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#308(2008.11.01 OA)

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今日のゲストは、塚地さんでした。

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『奥さまは魔女』『ナイトライダー』『刑事コロンボ』『コンバット』…歴史に残る名作海外ドラマを一挙紹介!

「今夜のSmaSTATION!!は、もう一度見たい名作海外ドラマベスト10!日本のバラエティー番組に多大な影響を与えたあの作品から、いまではなかなか見ることができない貴重な映像まで、あなたの好きな作品は一体何位にランキングされているでしょうか?」。ゲストに谷原章介さんをお迎えしてお送りしたのは、『あの名作が今甦る!懐かしの海外ドラマベスト10』。いずれも日本で大ヒットを記録し、テレビ界だけでなく、ライフスタイルにまで影響を与えた名作が出そろいました。テープレコーダーが任務を告げるスパイアクションの傑作『スパイ大作戦』、谷原さんもお好きだったという『特攻野郎Aチーム』(キャベツ攻撃、最高でした!)、『ゲバゲバ90分』や『オレたちひょうきん族』といった日本のバラエティー番組にも大きな影響を与えた伝説的なコント番組『空飛ぶモンティ・パイソン』、黒人奴隷の歴史を描いた衝撃作『ルーツ』、豪華ゲストも登場した刑事アクション『マイアミ・バイス』、いまなお多くのファンに支持されている傑作戦争ドラマ『コンバット』、『古畑任三郎』の原型ともいえる刑事ドラマ『刑事コロンボ』と、名作中の名作が出そろいました。注目のベスト3、第3位は『ナイトライダー』。犯罪捜査官マイケルと、人間の言葉を話す車・ナイト2000というコンビが斬新でした。第2位の『大草原の小さな家』は実話を元にしたファミリードラマ。ローラ役を演じたメリッサ・ギルバートは日本でもアイドル的な人気を獲得しました。そして第1位は『奥さまは魔女』でした。このドラマの影響で、イスとテーブルと大きな冷蔵庫があるダイニングキッチンが日本の家庭に浸透することになったというのも凄いですよね。「何でもありな感じで、楽しくて…いい時代だなぁ」と香取編集長も大満足のランキングでした。しかし、海外ドラマの名作はこれだけではありません。
次週11月8日の放送では、より新しい作品…1990年代以降の名作海外ドラマをご紹介します。ゲストは、なだぎ武さん&友近さんです。お楽しみに!

誰の記憶の中にも、きっとある「懐かしの海外ドラマ」。現在のように、CGなど画期的な映像技術はなかったけれど、それを補うに十分なほどの素晴らしいストーリーとさまざまな見せ方の工夫がありました。そんな手作り感が思わず嬉しくなってしまう、懐かしい海外ドラマをスマステーションが特別セレクト! とっておきの映像とともにお届けします。


スマステーション特別企画!
もう一度みたい!懐かしの海外ドラマベスト10


■第10位 任務がテープレコーダーで告げられる 「スパイ大作戦」

このドラマで印象的なのは、テーマ曲と任務を告げると証拠隠滅のために自動消滅するテープレコーダー。日本でも6年間続いたこのドラマの中、テープレコーダーも時代の進歩とともに小さくなっていきます。また、第1回の放送では、なんとレコード盤で任務を告げられるということもありました。そのシーンは、1996年にトム・クルーズ主演で映画化された「スパイ大作戦」の原題である、「ミッション・インポッシブル」にも健在でした。



■第9位 まぬけなシーンで大人気 「特攻野郎Aチーム」

このドラマでもっとも有名なのが、オープニング曲に乗せて行われるメンバー紹介のシーン。底抜けに明るくマヌケな4人の男たちが巨大な悪に立ち向かい、そのちょっと笑えるストーリーが日本で熱狂的なファンを生み出しました。そんな「伝説のおバカシーン」ともいえるコミカルなシーンはといえば…。
■「ド迫力! キャベツ畑のカーチェイス」(第18話)
悪に立ち向かう「Aチーム」が攻撃に使ったのは爆弾……ではなく、なぜかキャベツ! でもこの攻撃に敵はやられてしまったのです。
さらに、第67話では、街の小さなパブに当時大人気の歌手が「カウボーイ歌手・ジョージ」と間違って招かれます。その歌手とは、カルチャー・クラブのボーイ・ジョージでした。



