スーパースター★マイケルをそっときゅっと
西川貴教さんをお迎えして『マイケル・ジャクソン バースデースペシャル!もう一度プロモーションビデオが見たい!80年代洋楽ベスト20』をオンエア!!
8月29日は、マイケル・ジャクソンの51回目の誕生日。そこで今回は、『マイケル・ジャクソン バースデースペシャル』と題し、『もう一度プロモーションビデオが見たい!80年代洋楽ベスト20』をお送りしました。ゲストは、1980年代の音楽に大きな影響を受けたという西川貴教さんです。MTVが誕生した1980年代は、音楽史上最も盛んにプロモーションビデオが制作された時代でした。PVは、地道なツアーとラジオが大きな比重を占めていたそれまでのプロモーションの在り方を大きく変えると同時に、数多くのミリオンセラー作品を生み出したのです。今回紹介したのは、いずれも当時大きな話題を獲得し、大ヒットを記録した曲ばかり。そのトップ5をご紹介しましょう。第5位は、同じ年にデビューしたマドンナを抑えてMTVの最優秀女性アーティスト賞を受賞したシンディ・ローパーの『ガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ファン』。第4位はアニメーションと実写を合成させた画期的な作品で、86年のMTVビデオミュージックアワードでも6部門を制覇した、アーハのデビュー曲『テイク・オン・ミー』。第3位は飢餓や貧困に苦しむアフリカを救うために45名のトップアーティストが集結したUSA For Africaの『ウィ・アー・ザ・ワールド』。第2位はデビュー以来、意欲的にプロモーションビデオを作り続け、いまもミュージックシーンに大きな影響を与えているアーティストのひとりであるマドンナの『ライク・ア・バージン』。そして1位は、西川さんも「納得せざるを得ない!」とおっしゃったマイケル・ジャクソンの『スリラー』でした。マイケルに関しては、『ビリー・ジーン』『今夜はビート・イット』『バッド』『スムーズ・クリミナル』『ブラック・オア・ホワイト』『ジャム』『スクリーム』など、(一部90年代の作品も含まれていますが)名作と呼ばれるPV作品のほか、マイケルが亡くなる2日前に行われたコンサート・リハーサルのもようもご紹介しました。
さて、次週9月5日の放送は、『何回も見たい!ハリウッド恋愛映画ベスト20』をお送りします。ゲストは、草なぎ剛さん、新垣結衣さん、大沢たかおさんです。お楽しみに!!
80年代は、音楽史上もっとも盛んにプロモーションビデオ(PV)が作られた時代でした。それにより、MTVも人気を博し、アーティストにとっては、「ヒットの秘密はPVにあり」とまで言われるほど、音楽と映像は切っても切れない関係にありました。それまでの時代では考えられなかったほどの制作費を投じ、最新映像技術を駆使して作られることの多かった当時のPVは、クオリティーも高く、今、なお斬新に見られるものばかり。そこで、スマステーションでは、厳選PVをたっぷりとご紹介。スペシャルとして、“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンのPVもお届けします!
