80年代のことは木村拓哉に聞け!
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ロッキー』『ターミネーター』『ダイ・ハード』・・・ゲストに木村拓哉さんをお迎えして、『あの頃アツくなった!80年代ハリウッド映画ベスト20』発表!
「今夜のスマステーションは、映画好きにはたまらない特集です。あの頃、アツくなったハリウッド映画ベスト20!ただの“80年代ハリウッド映画”だけじゃなく、“アツくなった”がついているのがスマステーション!当時のことを思い出して、一緒にアツくなっちゃってください!」。ゲストに木村拓哉さん(祝!ご出演10回目)をお迎えした今週のスマステーションは、1980年代を代表するハリウッド映画の大ヒット作を一挙にご紹介しました。
映画や音楽など、エンターテインメントの世界にとっては爛熟期ともいえる華やかなりし1980年代。この時代は、映画と音楽が一体となって、相乗効果的に巨大なセールスを上げたことも大きな特徴のひとつです。ケニー・ロギンスが歌う主題歌が大ヒットした『フットルース』(20位)&『トップガン』(3位)をはじめ、『ゴーストバスターズ』(19位)、『愛と青春の旅だち』(10位)、『フラッシュダンス』(7位)等々はまさにその代表格でしょう。当時をリアルタイムで体験した方は、主題歌のイントロ、あるいはサウンドトラックのテーマ曲が流れるだけで、いまでもその映画のシーンが浮かんでくるのではないでしょうか。今回のランキングでベスト3に選ばれたのは、トム・クルーズ主演の大ヒット作で、木村さんも憧れて同じフライトジャケットを買ったという『トップガン』、シルベスタ・スタローンの出世作となったボクシング映画シリーズの第3弾『ロッキー3』、シリーズ3作品がいずれも空前の大ヒットしたマイケル・J・フォックス主演のタイムトラベル・ファンタジー『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でした。大の映画ファンでもある木村さんは、なんと今回のVTR中で出題されたクイズに全問正解。香取編集長も「これから80年代の特集をするときは必ずゲストにお呼びしますよ」なんておっしゃっていましたが、サスガでした!
次週6月6日(土)は、2010FIFAワールドカップアジア地区最終予選・ウズベキスタン戦の生中継のため、スマステーションはお休みです。この試合に日本が勝てば、ワールドカップ出場決定という大一番ですので、香取編集長とともに、ぜひ、応援してくださいね!翌週13日(土)放送のスマステーションは、『いますぐ食べたくなる!!ご当地「新定番グルメ」ベストセレクション』をお送りします!お楽しみに!!
どんな人にも心を熱くした、思わず涙してしまったという思い出の1本があるはず。特に、ヒューマンドラマ系の秀作が多数製作された80年代映画には、そんな作品が多いのではないでしょうか。そこでスマステーションでは、今でも胸に残る「熱くなった!80年代映画」をランキングでご紹介。あなたの思い出の1本は、何位にランクインしているでしょうか。
SmaSTATION!!特別企画
「あの頃熱くなった!80年代ハリウッド映画ベスト20」
名曲の数々が生まれた青春ドラマ
第20位 フットルース
ケニー・ロギンスが歌う主題歌「フットルース」が大人気となり、日本でもサントラが異例の89万枚という爆発的大ヒットとなりました。ストーリーは、ケヴィン・ベーコン演じる主人公レンがロックもダンスも禁じられている街で自由を取り戻すべく奮闘するという青春映画。主題歌「フットルース」以外にも挿入歌として使われたボニー・タイラーの「ヒーロー」も人気となり、日本では麻倉未稀さんがカバーしました。そんな、「フットルース」には、当時、18歳だったサラ・ジェシカ・パーカーも出演しています。