■第8位 伝説のコント番組 「空飛ぶモンティ・パイソン」

日本では1976年、現在のテレビ東京系列で毎週金曜日の夜10時に放送され、伝説として語り継がれるオムニバス方式のコント番組。この番組の様々な演出が「ゲバゲバ90分」や「オレたちひょうきん族」など、その後の日本のバラエティ番組に多大な影響を与えました。例えば、架空の省庁「バカ歩き省」に勤める官僚みんなが「バカ歩き」をする「シリー・ウォーク」、魚を手に相手を叩きながら踊るナンセンスなコント「フィッシュ・スラッピング・ダンス」など、今なお斬新なコントが次々と繰り出されました。



■第7位 黒人奴隷の歴史に迫る衝撃的ドラマ 「ルーツ」

アメリカで平均視聴率45%を記録し、満を持しての日本の放送では、なんと午後8時に8日間連続という異例の放送を行い、前評判通り最高視聴率28.6%、平均視聴率23.4%をマークしました。物語は18世紀半ば。アフリカに住む黒人少年クンタ・キンテが、白人によって奴隷船でアメリカ南部に売り渡されるところから始まります。そして、アメリカに着いた彼を待ち受けていたのは、人種差別、過酷な労働、そして理不尽な暴力でした。クンタ・キンテとその子孫4代までに渡って描かれたこのドラマは、黒人の歴史とルーツに迫る感動と衝撃の歴史超大作です。奴隷となって9年が経つ頃、クンタ・キンテは結婚を果たし、なんと娘・キジーも授かるのですが、キジーにもまた多くの困難が待ち受けているのでした。実はこの「ルーツ」という言葉、この番組によって大流行し、自分の先祖を確かめることがブームになるほどの影響を与えました。



■第6位 多くのハリウッドスターが登場 「マイアミ・バイス」

テーマ曲が人気で若者に絶大な支持を受けた新時代の刑事ドラマ「マイアミ・バイス」。なかでも人気となったのが主人公・ソニーのファッション。ジャケットの下はTシャツ、そして素足のまま靴を履くのが日本でも大流行。1980年代を代表するファッションとなりました。そんな「マイアミ・バイス」には、豪華ゲストが多数登場するのですが、なんと、ジェームス・ブラウンがカルト集団の教祖として出演したこともありました。ほかにも、「プリティ・ウーマン」出演前のジュリア・ロバーツや、詐欺師役で出演したミュージシャンのフィル・コリンズ、プロボクサーのマイク・タイソンのプロモーターとして有名になったドン・キング、犯人役としてブルース・ウィリスも登場しました。



■第5位 テーマ曲が有名な戦争ドラマ 「コンバット!」

1962年、TBS系列で水曜夜8時から放送され人気を博したこの作品。そのテーマ曲は、今なお様々な番組で使用されているため、ご存知の方も多いはず。ノルマンディー上陸作戦から始まるこのドラマは、第二次世界大戦のアメリカ陸軍の兵士の姿をリアルに描き人気を博しました。



■第4位 古畑任三郎に影響を与えたミステリー 「刑事コロンボ」

それまでの推理ドラマと違い、冒頭から犯人が明かされているこのドラマ。刑事のコロンボがひょうひょうとした態度で犯人のアリバイを崩していくところが見どころです。そしてコロンボは、「あ、ひとついいですか?」というお決まりのセリフで犯人を追い詰めていきます。このドラマの影響を受け、日本で大人気となったドラマがご存知「古畑任三郎」。以前から「刑事コロンボ」の大ファンだった脚本家・三谷幸喜氏が「刑事コロンボ」のオマージュとして書き下ろし大ヒットとなりました。そんな「刑事コロンボ」の第3話では、あのスティーブン・スピルバーグが24歳という若さで演出を手がけていました。



■第3位 頭脳を持った車が喋りかける 「ナイトライダー」

主人公は犯罪捜査官・マイケルと言葉を喋る車「ナイト2000」。車と人という奇妙なコンビのかけあいが非常にユニークでした。そんな喋れる車「ナイト2000」には、ほかにも様々な機能が搭載されています。ミサイルでもびくともしない強化ボディ、障害物も飛び越えられるジャンプ力、なんと火炎放射まで可能だったのです。さらに、「ナイト2000」は、1987年に「車」でありながら、なんとテレビ朝日の「ミュージックステーション」に出演しています。ちなみに、そのときの運転手は、藤井フミヤさんでした。