SmaSTATION!!特別企画
「もう一度PVが見たい80年代洋楽特集」
第20位 ケニー・ロギンス
Danger Zone/フットルース
言わずと知れた、トム・クルーズ主演『トップガン』の主題歌。そのプロモーションビデオは、映画の激しいシーンがふんだんに使われる一方、ケニー・ロギンス自身はベッドに横たわって歌うだけ…。さらにケニー・ロギンスは、同じくヒット映画『フットルース』の主題歌も担当。こちらも大ヒットとなりましたが、この2曲で日本ではすっかり“サントラ歌手”のイメージがつくこととなりました。
第19位 プリンス
BATDANCE
1989年公開、『バットマン』のサウンドトラックを担当したプリンス。映画とともに大ヒットしたこの曲のプロモーションビデオに、映画のジョーカー役のメイクで登場しています。プロモとしては珍しく、ダンスしまくるプリンスを見ることができます。
第18位 ビリー・ジョエル
アップタウンガール/tell her about it(あの娘にアタック)
日本でも大ヒットしたこの曲は、上流階級の女性に一目ぼれした下町の男性の恋の物語。実はこの曲の、プロモーションビデオに登場する女性は、当時のビリーの恋人、トップモデルのクリスティ・ブリンクリーに捧げたもの、といわれています。その後、ふたりはめでたく結婚しますが、その後離婚しています。また、全米1位にも輝いた「あの娘にアタック」では、エド・サリヴァン・ショーを意識したかのようなビデオが話題となりました。
第17位 レイ・パーカー・ジュニア
Ghost busters
ご存知、映画『ゴーストバスターズ』の主題歌。日本でも、主役のビル・マーレイ、ダン・エイクロイドらと歌い踊るこのビデオは、大きな話題となりました。そのビデオには、ゲスト出演が多いことでも有名。「Who you gonna call?」(誰に電話するの?)の問いかけに、「Ghost busters!」と答えていくのですが、最後にはカーリー・サイモンやピーター・フォークといった大御所も登場します。
第16位 ブルース・スプリングスティーン
Born in the USA
80年代、凝りに凝ったプロモーションビデオが増えていく中、シンプルさがかえって強烈な印象を与えたこの作品。この曲は、ブルース・スプリングスティーンが強烈な愛国心を歌ったもの、というイメージがありますが、実はベトナム帰還兵の苦悩がテーマとなっているのです。
第15位 デッド・オア・アライブ
You spin me around
このプロモーションビデオで見せた、ボーカル、ピート・バーンズの女性的で妖艶な容姿があまりにも斬新で、デッド・オア・アライブは、一躍人気グループとなりました。日本では当時のディスコブームに乗って一世を風靡、ユーロビートの走りといわれています。
第14位 エイス・ワンダー
Stay with me
デビュー曲ながら、ボーカルの当時17歳だったパッツィー・ケンジットのかわいらしい歌声と美貌で、瞬く間に人気アーティストに。本国イギリスより先に日本でブレイクしたという異色のグループです。しかし、彼女がまもなく女優業に進んだため、わずか3年で解散。パッツィーはその後、あのロックバンド、オアシスのリアム・ギャラガーと結婚しました。
第13位 RUN―DMC
Walk this way
日本ではおそらくこの曲で初めてヒップ・ホップに触れたという人が多いはず。このプロモーションビデオで彼らが身に付けていたアディダスのシューズが大流行するなど、日本でも大ヒットを記録。この曲はエアロスミスの同名曲のカバーですが、プロモーションビデオでは本家・エアロスミスとの共演を果たし、今では当たり前となったコラボレーションの走りとなりました。
第12位 フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
RELAX / TWO TRIBES
彼らのプロモーションビデオはデビューから、常に物議をかもしていました。サディスティックな行為を描写したデビュー曲「RELAX」のビデオは、当時、イギリスBBCをはじめ、世界各国で放送禁止となったのです。ところが、それが逆に話題となり大ヒットに。さらに、セカンドシングル「TWO TRIBES」では、当時のアメリカレーガン大統領とソ連のチェルネンコ書記長のそっくりさんが、取っ組みあいの喧嘩をするという刺激的な内容!東西冷戦を強烈に皮肉るこのビデオが人気を集め、イギリスでは9週連続第1位を記録しています。
第11位 ワム!