ポップなノリで幽霊退治
第19位 ゴーストバスターズ
ビル・マーレイを中心にこの映画の脚本も手がけている人気コメディアン、ダン・エイクロイド、そしてハロルド・ライミスの3人が演じる「ゴーストバスターズ」。日本では子供たちが掃除機で“ゴーストバスターズごっこ”をするほどのブームとなり、興行収入70億円、1985年の洋画ナンバーワンヒットを記録しました。劇中に登場するゴーストの中でもファンの記憶に熱く刻まれたのが、マシュマロマン。その意外性あるビジュアルで観客の心をつかむのですが、なんと登場からたったの約4分間でやられてしまいます。
ワイルドなピッチャーが大活躍
第18位 メジャーリーグ
チャーリー・シーンが演じるのは、メガネをかけて生まれ変わったピッチャー、リッキー・ボーン。彼の活躍を中心にメジャーリーグの弱小球団インディアンスの復活を描くスポーツコメディです。ちなみに、「メジャーリーグ2」からは、とんねるずの石橋貴明さんが加わり日本人助っ人選手・タナカとして話題となりました。
一世を風靡したロボットアクション
第17位 ロボコップ
ギャングに殺された警官、マーフィーが改造され、サイボーグ警官“ロボコップ”となって悪に立ち向かうSFアクション。このロボコップの独特の見た目、歩いたときの効果音、ぎこちない動きが大人気となり日本でもたくさんの子供たちがマネをしました。ちなみに、ロボコップはテレビ雑誌「ザ・テレビジョン」の表紙にレモンを持って登場したこともあります。
スタローンが魅せる危険なアクション
第16位 ランボー
この映画で熱くなるのは、スタローン自らがスタント無しで挑む危険なアクションシーンの数々。その中でも伝説として語りつがれるシーンベスト3といえば…。
第3位 崖からスタントなしで落ちる…この撮影で、スタローンは肋骨を骨折。
第2位 カメレオンのように敵を狙う…様々な場所に潜みながら敵をしとめる。
第1位 スタローン自ら切り傷を縫う…ケガした部分を本当にスタローン自身が縫う。
交通ルール完全無視! 元祖公道レース
第15位 キャノンボール2
ランボルギーニ・カウンタックやコルベットなどスーパーカーが勢ぞろい。賞金100万ドルをかけアメリカを横断するルール無用の非合法レースは、いかに警察の取り締まりを突破するかも見どころのひとつです。この映画には、ジャッキー・チェンの運転で日本のスポーツカー「三菱スタリオン」もエントリーしました。
コメディータッチのハードボイルド映画
第14位 リーサル・ウェポン
メル・ギブソン演じる荒くれ者の刑事リッグスとダニー・グローヴァー演じるベテラン刑事マータフが、犯罪組織に立ち向かう人気アクション映画。シリーズはパート4まで製作され、リッグス&マータフのふたりは、コンビを解消することなく幾度と無くピンチを切り抜けています。
過激なモンスター・コメディ
第13位 グレムリン
チャイナタウンで見つけた可愛らしい生物「ギズモ」は、3つのルール(1.光を当てない、2.水に濡らさない、3.真夜中に食べ物を与えない)を破ると、繭を作り凶暴なモンスター、グレムリンに変身してしまうのです。増殖を繰り返した大量のグレムリンはシャレにならないイタズラを繰り返し街を破壊。街は、犠牲者が次々と出るパニックとなりました。
エディ・マーフィーのマシンガントークが炸裂
第12位 ビバリーヒルズ・コップ
主題歌がおなじみのこの映画の見どころは、派手なガン・アクションと、なんといってもエディ・マーフィーの熱いマシンガントーク。ちなみに、パート3まで製作されているこの映画。続編「ビバリーヒルズ・コップ4」の製作が、エディ・マーフィー主演で決定しています。