■第2位 波瀾万丈のファミリードラマ 「大草原の小さな家」

19世紀アメリカの大自然の中で過ごす5人家族を描いたこのドラマは、実話を基に作られ、主人公でもある次女・ローラの子供時代の思い出が描かれています。ローラを演じたメリッサ・ギルバートは日本でもアイドル的な人気を博していました。日本では1975年から7年間、NHKで毎週水曜日の夜8時に放送。度々再放送もされ、その教育的要素の内容が受け、親子で見ていた視聴者も多かったのです。また、長女・メアリーが病気で失明することを父親から告げられるシーンなど、感動、衝撃的なシーンも多く描かれました。ちなみに、メアリーを演じたメリッサ・スー・アンダーソンはここでの演技が評価され、アメリカテレビ界の最高栄誉「エミー賞」へのノミネートを果たしました。



■第1位 ホームコメディーの傑作 「奥さまは魔女」

日本での最高視聴率が28.7%と大変な人気となったこのドラマといえば、オープニング。魔女・サマンサが鼻をピクピク動かすだけで魔法がかかり、数々の珍騒動が巻き起こるアメリカを代表するホームコメディーです。こんな魔法が使えたらなぁと思った人も多いのでは。このドラマの人気を受け日本でも、「魔法使いサリー」、「魔女っ子メグちゃん」など、魔女が登場するアニメが作られるようになりました。また、このドラマの影響で日本の家庭に普及したのが、イスとテーブルと大きな冷蔵庫があるダイニングキッチン。このドラマの影響で、アメリカ文化までもが日本の家庭に浸透することになったのです。



【コバヤシカツヤセレクト】

■「チャーリーズ・エンジェル」

多くの人気海外ドラマを放送した日本テレビ系列の日曜夜10時30分枠で、1977年から第5シーズンまで放送された超人気ドラマ。見どころは、「エンジェル」と呼ばれる3人の女性たちのコスプレ捜査。中でも特に人気だったのがジル役のファラ・フォーセット。日本ではファラのへスタイルを真似した女性が街に溢れ、ファラ人形も登場。「ファラ現象」と言われるほどの大ブームとなりました。その後、2000年には映画化され、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューが「エンジェル」役で出演。多彩なコスプレ捜査を披露しています。

■「宇宙家族ロビンソン」

ロビンソン一家が宇宙で遭遇する事件を描くこの作品は、チープさとお決まりの爆発がその特徴です。チープな地雷が「爆発」、チープな戦争で「爆発」、ボタンを押し間違えて「爆発」、ロケット発射と共に「爆発」。とにかく、なにかにつけて爆発するのがお約束なのです。そして1998年、この「宇宙家族ロビンソン」は豪華に生まれ変わって映画化。お決まりの爆発も、豪華に生まれ変わりました。

■「ローハイド」

印象的なテーマソングが有名な「ローハイド」は、1959年から6年間テレビ朝日で放送され、クリント・イーストウッドを一躍スターダムに押し上げた西部劇。この作品でクリント・イーストウッド=西部劇というイメージが定着しました。

■「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」

日本テレビ系列、日曜夜10時30分枠で大人気となったのが、脅威のハイテク武装ヘリ・エアーウルフが魅せるリアルな戦闘シーン。「エアーウルフ」がほかのヘリや戦闘機と繰り広げる空中戦は実写で撮影。そんなドラマの影響から「トップガン」など、次々とスカイアクション・ムービーが登場しました。

■「スタートレック」

このドラマで印象的なキャラクターは、尖った耳のミスター・スポック。「スタートレック」には彼のような、人間をベースに特殊メイクを施したキャラクターが多く登場します。ちなみに、その後、スペースシャトルの第1号には、このドラマに出てくる宇宙船を模して「エンタープライズ」と名前が付けられました。そんな「スタートレック」、2009年には新作映画の公開が決定しています。

■「超人ハルク」

激怒すると緑色の大男に変身する超人ハルク。当時、子供たちの間で「なぜ上着は破れるのにズボンが破れないのか」が話題となりました。ちなみに、変身後のハルクの体は特殊メイクではなくボディービルダーが緑色に塗っただけの生身の体でした。

