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#312(2008.11.29 OA)

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最近、アクションしてないなぁ…

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高橋克典さんをゲストにお迎えして、CGなしの壮絶アクションシーンを大特集!!

「今夜のSmaSTATION!!は、アクション映画の中で、CGなしで生身の体で命知らずのアクションをこなした衝撃シーン、たっぷり紹介します。CG全盛のいま、ホンモノにこだわってしまった人たち!そして、ボクの大好きなジャッキ ー・チェンもいっぱい登場します!ゲストは、鋼の肉体でアクションをこなす、あの係長です…』。高橋克典さんをゲストにお迎えした今週は、『CGなし!命知らずの衝撃アクションシーンベストセレクション』をお送りしました。高さが 200m以上ある橋から車もろともダイビングするという難度の高いアクションでオープニングから観客の度肝を抜いた『トリプルX』のヴィン・ディーゼル、自ら志願して断崖絶壁でのクライミングシーンに挑んだ『M:I-2』のトム・クルー ズ、ヘリコプターから滑走中の飛行機の翼にダイブした『ダイ・ハード2』のブルース・ウィリス、多彩なムエタイ技と無謀なアクションシーン満載『マッハ』のトニー・ジャー、撮影中に負ったケガを自ら縫うシーンが登場する『ランボー』の シルヴェスター・スタローン…次から次へと登場する驚愕のアクションシーンに、香取編集長&高橋さんも「あり得ない!」「もうCGでいいじゃん!」「これ、やってみたい!(主に高橋さん)」なんて言いながら大盛り上がり! そして 、アクションといえばやっぱりこの人、香取編集長も大好きなジャッキー・チェンの名アクション&NG集(というより、もはや事故映像集)もたっぷりご紹介しました。香取編集長から「こういうアクションの仕事の依頼があったらやります か?」と問われて、「う〜ん…」と一瞬考えて、「でも、面白そうではある!」と答えた高橋さん。サスガです!ただ、ホンモノの虎と闘った『グラディエーター』(ラッセル・クロウ主演)のようなものはダメだとか。確かに、計算できないアク シデントが起きる可能性も高いですもんね。そんな高橋さんが主演し、絶大な人気を博したシリーズの映画版『特命係長 只野仁 最後の劇場版』も、アクション&セクシーな魅力満載ですので是非!
さて、次週12月6日の放送は『知っていそうで実はよく分からないニュースキーワード!』をお送りします。ゲストはつるの剛士さんです。お楽しみに!!

CG合成で作る作品も多い中、あえて実写にこだわり、己の肉体と知恵を駆使し、命がけの撮影に挑む人々…。そんな本物のアクションは、見たものに衝撃と感動を与え、時代を経ても心に残るシーンとなります。そこで今夜のスマステーションは、CGを使用しない、思わず息を呑む驚愕のアクションシーンの数々をお届けします。


スマステーション特別企画!
命知らずのアクションムービー CG無しの体当たり映像 ベストセレクション!


■ベストセレクション bP:「トリプルX」(2002年公開)

“トリプルX"のコードネームを持つ、ヴィン・ディーゼル演じるザンダーが、テロ・グループに命がけの潜入捜査を試みるというハードアクションムービー。この映画の冒頭で観客の度肝を抜いた驚愕のアクションシーンが、猛スピードで走る車で、200m以上の高さの橋から車もろともダイビングするという難度の高いアクションでした。そして、テログループの麻薬施設を爆破しバイクで逃げるというシーンでは、爆破に巻き込まれながらも、決死の大ジャンプ。もちろん、CGではなく実写映像です。 そして映画のクライマックス。生物兵器ミサイルを積んだ小型潜水ボートを止めるため、車で追いかけるシーンでは、ロケット砲でワイヤーを打ち込みパラシュートを使い上昇。そのワイヤーをつたって、猛スピードでボートに飛び移ります。タイミングを誤れば橋に激突してしまう、命をかけた危険なスタントでした。



■ベストセレクション bQ:「M:I-2」(2000年公開) 