子供たちの宝探しアドベンチャー
第11位 グーニーズ
マイキー率いる“グーニーズ”たちは、屋根裏部屋で見つけた地図を頼りに宝探しの冒険に出発。しかし、行く手には海賊が仕掛けた数々の罠があったり、さらに宝物をねらうギャングの一家に襲い掛かられたりとトラブルの連続。しかし、少年・データが発明した数々の道具が“グーニーズ”たちのピンチを救いました。
初々しいリチャード・ギアが熱演
第10位 愛と青春の旅だち
この映画を象徴するのは、アカデミー賞を受賞し今でも結婚式の定番ソングとして根強い人気を誇る同名の主題歌。ストーリーは、海軍士官養成学校に入学したリチャード・ギア演じるザックたちが、鬼教官の壮絶なしごき、そして訓練を通して成長していく青春ドラマです。特に、教官に人一倍しごかれながらも頑張るリチャード・ギアの熱演は、観客たちの心を熱くしました。
裸足にランニングシャツのヒーロー
第9位 ダイ・ハード
ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事が、テロリストに占拠されたビル内で、ひとり敵に立ち向かっていく。密室という逃げられない状況下で敵と戦うアクション映画は斬新で、それがずっと続く緊迫感に観客は熱くなりました。日本でも興行収入21億円という大ヒットを記録し、この作品によってテレビスターだったブルース・ウィリスが一躍ハリウッドスターとなりました。
リアルなベトナム戦争を描いた衝撃作
第8位 プラトーン
ベトナム戦争の最前線を描いたチャーリー・シーンの出世作。ベトナム戦争に出兵したオリバー・ストーンが監督を務め、実際に体験した者しか知りえないリアルな臨場感が話題となりました。この作品の象徴ともいえるのが、平和主義者の軍曹エリアスが味方の裏切で敵軍の中に置き去りにされてしまうというシーン。この作品には、ブレイク前のジョニー・デップも出演しています。
流行を生み出した衝撃のダンス
第7位 フラッシュダンス
プロのダンサーを目指す女性アレックスの愛と夢を描いたこの映画の最も有名なシーンといえば、クライマックスのオーディションシーン。ジャズダンスにブレイクダンスを織り交ぜた、独創的なダンスシーンの影響で日本では空前のダンスブームが巻き起こりました。そして、この映画のサントラも日本で106万枚という大ヒットを記録! また、ダンスシーンでアレックスが付けていたレッグウォーマーも大人気となりました。
シュワルツェネッガーの代表作
第6位 ターミネーター
この映画はオープニングから熱い名シーンで始まります。シュワルツェネッガー演じるターミネーターの登場シーンは、セリフや説明がほとんどないにもかかわらず、裸での登場が何かが起こることを予感させるインパクト十分。また、ターミネーターの言う「アイル・ビー・バック」は名セリフとして記憶に刻まれました。実は、この「ターミネーター」は、製作費14億円と当時のハリウッド映画の中では低予算の作品でした。しかし、パート1がヒットしたため、パート2では製作費が約140億円と10倍に跳ね上がったのです。そのパート2では、最新技術やCGを駆使した映像に誰もが驚きました。
スピルバーグのアクションアドベンチャー
第5位 インディ・ジョーンズ
考古学者、インディ・ジョーンズが、貴重な文化遺産を守るために冒険を繰り広げるいわずと知れた大ヒットアドベンチャー。シリーズ3作までが80年代に公開され、3作品で興行収入163億円という大ヒットを記録しました。ちなみに、2作目のヒロインを演じたケイト・キャプショーは、この作品がきっかけで監督のスティーブン・スピルバーグと結婚しました。
青春映画の決定版!