Wake Me Up Before You Go Go / Club Tropicana / Faith(ジョージ・マイケル)
さわやかな楽曲とかわいらしいダンスで、たちまちトップアーティストへと駆け上がったワム。真っ白な歯に真っ白なビキニパンツ姿のジョージ・マイケルに多くの女性ファンがとりこに。しかし、それから3年後、ソロとなったジョージ・マイケルは突然ワイルドにイメージチェンジをはかり、ファンに衝撃を与えました。
第10位 ジャネット・ジャクソン
リズムネイション
兄のマイケル同様、デビュー以来ミュージックビデオにこだわってきたジャネット・ジャクソン。その中でも完成度が高く、傑作のひとつといわれているのが「リズムネイション」です。まるで映画のような美しい映像と、メンバー全員がきれいに揃ったダンスは斬新で、日本のアーティストたちにも大きな影響を与えたといわれています。
第9位 カルチャー・クラブ
カーマは気まぐれ / ミス・ミー・ブラインド
ボーカルのボーイ・ジョージの妖しい魅力で絶大な人気を誇ったカルチャー・クラブ。このプロモーションビデオの影響で、日本でもボーイのような“ボロファッション”が人気に。当時、原宿などにはボーイのような格好をした若者があふれました。そして、84年に大ヒットしたこのビデオには、なぜか日本の芸者ガールや漢字が登場。そのため日本でも多く放送され、カルチャー・クラブという名が日本に定着するキッカケとなりました。
第8位 デュラン・デュラン
ザ・リフレックス / ハングリー・ライク・ザ・ウルフ
王子様のような整ったルックスの5人組、デュラン・デュランはMTVの申し子と言われ、デビュー当時から凝ったビデオを作ってきました。彼らを一躍トップスターの座におし上げたのが「ザ・リフレックス」です。ライブメインのビデオながら、彼ららしいこだわりを随所にみせ話題となりました。さらに、ボーカルのサイモンが象の傍らで歌う「ハングリー・ライフ・ザ・ウルフ」もインパクト抜群。当時としては破格の予算を使い、まるで映画のような仕上がりとなっています。これは80年代、MTVで最も放送回数の多いビデオのひとつといわれています。
第7位 ヴァン・へイレン
ジャンプ
彼ら最大のヒット曲では、その曲名どおり、ボーカル、デイブ・リー・ロスが見せる華麗なジャンプパフォーマンスが話題となりましたが、そのビデオを見たギター少年たちが驚いたのは、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターテクニック。ライト・ハンド奏法と呼ばれるもので、左手だけでなく、右手でも弦を押さえながら弾くという技。これを、まねしようとビデオがすりきれるまで見た人も多いはずです。
第6位 オリビア・ニュートン・ジョン
フィジカル
それまで清純お嬢様路線で売ってきたオリビアが大胆にイメージチェンジ!突然、レオタード姿で登場したのが、このプロモーションビデオです。その効果か、10週連続全米ナンバー1を獲得、82年の年間ナンバー1ヒット曲となりました。このビデオなどの影響で、日本では当時、エアロビクスが大流行。ヘッドバンドとレッグ・ウォーマーが売り切れるという現象も巻き起こりました。
第5位 シンディ・ローパー
ガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ファン
シンディがスカートを持って踊りまくる姿が印象的なこの曲のビデオ。本当の友達や母親も出演するなど、アットホームな雰囲気となっています。このデビュー作品で84年、同じ年にデビューしたマドンナを抑え、MTVの最優秀女性アーティスト賞を受賞しました。
第4位 アーハ
テイク・オン・ミー / ザ・サン・オールウェイズ・シャインズ・オン・TV
アニメーションと実写の美しい合成が画期的で、86年のMTVビデオミュージックアワードでも6部門を制覇した、アーハのデビュー曲「テイク・オン・ミー」。この曲は、実写の世界とアニメの世界のふたりが結ばれる、ハッピーエンドで終わっているのですが、実はふたりのその後が、セカンド・シングルのビデオの冒頭で描かれているのです。実写の世界にいられず、アニメの世界へと戻ってしまうという、実は悲しい結末を迎えていたのです。
第3位 USA For Africa / バンド・エイド
ウィ・アー・ザ・ワールド / ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス
飢餓や貧困に苦しむアフリカを救うために45名のトップアーティストが集結し、USA For Africaとして「ウィ・アー・ザ・ワールド」を発表しました。作詞・作曲はライオネル・リッチーとマイケル・ジャクソンが手がけ、参加アーティスト全員がノーギャラでこのプロジェクトに参加。日本では11億円を売り上げ、全世界を合わせると63億円がアフリカのために寄付されました。一方、イギリス、アイルランドのトップアーティストが結集したのがバンド・エイド。「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」のビデオには、スティング、ボーイ・ジョージ、ボノ、ジョージ・マイケル、さらにはバナナラマの姿も。このふたつのプロジェクトがきっかけとなり、85年7月に、伝説のチャリティーイベント、ライブ・エイドが開催されました。
第2位 マドンナ
ライク・ア・バージン / マテリアル・ガール / ライク・ア・プレイヤー
マドンナもデビュー以来、意欲的にプロモーションビデオを作り続けてきたひとりです。「ライク・ア・バージン」は、歌詞だけでなく、メイクやファッションも注目を集めました。そして、“マリリン・モンローの再来”、といわれたマドンナがそのままモンローに扮し、マドンナのイメージを決定付けたとも言われるのが「マテリアル・ガール」です。これは、モンローの映画『紳士は金髪がお好き?』をイメージして作られています。そして、大きな物議をかもしたのが「ライク・ア・プレイヤー」のビデオ。十字架を燃やすシーンなどが問題となり、各国で放送禁止となったのです。
第1位 マイケル・ジャクソン
今夜はドント・ストップ(79年)
当時20歳のマイケルが初めて作詞・作曲を手がけた曲。このプロモーションビデオは、当時はさほど放送されなかったものの、マイケルが3人になるなど画期的な手法を用いて制作されていました。
ビリー・ジーン(83年)
マイケルの代名詞ともいうべきムーン・ウォークが誕生するきっかけとなったのがこの曲。しかし、それはプロモーションビデオには登場しないのです。ムーン・ウォークの初披露は、83年のモータウン25周年のコンサートでのことでした。
今夜はビート・イット(83年)
今では当たり前となった、ボーカルとダンサーが集団でダンスするという演出のさきがけとなったのがこのプロモーションビデオ。制作費は当時としては破格の20万ドル。MTVへのリクエスト記録を更新し、若者たちがこぞってマイケルのポーズやダンスを真似しました。さらに、マイケルが着ていた真っ赤な革ジャンが世界中で大流行しました。
スリラー(83年)
マイケルの代表作のひとつにして、“King of Pop”の名を確立させたのが、このビデオ。ブルース・ブラザーズを手がけたジョン・ランディスが監督を務めており、有名映画監督をプロモーションビデオに起用するはしりとなりました。その制作費は実に1億円以上!およそ14分にも及ぶ短編映画仕立てになっており、この作品以降、マイケルはプロモーションビデオをショートフィルムと呼ぶようになりました。
バッド(87年)
スリラーから5年を経て発表されたこの新作は、世界中で再びマイケルフィーバーを巻き起こしました。監督は、マイケルの強い希望で、『タクシー・ドライバー』などを手がけた巨匠、マーティン・スコセッシを起用。10分にも及ぶ大作となり、制作費は3億円以上といわれています。
スムーズ・クリミナル(88年)
このプロモーションビデオでは、直立のまま、極端に横に傾斜するダンスが特殊撮影なのか、ダンステクニックなのかが世界中で論争になりました。どのような仕組みだったのか、結局本人の口から語られることはありませんでした。
ブラック・オア・ホワイト(91年)
スリラーを手がけたジョン・ランディスと再びコンビを組んだ作品。制作費は破格のおよそ5億円。『ターミネーター』でも使われた最新コンピューターグラフィックをふんだんに使用しました。顔が次から次へと変化する映像に当時は誰もが驚かされました。
リメンバー・ザ・タイム(92年)
エディ・マーフィーも参加しているこのプロモーションビデオでも、圧巻なのはやはりダンスシーン。当時ニューヨークのトップ・ダンサーたちを集め、息のあった完璧なダンスを見せています。
ジャム(92年)
このプロモーションビデオではもうひとりの“MJ”であり、スーパースター、マイケル・ジョーダンと奇跡の競演を果たしています。
スクリーム(95年)