トム・クルーズ主演の「ミッション・インポシブル2」の目玉でもある圧巻のバイクシーン。体を張ったスタントにより、迫力のシーンが実現しました。そして映画のオープニングでもあるクライミングシーン。なんとこのシーンは、実際の断崖絶壁で行っていたのです。しかも、当初世界屈指のベテラン・クライマーが行う予定でしたが、トム自身が志願して本人が行ったのだといいます。「僕が死ぬ気なのかジョン(監督)は心配してた。かわいそうに」と、言うトム。まさに、役者魂が生んだ、衝撃のシーンとなりました。



■ベストセレクション bR:「ダイ・ハード2」(1990年公開) 

とにかくツイてない、ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事が体を張って悪に立ち向かうアクションムービーは、ハリウッドアクション映画の代名詞のひとつともいえます。そのシリーズ2作目の舞台はエアポート。ブルース・ウィリスは、この映画で自ら積極的にアクションシーンに取り組んだといいます。そのひとつが、滑走中の飛行機の羽根にヘリからダイビングするというもの。地上5メートルの高さ、動く機体の上でのアクションは、足元も定まらず一歩間違えれば落下する危険性も! まさに体を張った演技です。「実際にヘリコプターから本物のC747機の翼の上に飛び降りたんだ。そして動いてる飛行機の上で死闘シーンを撮影した」(ブルース・ウィリス)続くシリーズ3作目「ダイハード3」の、背後から激流が迫る配管の中を逃げ惑うシーンは、実際の未完成のニューヨークのウォータートンネルで行われ、臨場感あるシーンを実現しました。



■ベストセレクション bS:「YAMAKASI」(2001年公開) 

24階建ての高層マンションを特別な道具も使わず登っていく…。そんな彼らの頼りは己の肉体のみ。そう、この映画でのそんなシーンは、すべて命綱無し。少年の手術費用のために、自らの身体能力を武器に悪徳病院経営者からの金品強奪に立ち上がる若者たちを描くこの映画。彼らのパフォーマンスにいち早く注目し、この映画をプロデュースしたのが、リュック・ベッソン監督。そんな中で、彼らを一躍有名にしたその最大の見所が、高所からのダイジャンプ。「世界を驚かせた脅威のダイジャンプ」と呼ばれるほど、思わず息を呑む衝撃のシーンとなりました。



■ベストセレクション bT:「グラディエーター」(2000年公開)  

ラッセル・クロウ主演「グラディエーター」。古代ローマ帝国時代、巨大コロシアムで大衆への見世物として、死ぬまで戦いを強いられた剣闘士、マキシマスの人生を描いた映画です。その映画最大の盛り上がりが、マキシマスと最大の敵・テグネスとの決戦。そこに登場したのが、虎! 実は、この虎がマキシマスに襲い掛かるのです。そのシーンでは、ラッセル・クロウのスタントを務めたランディが、虎に餌を食べさせ、まさに命がけの演技をしているのです。



■ベストセレクション bU:「ハートブルー」(1991年公開)

キアヌ・リーブス主演の「ハートブルー」は、サーフィンの本場・カリフォルニアを舞台に、連続強盗事件を追うキアヌ演じるFBI捜査官「ユタ」の奮闘を描くアクション映画。この映画の最大の見所がスカイダイビング。ボーディ役のパトリック・スウェイジも、見事なダイビングを見せました。そんな中、逃亡を図る強盗団のリーダー、ボーディを捕まえようとして、ユタがパラシュート無しで空へと飛び出してしまうのです。命がけのアクションで、リアルなシーンが実現しました。



■ベストセレクション bV:「バーティカル・リミット」(2000年公開)

2000年公開の「バーティカル・リミット」では、標高8000メートルの雪山で遭難した妹を救うために兄が過酷な自然に挑んでいきます。自然の驚異に立ち向かうこの映画の中、ウィック役のスコット・グレンが自ら志願し実際に演じた登山シーンが、命がけの雪山クライミング。まさに命がけのクライミングは、CGでは出せない大自然に挑む緊迫感を生み出すことに成功しました。そしてなんとこの映画では、実際に雪山の頭頂部に爆薬を仕掛け、本物の雪崩を起こしたのです。



■ベストセレクション bW: ジャッキー・チェン

そして、CGを使わない体当たりアクションと言えば、世界に誇るアジアのアクション王、ジャッキー・チェン。己の身体を武器に、ときに激しく、ときにコミカルに、デビューから長きに渡り、世界に興奮を与え続けています。

「当時、アクション映画は全世界どこでも似たようなものばかりだった。“バンバン撃ちあったらボン!”に、 僕は飽きてた。そこでカンフーさ。その上にプラスして 危険なスタント、それなら誰もやってないと思ったのさ」 (ジャッキー・チェン)

そんなジャッキーの基本であるカンフーアクションと、無声映画をヒントに生まれたといわれるちょっとコミカルな危険なスタントは数多くの人々を魅了し続けました。しかし、派手なアクションシーンにはアクシデントが付きもの。 そこで、ジャッキーを襲ったアクシデントの数々を紹介します!!