第4位 スタンド・バイ・ミー
森の奥にあるという死体を捜しに4人の少年たちが小さな大冒険を繰り広げるこの映画には、子供時代を思い出させる青春がたくさん詰まっています。木の上に作った秘密基地で遊んだり、浅いと思った沼に落ちヒルまみれになったり、線路を歩いていると鉄橋の上で列車に追いかけられたり、といったみずみずしいシーンが印象的です。この映画で頼りがいのある少年、クリスを演じたのは、23歳という若さで亡くなったリバー・フェニックスでした。
トム・クルーズ主演の“ザ・アメリカン”ムービー
第3位 トップガン
この映画で印象的なのが、オープニングから使われている主題歌のケニー・ロギンス「デンジャーゾーン」。疾走感あふれるメロディーをBGMに、アメリカ空軍全面協力でそのほとんどが実際の戦闘機で撮影されたアクションシーンも見どころ。また、挿入歌の「愛は吐息のように」も人気が高く、その曲が流れるトム・クルーズ演じる戦闘機のパイロットを目指す生徒とケリー・マクギリス演じる教官が熱いキスを交わすシーンはあまりにも有名です。また、この映画の影響でトム・クルーズが着用したフライトジャケットと、レイバンのサングラスが大流行しました。
ボクシング映画の代名詞
第2位 ロッキー3
スタローンが売れない役者時代に自分で書いた脚本を映画会社に売りこみ、1976年ようやく公開にこぎつけたスタローン主演の「ロッキー」。そのパート3では、チャンピオンになりハングリー精神を失ったロッキーが若手ボクサーに破れ再びトレーニングを開始、再起を目指すという様を描きます。そんなロッキーの名物といえば過剰なまでに己の肉体をいじめ抜く熱いトレーニング! 起床後すぐに生卵5つを飲むシーンはあまりに有名ですが、ほかにも、精肉店の肉を相手にスパーリング、片手での腕立て、逆さづりでの腹筋、ジョギング感覚で険しい山を制覇、といった過激なトレーニングが描かれています。
誰もが憧れたタイムトラベル
第1位 バック・トゥ・ザ・フューチャー
マイケル・J・フォックス演じるマーティは、科学者ドクが作った夢のタイムマシン、デロリアンで過去の世界へとタイムスリップ。日本での興行収入59億円、全世界での興行収入が約900億円となりシリーズはパート3まで製作されました。そんなこのシリーズには誰もが熱くなる名シーンの数々が存在します。そこで、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの熱くなる名シーンを一挙公開!
熱くなる名シーン(1) カミナリのエネルギーでタイムスリップ
※過去から帰れなくなったマーティは、時計台に落ちる雷をデロリアンのエネルギーに利用する。
熱くなる名シーン(2) マーティがステージに立ったダンスパーティ
※マーティはダンス・パーティーを盛り上げるため、この時代にはまだ無かった激しいロックを演奏。しかし、会場はついていけず唖然…。
熱くなる名シーン(3) 蒸気機関車の力でタイムスリップ
※デロリアンの燃料がなくなり、マーティとドクは蒸気機関車に押してもらい元の世界に戻ろうとする。
番外編
■ベスト・キッド
この映画で熱くなるのは、カラテの先生であるミスターミヤギの命じる様々な雑用が実は戦いの練習になっているシーン。
■アウトサイダー
不良グループのボスを演じたマット・ディロンの熱演が、観客のハートをキャッチ。主役を喰う存在感で、日本でも人気が爆発。
■青い珊瑚礁
当時15歳のブルック・シールズの体当たりの演技に、観客は心を熱くしました。
男が惚れる肉体美!
