう感じがあります。なのに、100人が100人好きというわけでもない。不思議ですよね。鉄道の旅、嫌いだっていう人はそんなにいないでしょ?で、鉄道が好きな人にも、音が好きな人もいれば、車両が好きな人もいれば、切符を集めるところにこだわっている人もいれば…っていう風にいろいろいるんですよね?世界にはどのくらい鉄道ファンがいるのかっていうのも知りたいです。良純さんに聞いたら、日本は鉄道というものが凄く発展している国だから、こんなにいろんな種類の電車があって、っていうのも日本くらいなんじゃないか、っておっしゃってました。そうなると、日本がダントツに多いのかな?長い歴史のある国には鉄道の歴史もあるだろうから、そういう世界の鉄道ファンにもちょっと興味が出ました」。
石原良純さん
「僕にとって鉄道は、夢の入り口みたいなものかな。」
今日は、石原さんがお好きだという鉄道がテーマでした。15位までのランキングをご覧になっていかがでしたか?
3位が箱根登山鉄道、2位が江ノ電と来て、「1位は何が来るのかな?」と思っていたら、北斗星という(笑)。「そこに行くんだ…」とは思いましたが、全体的に見ると順当という感じだったと思います。
ちなみに、石原さんご自身の1位は?
そういえば、JRが少なかったよね。僕は、横須賀線で通学していたので、横須賀線に一番愛着がありますね。あとは、信越線とか上越線とかね。今は、上越新幹線や長野新幹線ができてしまって利用することも減りましたけど、そういうローカル線を使うほうが旅の情緒がありますよね。雪国なんかに入ると、線路の両脇に雪の壁があるんだけど、電車が走る音がその壁に吸収されてスーッと静かになるんですよ。便利になると、そういう旅の情緒は失われるよね。
少年時代から鉄道が好きだったのですか?
そうですね。番組の最後で慎吾ちゃんに、「天気と鉄道、どっちが好きですか?」って聞かれたんだけど、天気予報って地図と時刻表を合わせたものなんですよ。そういう意味で、近いんですよ、鉄道と天気予報は。だいたい気象予報士の人は、時刻表が好きですもん。時刻表が好きだと、何となく電車にシンパシーを感じるじゃないですか。数字で遊んだり、地図で遊んだりする感覚が、そのふたつにはありますからね。
普段から、電車には乗られるんですか?
そうですね。それと、子供が男の子で電車が好きなので、電車を見せに行ったりもします。面白いのは、日本は凄く鉄道網が発達していて、いろんなところに鉄道が走っているでしょう。そうすると、自分だけのとっておきのポイントというのが、鉄道好きにはあるんですよ。僕なんかだと、フェンスもなくて至近距離で電車が見られる逗子の車両基地とか、東京だと丸子橋のところで、新幹線と在来線、目黒線がひっきりなしに見られるんですよ。自分の暮らしのなかでお気に入りのビューポイントを見つけるのが楽しみでもあるんです。
そんな石原さんにとって、ズバリ、鉄道とは?
鉄道というのは、夢の入り口みたいなものかな。そこから始まって景色を思い浮かべることもあるし、美味しいものを考えることもあるし、今、自分がいるところとは違う空間に旅に出るということもあるし。つまり、いろいろな夢がつまった入り口のようなものですね。
最後になりますが、鉄道の魅力をまだご存じない(?)香取さんにメッセージをお願いします。
思いっきり悲しいことがあったときにでも、鉄道に乗って旅に出てみてください(笑)。電車の音に感動し、揺れに癒されたら、きっと魅力がわかると思いますから。
胸がキュンキュンする鉄道の旅がありました。
ゲストの石原良純さんが「鉄道の旅には思い出がくっついている」とおっしゃっていましたが、まさにそうですよね。今日の特集を見ていて、自分が学生時代に乗った鉄道のことを思い出して胸がキュンキュンしました(笑)。今でもよく覚えているのは、学生時代、実家の広島から大学がある横浜まで乗った深夜鉄道の旅です。広島を夜の8時頃に出る列車に乗って、朝9時頃に横浜に着いてそのまま大学に行くということを2、3回したのですが、そういえば、今でも楽しい思い出として自分のなかに残っているんですよね。青春18きっぷで京都まで行ったこともありましたが、関西に近づくにつれ乗客の方の方言が変わっていくのを発見したことも思い出しました。外国に行ったときでもそうですが、鉄道に乗る旅だと、地図もよく見るようになりますし、いかにも「旅してる!」って気分になりますよね。今日の特集で紹介したなかでは東日本編だったこともあって、「小田急ロマンスカー」、「伊豆急行」をはじめ、いくつか乗ったことがある鉄道がありました。今の季節は景色もいいですし、なんといっても車窓からの眺めはまた格別なんですよね。車窓を楽しんで、観光地を巡り、美味しいものをいただく――もう最高ですよね!栃木や千葉方面に行ったことがあまりありませんので、今、行くならそのあたりがいいかなぁ。でも、1位で紹介されたブルートレイン「カシオペア」にも乗ってみたい!ああ、夢が膨らみますね〜。確かにわざわざ行ってみたい気分になりました(笑)。
鉄道の旅…ボクにとっては、夢のまた夢、みたいな話でした。
◆良純さんの語る鉄道の魅力…もうちょっとでボクにも鉄道の魅力がわかったんですけど、良純さんの説明のせいか、ちょっとまだそこまではいけませんでした(笑)。でも、VTRは凄く楽しくて、鉄道に乗りたくなりました。ホント、楽しそうで…
◆鉄道での旅行って、きっと凄く優雅な時間だと思うんです。たっぷり、のんびり時間を使える感じで。それが凄く羨ましくなりました
◆例えば、レジャースポットの特集とかだと、そこだけが夢の国、みたいな感じで、そこに行くまでの間のことってあんまりないじゃないですか。車で行くのか、それとも電車で行くのか、どうするのか…っていうところがちょっとボンヤリしてるから、夢の場所だけをポンポン見ているような感じがするんだけど、電車ってリアルじゃないですか。東京とか品川とか上野とかから乗った電車で、それこそ北海道でもどこでも行けちゃうわけだし。で、乗ったら時間も決まっているから、その最中を、景色を見ながら旅を楽しむ、っていうのが、ボクにとっては夢のまた夢、みたいな話でしたね。優雅だなぁ
◆ボク自身は、普段はほとんど電車に乗る機会がなく…。仕事の移動で新幹線に乗るくらいなんですよね。それか、もっと飛んだところで言えばユーロスターとか(笑)。あ、考えてみると、そういうのには結構乗ってますね。しかも、鉄道の旅を求めて行ったりしてるんだ!飛行機で移動する中に、敢えて鉄道での移動を組み込んだりして…。ベネチアからミラノに行くときとか乗ったりしてますね
◆今日紹介された、都電の貸し切りとかも凄く楽しそうですよね。あれ、会社の仲間とか友だち同士とかで乗ったら、絶対楽しいですよ。やっぱりいいですね、鉄道!