「ポリスストーリー」(1985年公開)での、2階部分から叩き落されるシーン。この時ジャッキーは背中に大怪我を負いました。そして、この映画でもっとも知られるのが、ポールを使って、6階から急降下!! シャンデリアをもろとも せず、見事脱出成功!! というシーン。ところがこのシーンでジャッキーは摩擦熱で両手に大やけどを負い、骨盤を脱臼するというケガをしたのです。また、「新ポリスストーリー」(1993年公開)では、激突する車にはさまれると いうシーンがあり、そこでもジャッキーは両足に重傷を負いました。さらに、「ドラゴンロード」(1982年)では、落下シーンの撮影中に後頭部を打撲、アゴにも重傷を負うというケガをしました。これらのアクションシーンは、1発OKとな ることもあれば、何度も繰り返される壮絶なアクシデントによりNGが出ることも。「プロジェクトA」(1984年公開)の、華麗にイスをジャンプでかわし、敵と戦うというシーンのNG。NGテイクではイスが倒れてしまい、その角で背中を 強打してしまいます。また、ジャッキー得意の自転車で颯爽と逃げるシーンでは、ハシゴに足をとられて、転倒。背中を強打しました。「奇蹟/ミラクル」(1989年公開)では、華麗に敵の棒をはじき返すシーンで、飛んできた棒が 顔を直撃!! 左目に深い切り傷を負い、流血しました。「サンダーアーム 龍兄虎弟」(1986年)では、木の枝に飛びついて華麗に壁を越えるこのシーンで、枝を握った手が滑って落下。頭を強打し、右耳から出血。すぐさま 病院へ直行し、緊急手術を行った結果、幸い大事には至らなかったといいます。ほかにも、「ポリスストーリー3」(1993年)の、ヘリにぶら下がってのアクションシーンでは、本編では紹介されていませんが、このシーンの撮影でジ ャッキーは肩を脱臼しているのです。そして極めつけは、「プロジェクトA」からのシーン。時計台から落下するシーンでは、さすがのジャッキーも恐怖からなかなか収録に踏み切れず、最終的に彼がとった手段は、限界までぶら下が り、自分の力が尽きて落ちるのを待つというものでした。しかし、その撮影でジャッキーは、鼻と手の指を骨折、首にも重傷を負ったのです。そんなジャッキーもまだまだ現役。2005年公開の「香港国際警察 NEW POLICE STORY」では、その健在ぶりをアピールしました。最新作「ドラゴン・キングダム」ではジェット・リーと共演。鮮やかなアクションシーンを見せ付けました。今年で54歳になる現在も、その勢いは衰えていません。



■ベストセレクション bX:「ベン・ハー」(1959年公開)

1959年公開の「ベン・ハー」は、現在の価値で約54億円を投じ、完成させた歴史超大作。今から約50年前の世界を驚かせたのが、迫力の戦車レースシーン。次々と落馬する、リアル感たっぷりの戦車レースシーンを実現しました。この映画は、その年のアカデミー賞の実に11部門を受賞しました。



■ベストセレクション 10:「マッハ!」(2004年公開)

今、アジアで注目を集めるタイ・ムービーの中でも度肝を抜かれるのが「マッハ」。この映画は、その予告編で堂々と「CG無し!!」をうたっています。村の大切な仏像を取り戻すため、トニー・ジャー演じるティン青年が多彩なム エタイ技を繰り出すこの映画。中でも衝撃を与えたのが、炎をまとった衝撃アクションシーン。防火服を着用とはいえ、実際に火が付けば熱に耐えられるのは、わずかな時間だけ。撮影中、あまりの熱さで錯乱状態のトニーは、消 火スタッフとは逆方向に走り出してしまうというハプニングも。まさに、体を張って演じているのです。