いよいよ来週6月6日(土)に公開される仏映画『I COME WITH THE RAIN』。木村拓哉さんが、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホンと共演した超話題作です。今週の格言は、その映画を見た香取編集長が感じたことです。「木村拓哉、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン――あの3人の共演は凄かった…裸、裸、裸で、男のボクが見ていても、素敵だな、カッコいいな、と思うくらいカッコいい男たち3人の共演には驚愕しました。素敵な映画の、素敵なチームにいる木村くんを見て、『羨ましいな…ボクもここに入りたいな』って思いました。でも、腹筋を割らないと入れないのか…と(笑)。『I COME WITH THE RAIN』のメンバーには入るためには、『ロッキー』の中に出てきたような、ハードな筋トレをしないとダメなんだ、ということですね(笑)」
木村拓哉さん
今日の映画ベスト20の監修に入りたかったです。
あれほど、80年代映画にお詳しいとは! 驚きました。
一番、多感なときに夢中になって見ていたものだからじゃないですか。今は、映画を見るといっても、楽しいという気持ちだけじゃないいろんな感覚が入っちゃいますので。80年代は、純粋に「好き!」「楽しい!」という思いで映画を見ていたときだし、だからこそ、いろんな影響を受けてたり、自分の中にも大きく刻まれたものがあるんだと思います。だけど、(小林)克也さんが「アウトサイダー」をセレクトしてくれていたのは、かなりヤバかったですね。
「アウトサイダー」も映像を見て瞬時に、タイトルをおっしゃっていましたね。
あれは本当に印象的な作品で、今日のベスト20には入っていませんでしたけど、僕の中では1位ですから。ブレイクする前のトム・クルーズもいるし、マット・ディロン、ロブ・ロウ、ダイアン・レインといったキャストもハンパじゃなく豪華ですし、本当に大好きな映画なんです。
そんなお好きな作品もありましたし、今日の特集にはお題通り熱くなっていただけましたか?
いや、逆です(笑)。番組には時間枠があるから仕方がないことなんですけど、映画1本に対する談義時間を、もう少しいただきたかったです。もう少し時間があれば、当時、どれだけ自分たちが映画を見て興奮したかってことを、今、映画を知らない人とかにきちんとした言葉で伝えられたと思うんですけど。
私たちも、もっとたっぷりお話が聞きたかったです。今度は、木村さんセレクトの80年代映画特集を見てみたいです。
それもありかもしれませんけど、まずは、今日のベスト20の監修に入りたかったです。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の1位はどうなんだろう、って思いましたもん(笑)。
好きだからこそ、若干、消化不良といった感じですね。
なんだろ、まだ食べ終わっていないのに、「コースで次の皿が来ますので、この辺で下げさせていただきます」って言われちゃったみたいな感じっていうんですかね(笑)。でも、あれだけの本数を紹介するわけですからしょうがない事ですけど。
クイズにも全問正解されていました。香取さんは、ちょっと悔しそうでしたね。
やっぱり、あれはちゃんとポイント制にしたほうがよかったんじゃない(笑)。だけど、改めて思ったのは、慎吾とは同じメンバーだし仕事仲間でもあるのに、今日のクイズはもちろん、自分が今やっているドラマ(「MR.BRAIN」)に対してもしっかり盛り上がってくれているなってこと。それが僕はもの凄く嬉しいし、そういう気持ちを出してもらうと、僕としてもスマステに対しても6月6日に行われるW杯「ウズベキスタン戦」に対しても、さらに気持ちが行くというか。そういう関係でいられるということを、凄くありがたく思いました。
では、最後になりますが6月6日から公開の木村さん出演の映画『I COME WITH THE RAIN』について、改めて見どころをお願いできますか?