妹・ジャネットと競演したこの作品の製作費は、実に7億円。これは今でも史上最高額といわれています。この作品では兄妹ならではの息のあったダンスを見せています。
ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス(96年)
マイケル自身が初めてオール海外ロケを敢行したプロモーションビデオ。実はこの曲、今年7月に行われる予定だったライブでも披露されるはずでした。
勝てないかも…
KING OF POP マイケル・ジャクソンに憧れて芸能界に入った香取編集長。改めてそのPVを見てみると、その面白さ、完成度の高さに驚かされます。そして編集長は…。「マイケルのPVを見ていて『ダメだ、こりゃ…』って言ってしまったときに、あまり勝ち負けとか関係ない世界ですし、ボクは『コイツにだけは勝ってやろう!』みたいな気持ちをむき出しに生きている人間でもないんですけど、やっぱりどこか向上心というか、そういう気持ちがある中で、あのマイケルを見せられたら、『勝てないな、これは』って思ったんです。だけど、『勝てない』とは言いたくないんで、『勝てないかも…』にしておきたいな、と。あれは、アニメとかのキャラとかで、『こいつは強すぎるから、じゃあどんなキャラを持ってくればいいんだ?』みたいに考えたときに、USA For Africaのメンバーだったら勝てるかもしれないって思ったけど、あの曲自体、マイケルとライオネル・リッチーが作ってるし(笑)。マドンナとプリンスが組んでも勝てないでしょう。だから、頑張ります、SMAP!」。
西川貴教さん
何度も言いますけど、僕はただのミュージシャンなんです(笑)。
今日の特集には、まさに“ジャスト世代”ですね。
自分が音楽を始めたときにもろに影響受けた曲ばかりで、あれだけたくさんありましたけど、どの曲も知っていたし、どの曲も歌えました(笑)。あの頃のヒット曲は、本当に凄い作品ばかりだったな、と改めて思いました。
毎曲、毎曲、プチ解説をされていましたね。
ハードロック方面だったら、もっとイケたんですけどねぇ。もちろん、洋楽は全般的に好きだったんですけど、中学・高校以降は、ずーっとハードロックでしたので。
今度、80年代ハードロック特集があったら…。
それは、ぜひ!当時の資料とかを集めたり、仲間内のミュージシャンから情報を集めて、メチャメチャ勉強してきます(笑)。実は今日も、ここへ来る前にバンドのメンバーと一緒にいたんですけど、彼らも世代が一緒なので、彼らに今日のスマステの特集の話をしたんですよ。そしたら、みんな80年代の曲について思いの丈を語り始めちゃって(笑)。80年代の曲って、ノスタルジックなだけじゃなくて、エンターテインメントとしての斬新さや勢いとか元気みたいなものを感じますよね。夢を売る、っていうジャンルにおいての大切な部分が凄くある気がしました。
ちなみに、今日紹介された20曲+αのなかで、特に印象的だったものといえば?
マイケルを別格とすると、やっぱり、ワム!ですよ。それにしても、あの半ズボンは凄かったですねぇ(笑)あとは、RUN DMC、ヴァン・ヘイレン、デュラン・デュランですね。特に、ヴァン・ヘイレン、デュラン・デュランは、僕の中学時代の洋楽ヒッツを象徴するようなアーティストかなと思いますね。
それにしても、どれも名曲ばかりでしたね。
当時、あまりにも脂っこいと思ったデッド・オア・アライブでさえ、いい曲だと思いました(笑)。それと、USA for Africaとかバンド・エイドみたいなものは、これだけ時間が経っても日本ではなかなか定着しないんだなってことは残念に思いました。僕の近くでもそういう動きはあるんですが、それでも、なかなか形にはならなかったりするんですよね。チャリティーに対する考え方の違いもあるんでしょうけど…。
ミュージシャンとして思うところがあった特集のようでしたね。それはそうと、香取さんは西川さんがミュージシャンだと今日で再認識されたようでした。
何度も言いますけど、僕はただのミュージシャンなんです。だから、本当はテレビとか出ちゃいけないんですよ(笑)。周りの方が僕をどう見てくださっても構いませんが、自分自身が勘違いしないように、ミュージシャンであることからブレないようにしようとは思っています。これからも、真摯に音楽を頑張っていこうと思います!
では、音楽についてですが、西川さんがボーカルを務めるabingdon boys schoolの新曲「キミノウタ」がリリースされました。T.M.Revolutionとバンドの違いはどんなところにありますか?