■ベストセレクション 12:「TAXi」(1998年公開) 

スピード狂のタクシードライバーのダニエルと、運転のできない刑事エミリアンがドイツの強盗団「メルセデス」の追跡に奮闘する、痛快カーアクションシーン。何とこの映画では、実際にフランスのマルセイユの街全体を貸し切りにし、 激しいカーチェイスシーンを作り上げました。同作のパート3では更にスケールアップ!! 大型四輪駆動車が次々と車を破壊。そして、雪山ではスキープレーヤーとのスピード対決もありました。



■ベストセレクション 13:「スピード」(1994年公開)

時速80キロを切ったら時限爆弾が爆発する大型バスから、キアヌ・リーブス演じるSWAT隊員ジャックが人質救出を試みるハードアクション。全編を通じての激しいアクションのほとんどを体当たりで演じたキアヌ・リーブス。そんな キアヌが、最も恐れたというのが、バスに仕掛けられた爆弾を取り除くため時速80キロで走るバスの下に潜り込むというシーン。 「バスの下に入ったのは、キアヌだ。代役じゃない。あれは、見た目より危険だったので準備は万端だったが万が一があるというシーンだった。だって、バスは時速80キロで走っているからね。代役を使って撮影もしたが、本人でない とダメだとわかったんだ。そこで、キアヌがやったんだが、彼の集中力は見事だったよ。キアヌの頑張りでこの作品にリアリティーが出た。危険を見るだけではなく、感じることもできるんだ」(ヤン・デ・ボン監督) 一歩間違えれば命にもかかわる状況下で、キアヌは難なくこれを乗り切ったのです。そして、もうひとつがインパクト抜群の飛行機の大爆発シーン。これは、実際に飛行に使用されていた約38億円のボーイング機を実際に爆破し ているのです!



■ベストセレクション 14:「ブルーサンダー」(1983年公開)

ロサンゼルスを舞台に、テロ対策のために開発された高性能武装ヘリコプター「ブルーサンダー」の活躍を描くアクション映画。現在では不可能に近いといわれる市街地上空でのヘリアクションは圧巻です。撮影当時、ロス市警か ら特別許可を得て実際のロス市街上空でロケを敢行。そして、この映画で一番派手なシーンとなってしまったのが、予定外に起きたヘリコプターの着陸失敗。飛行中のヘリが緊急着陸するというシーンで、着地地点が当初の予 定とズレてしまい、想像以上にヘリが破損するというハプニングになってしまったのです。この事故で、あたりは騒然となりましたが、そのままフィルムは回し続けられました。



■ベストセレクション 15:「ランボー」(1982年公開)

ハリウッドを代表するアクション俳優でもあるシルヴェスター・スタローンの代表作「ランボー」。かつて、ベトナムで特殊部隊グリーンベレーとして活躍し帰国したランボーは、警察の理不尽な訊問に戦地での忌まわしい記憶をよみ がえらせ、たったひとりで、数百人もの警官隊相手にゲリラ戦を挑むというストーリー。当時36歳だったスタローンは、数々の危険なシーンもスタントマンなしでカメラの前に立ちました。中でも印象的なのが、警官隊に追い詰めら れたランボーが、断崖絶壁からの決死のダイビング。ド迫力のアクションでしたが、さすがのスタローンもこのジャンプで肋骨を3本骨折しました。ちなみに、自らの腕の傷を縫うシーンで見せる傷は、収録中にできた本物の傷。本人 の発案で自らを針を刺し縫った、といわれています。不屈の男、ランボー像はこうして出来上がっていったのです。

ワイヤーと上手く付き合ってます!