自分たち役者がどうこうというよりも、まずは、トラン・アン・ユン監督の感覚を堪能してもらえれば、と思います。監督の頭の中は、こんなふうになってたんだってことを知ってもらえれば、いいのかなって。参加させてもらった自分ですら、想像していない世界が出来上がっていましたので。見てくださる人たちがどんなことを感じながら見て、見終わった後にどんなことを思うのか、とても興味があるんです。せっかく、時間とお金を割いて見てくださるんだから、それなりのものとして見ていただけたらいいんですけど……。でも、映画は撮り終わってしまったら、観客のみなさんのものだと思いますので、ご自由な感覚で見てもらえればと思います。
映画「I COME WITH THE RAIN」
監督:トラン・アン・ユン
出演:ジョシュ・ハートネット 木村拓哉 イ・ビョンホン
6月6日(土)より全国ロードショー
木村さんの知識にスタッフも驚いたはずです
やっぱり、木村拓哉さんはスペシャルな方ですね! 今日の、80年代映画に関する記憶力、もの凄かったですよね。20年前の作品の記憶をどうやったら、あんなに蓄積できるのでしょうか。私なんか、見ていても映画のタイトルさえなかなか出てこないのに、タイトルや役者名はもちろん、具体的なシーンや展開までが次々と出てくるんですから。素晴らしい頭の回転と反射神経ですよね。木村さんが80年代の映画がお好きらしいとは聞いていましたが、まさに私たちの想像を遥かに超えるレベルでした。スタッフも相当、驚いているんじゃないでしょうか。そんな木村さんと、木村さんに対抗心を燃やすようにしていた香取さんもやりとりも楽しかったですよね。素敵なおふたりとご一緒できて、こんなに楽しい時間はありませんでした。ちなみに、今日、紹介された作品の中で私が見ていたのは、『フラッシュダンス』『愛と青春の旅だち』『スタンド・バイ・ミー』『トップガン』といった、音楽が話題になったものです。特に『トップガン』の音楽はメチャメチャかっこよくて好きでした。そして、木村さんといえば、話題作『I COME WITH THE RAIN』に出演されていますが、ここでの木村さんがまた凄いんです。詳しくは、ご覧になってのお楽しみですが、あれほど難しい役をよくあそこまで演じられたな、と賞賛したい気分になります。とにかく凄い作品ですので、みなさま、ぜひ、劇場でご覧になってみてください。
木村くんの脳は研ぎ澄まされている!
◆80年代ハリウッド映画…木村くん、ハンパじゃないですね。いままでで初めてなんじゃないかな、全問正解の人って。きっと脳が研ぎ澄まされているんでしょうね、いま(笑)。ホントに、0コンマ何秒って感じで、普通の人より全然早い感じがする。ホントに凄かった!カツヤセレクトの作品も全部知ってましたからね。だから、ベスト20じゃなくて、25作品くらいの量の80年代ハリウッド映画を、音楽、セリフ、カット割り…すべてをパーフェクトに覚えているっていうくらいですからね。ビックリしました。
◆ボク的に、今回選ばれた作品の中で思い入れがあるのは『ロボコップ』ですかね。『ロボコップ』に思い入れがあると思っていたのに、ちゃちく見えた。どう表現すればいいかなぁ…。凄く好きだった昔の彼女と何年かぶりに会ったら、「あれ、この子ちょっと違うんじゃないかな?」って思ったような感じかな?「この子、ボクが好きな感じの子じゃない…あれ?…あ、どうも、こんにちは…」みたいな。吾郎ちゃんが「いい!」って月イチで言ってた『アイアンマン』を最近DVDで見たんですよ。それを『アイアンマン』を凄く思い出しちゃって。あのCGとかのスーツの感じとか、銃が出てくるところとか、ホントに凄いって思ってたんだけど、いま見ると、「あれ?どうしちゃったのかな?」ってなっちゃって。それくらい思い入れが強かったんだな、っていうのも知ったし、そんな風に思っちゃったことに対するショックもありましたね。
◆あと、もっとボクもあの当時の映画のことを知っていると思ったんですけど、意外と知らなかったですね。逆に、木村くんはもっと知らないと思ってたら、凄かった。
◆『ターミネーター』の1作目の製作費が14億円…ハリウッド的には低予算だっていっても、14億円ですからね。それが2作目で140億円になる、っていう凄さ。14億円だって凄いですけど、やっぱ140億円とくらべるとちゃちいじゃないですか。木村くんも「最後は明らかに人形だった」とか言ってたんですけど、言われてみれば確かにちゃちい感じもします。でも日本映画だったらどんだけ凄いものができるんだ?って感じ。やっぱり140億円ないと、凄いものは作れないのかな?極端過ぎますよね、ちょっと。
◆でも、今回ランキングに入った映画はみんな面白い作品ばかりなので、若い世代の方でまだ見たことがない、っていうのがあったら、ぜひ、見てください。