もともと、僕自身も音楽をバンドで始めたということもあり、ソロでの活動と並行しながら、自分のルーツミュージックみたいなものを、自分と同世代のメンバーと一緒にやっていこうというコンセプトなんです。ソロで歌を聴いてもらうとしたら、バンドではサウンド全体を聴いてもらうといいますか。秋には、ヨーロッパにツアーに出たりもします。武者修行じゃないですけど、トライする気持ちでいろいろなことをやっていこうと思っています。
西川貴教
abingdon boys school
「キミノウタ」
発売中
私はマイケルの凄さを知りませんでした。
私はゲストの西川貴教さんと同じ年で、本当にリアルタイムで聴いていた曲ばかりでしたので、今日の特集は、保存版にしておきたいくらいよかったです!中高生の頃、カルチャー・クラブとかデュラン・デュランとか、歌詞を一生懸命覚えて歌っていたことを思い出しました(笑)。それにしても、いい曲というのは、いつ聴いてもいいものですね。きっと、今の若い人が初めて聴いてもいい曲だと感じると思うんです。ブルース・スプリングスティーンを見ていても思いましたけど、あの当時の曲って、歌に力がありますよね。今さらですが、「ウィー・アー・ザ・ワールド」にも、そんな力を感じました。それに、45組のトップアーティストがレコード会社の枠を超えてノーギャラで出演なんて、今考えても凄いことですよね。改めて感動しました。そしてそして、大発見だったのがマイケル・ジャクソン。ずーっと以前から、香取さんが大ファンなのも知っていましたし、スマステでも特集もやっていましたから知っているつもりになっていましたが、私は本当の凄さを知りませんでした。今日、マイケルの魅力をまざまざと見せ付けられ、開眼しました。どのPVも本当にかっこいいし、歌も踊りも何もかもが超一流の方だったんですね。小林克也さんもおっしゃっていましたけど、音楽を見る楽しみを提示したアーティストというのは納得ですよね。制作費をいくらかけた、とかではなく、あれだけの素晴らしいものを作ってしまえるんですから。マイケル、恐るべし、ですね。
80年代のPVには、ジャストでいま流行ってる、というものがたくさんありました。
◆80年代…ボクは、なんとなく20年周期なのかな、と思っていたんです。どこか自分の中で、流行とかは20年でひと回り、みたいな感覚があるんです。そんな感じで今日も見てたんですけど、やっぱりカッコいいな、と思いました。何年か前は、今日見たPVも前にいくつかを見ていたんですけど、そのときは「古臭いな…」って思っていたのに、今日は「逆におしゃれだな」と。逆に、じゃなくても「ズバリ、いまこれカッコイイよ」って思うものも多かったです。ファッションとかもそうですよね。エイス・ワンダーの17歳の女の子も、サングラスとスパンコールのワンピースみたいな服って、きっといま流行っている女の子の服装なんじゃないかな?大き目サングラスとかもそうですよね。あと、マイケルが蝶ネクタイしている感じとか…ホントに、ジャストいま、ですね。
◆マイケルのPVはやっぱり別格ですね。もちろん、『スリラー』とか『今夜はビート・イット』とかもそうなんですけど、やっぱり後半にいって3億、5億、7億ってなっていったくだりは、ちょっと具合が悪くなりました(笑)。「凄い…」「何だこりゃ!?」「ダメだ、こりゃ…」って感じが。でも、お金をかけているっていうのももちろんあるんだけど、それ以前に、マイケル本人のカッコよさがハンパじゃないですよね。『ジャム』で、マイケル・ジョーダンと共演したとか…。CGを使った『ブラック・オア・ホワイト』とかも凄いけど、『ジャム』ってきっと廃倉庫じゃないですか。しかも、きっと建てたわけじゃなく、リアル廃倉庫ですよね。照明とかカット割りを凝ったからかもしれないけど、廃倉庫でバスケをしているふたり、っていうだけですよ。それにあのパワーは出ないですよね。あのふたりからは、80年代、90年代をけん引したもの凄いパワーを感じました。
◆西川さんは凄く音楽に詳しくてビックリしました。VTRの最中も、「この曲でギターを弾いてるのは…」とか教えてくれて。音楽に詳しい方とか、世代的にジャストな方にはたまらないコメントだったんじゃないでしょうか。「あ、音楽の人なんだ…」って思いました。しゃべりが上手な、面白いあんちゃんだと思っていたんですけど(笑)、サスガ、ミュージシャン!楽しかったです!!
SMAP ニューシングル
「そっと きゅっと/スーパースター★」
発売中