アクションシーンに欠かせないアイテムのひとつが、ワイヤー。いまでこそ、普通にテレビドラマ等でも使われるようになったものですが、メイキング映像などを見ればわかるように、あれもかなり大変なものなのです。今週の格言は、そ んなワイヤーと香取編集長の関係について、です。「結構、ワイヤーと付き合っていると思います。克典さんが、『ワイヤーアクション、初めてだった』とか、そういう話を聞くと、ボクはワイヤーとの付き合いは長いなぁ、と思います。ワイ ヤーとブルーバックとの付き合いは、日本でも3本の指に入るんじゃないか、くらいの感じはありますね。ワイヤーアクションは身を委ねる、というか…。ワイヤーで吊るとき、股間のあたりが痛い、とか、そういうことだけじゃないんです。 ワイヤーのもっと先でそれを引いている人間がいたり、引く機械のスイッチを押す人がいる、っていうところを気にしながら、そっちの人たちとも心を通じ合わせる、っていうのが、ワイヤーをたくさんやってきたボクからのアドバイスです。ボ クはもう、吊られて痛いとか辛いとかいう次元じゃないです。最初にやったのは…結構、コマーシャルとかでも普通にやってたりするし、コンサートで吊られたり、『聖闘士星矢』のミュージカルでも吊られてたりしますからね。気づかない ところでも、チョコレートのコマーシャルで自転車と一緒にずーっとワイヤーで吊られながら、ブルーバックの前で…っていうようなのもたくさんあるんで。だから、ワイヤーのいろんな会社の人たちと知り合いです(笑)」。

高橋克典さん
自分が練習しているから、香取くんのアクションの上手さがよくわかります。

香取さんもおっしゃっていましたが、初登場はちょっと意外な気がしました。いかがでしたか?

生放送には、あまり出たことがないので緊張しましたが、凄く楽しかったですね。今日、紹介された映画は資料としても見ているものが多かったんで、話しもしやすかったですし。

改めてご覧になって驚かれた作品はありましたか?

タイ映画の『マッハ!』ですね。ああやって、本当に実力でやっているものは、それなりに積み上げたものがないとできないので、凄いなって思いました。ハリウッド作品のほうは、「僕もできる」と言ったものもそうですけど、CGは使って なくてもカット割りとか演出を見ていて、できるなと思ったものもありましたね。でも、トム・クルーズがやっていた断崖絶壁のクライミングは嫌ですね。あれは、メイキングで見ると、ワイヤーで吊るしているんですけど、それでも嫌ですよ ね(笑)。でも、見ているとやってみたくなりますよね。

高橋さんご自身も、スタントマンがやるはずだったのに現場でやりたくなって自分で演じてしまったということはありますか?

ありますね、それは(笑)。「これ、できそうだな」と思うと、やらせてもらうことがありますね。スタッフに止められて、できないこともあるんですけど。

高橋さんにとって、アクションとは?

やっているうちに楽しくなっていって、自分もやりたくなってしまうものなんですが、基本的にできないんで……。

今や、日本屈指のアクションスターと称されていますが。

僕は、なんちゃってですよ。だから、ギャグなんです。できないヤツがやっているっていうインチキな感じが、(自身が演じる)只野の売りですから。

それをかっこよく見せられたときに、達成感があるといった感じなのでしょうか?

そうですね。只野の場合はリアリティーではなくエンターテインメント作品ですから、(シーンが)つながったときの驚きとか、喜びはありますよね。今日のVTRを見ていても思いましたけど、CGだと何でもできてしまうけれども、映画とい う瞬間のために積み上げてきて、その一瞬に賭けるっていうのをやりたい映画人が何人もいるわけですよね。CGで何でもできるからこそ、やることに意味があるっていうか。

高橋さんの主演映画『特命係長 只野仁 最後の劇場版』にもそんな思いが詰まっていることと思います。改めまして、視聴者のみなさまにメッセージをお願いできますか?

どんな年代のどんな人でも楽しめる映画になっていると思います。金曜の夜のドラマから年末の映画館へ移ってきて、その分、スケールアップもしていますので、アトラクションにでも来る気分で楽しんでもらえると嬉しいです。

最後に、香取さんに何かメッセージがありましたら。

今日は、僕のことを立ててくれましたが、彼は踊りもやっているエンターテイナーだから、アクションも凄く上手なんですよ。自分が練習していると、どのくらいできる人なのかがよくわかるんですが、香取くんは、本当に凄いですよ! 凄いアクションをしてますよ。ほかの仕事がありながらも、素晴らしい活躍の仕方をしていると思います。人にはできないことをやっていると思うので、これからもあの明るさと笑顔で心と体の健康を維持しながら頑張ってください!

高橋克典さん主演
特命係長 只野仁 最後の劇場版
12月6日(土)全国公開

アクションシーンの連続で、汗をかきまくってしまいました。

今日の、アクションシーン特集、ジェットコースターの一番高いところに、ずっと乗っているような気分で、汗をかきまくってしまいました。もう、ぐったりです(苦笑)。個人的には、「CGでできるものは、CGでやっていいですから」と思うんですが、やはり、実際の肉体を使ってやることに意味があるんでしょうね。VTR中、香取さんも高橋克典さんも「これならできる」なんておっしゃりながら楽しそうに見られていましたから。番組終了後には、男性スタッフが口々に「面白かった」と言っていましたし、男性のほうが体を張ったアクションに対する憧れが強いんだろうなと思いました。今日、紹介されたシーンの中で一番汗をかいたのは、キアヌ・リーブスのスカイダイビングです。空中にいるパトリック・スウェイジめがけて飛んで行きましたけど、彼を捕まえられなかったらどうなっちゃったんでしょうか。キアヌは、パラシュート付けていなかったですよね? もう、考えただけでも怖すぎます。よい子のみなさんは、絶対にマネしないでくださいね。 それはそうと、高橋さん主演の『特命係長 只野仁』の劇場版を拝見しました。本当に劇場版らしいスケール感があって、最高に楽しかったです。高橋さんの美しすぎる肉体が堪能できるアクションシーンはもちろん、お色気やコミカルなシーン、さらに泣けるシーンまであって、中身がぎっしり詰まっているのにわかりやすいですし、高橋さんの肉体同様ムダが一切ないんです。只野とチェ・ホンマンの対決も、地上と空中があるんですが、これも面白い! アクションが好きな方には、とくにおすすめの映画だと思います。 

ボクも、アクションシーンのときは頭のどこかでジャッキー・チェンのことを考えています!

◆今日の特集を見ていて、映画を見たくなりました。あと、ちょっとやりたくなりました。VTRの中で印象に残っているのは、やっぱりジャッキー・チェンですね。アクションをやらせてもらうときに、何となくボクも…そんなにこだわっているわ けでもないけど、いま思えば頭の中のどこかにはジャッキー・チェンがいましたね。「ジャッキーならここでこうするな…」とか、納得がいかずに終わったものとかでも「ああ、ジャッキーだったらああしてたなぁ…」「ジャッキーに、一歩も近づ けないままだったな。あそこでももう一押しすれば半歩くらい近づけたのになぁ…」とかって考えてます、そういえば

◆放送中も言いましたけど、派手なアクションシーンはもちろん、格闘シーンの一瞬とかでもかなり危なかったりすることがあるんですよね。『薔薇のない花屋』のときに、松田翔太くんが初日に、ボクが花を届けたホストクラブみた いなところの裏路地で乱闘に巻き込まれる、っていうシーンがあったんですけど、初日の最初に、「ヨーイ、スタート!」でいきなり当たっちゃって、すっごいヘコんでました。「殴った」ように、とか「殴られた」ように見せる、っていうのは難 しいんですよね。『マッハ!』みたいに実際に当てるのだったらいいけど…。時々、「当ててください」っていうのもあったり、こっちから「ここなら平気そうなんで当てて!」っていうこともあるけど、当てたのに、やっぱりちょっとビビちゃってて 、軽く当たったように見えちゃって、実際はヘンなところに当たってて凄く痛いのにNG、とか、一番サイアクですね。で、「もう1回!」ってなったときに、「今度は本気で当ててくれ!」って言ったりして

◆「やってみたい!」って克典さんがおっしゃった気持ちも凄く分かるな、って思ったのは、規模の大きさというか…。やれないことが多い中、「飛行機の羽根の上でのアクションシーンはやってみたい」っていうのは、やりたくてもそんなこ と絶対出来ないからなんですよね、きっと。日本だったら、飛行機がある場所での撮影が出来ない、っていう、そのひとつ前のハードルを越えられないようなところが、さらに「やってみたい!」っていう衝動に駆られるところだったりする んだと思います

◆克典さん、『特命係長 只野仁 最後の劇場版』でも凄いアクションをやられていました!あの肉体は、ハンパじゃないですね。尋常じゃないです。あの肉体があってこそアクションシーン、お色気シーンが魅力的なんだと思いま す!