■「冒険野郎マクガイバー」

身の回りにある日常品を武器にするこのドラマは、どんなアイデアでマクガイバーがピンチから脱出するのかを子供たちが毎回楽しみにしていました。例えば、「塩と砂糖と殺虫剤で簡易爆弾」「ガムのアルミ箔で停電を復帰」「クリップを使って核ミサイルの発射をくい止める」「肥料から作り出した爆弾でダムを決壊」といったものの数々。そんなマクガイバーが愛用していた万能ナイフは、当時日本でも大流行し多くの人が購入しました。

■「名犬ラッシー」

1957年から9年間TBS系列で夜6時15分から放送されこのドラマの影響で、日本ではコリー犬が大ブームとなりました。「名犬ラッシー」の放送開始から5年間で、日本のコリー犬の数は約3倍近くになったといいます。

ハチャメチャでいいじゃん!

懐かしの海外ドラマ特集を見ていて、「不思議とコントをやりたくなった」という香取編集長(「編集後記」参照)。そのココロは…。「もうハチャメチャになりたいですね。ドラマとかをやってると、例えば"つながり"とかで、『そのバッグ、さっき右手に持ってました』とか言われたりしますけど、今日見た海外ドラマの中には、そんなものあったもんじゃない、っていうようなのもありましたよね(笑)。少なくとも、そういう"ハチャメチャの良さ"みたいなものは、どんどんなくなっていっているような感じがします。単純に言うと、あのキャベツ・マシンガンとかだって、『食べ物を粗末にして…』って怒られたりしますからね。でも、どうしてもキャベツを撃ちたかったんですよ。そういうのを作る過程をコントにしたら面白いかもしれないですね。『キャベツ撃とうよ』『いや、それはきっとツッコまれるから…』『ダメなの?じゃあピーマン撃とうか』みたいな、会議風のコントもいいかな、って(笑)。大人がバカバカしいことを真剣に話し合っている風景って、絶対面白いと思うんですよ。そういうのって、結構長い時間やってたりするんですよ。で、段々キャラクターとかも雑になってきたりしてね。ボクも結構そういう打ち合わせ、経験があるので。(笑)」。

谷原章介さん
懐かしのドラマの数々に、自分の人生の記録を見たような気がしました。

スマステーションに初出演されたご感想をお願いします。

とても楽しかったです。思っていた以上に自然に進行していく番組でしたので、構える必要もなく、ただただ楽しめました。視聴者として見ていたときは、もっとガッチリ固まっているのかと思っていたんですが、香取さんがトークをして始まるオープニングから僕が紹介されるまでが、凄く自然に流れていくんですよね。まるで、自分の家から支度をして出てきて、スタジオに入って、気づいたら本番みたいな、本当にスムーズな流れがある番組だなと思いました。同じ生放送をやっている者としても興味深かったです。

スマステーションは、よくご覧いただいているそうですね。

そうですね。企画がバラエティーに富んでいて斬新なのでいつ見ても面白いというのもありますし、香取さんと大下さんのコンビネーションが絶妙で、どんなゲストが来てももてなし切るという信頼感も、よく見る理由のひとつだと思います。今日も、視聴者のような興味で楽しませていただきました。

これまで共演が多かったという香取さんとはいかがでしたか?

相変わらずトークがうまいですね。以前から、一言でポーンと落とすテクニックとセンスがある方だなとは思っていたんですが、今日、またそれを痛感しましたね。一瞬の間を見て繰り出すトークが素晴らしいですね。センスがいいなと思いました。

「懐かしの海外ドラマ」特集はいかがでしたか?
楽しそうにご覧になっていたのが印象的でしたが。

60年代から80年代の作品がラインナップされていたから、物凄くバラエティーに富んでいましたよね。「スパイ大作戦」があれば、「特攻野郎Aチーム」も「大草原の小さな家」もあるという。僕自身、もちろん全部をリアルタイムで見ていたわけではないですけど、再放送なんかを含めるとかなり見ていました。自分の人生の記録を見たような気もして楽しかったです。

もともと、海外ドラマがお好きなんですか?

世代かもしれませんけど、僕らが成長していく過程に、普通にあったものじゃないかと。ですから、特に海外ドラマだと意識せずに、普通にテレビドラマとして見ていたんだと思います。番組で「特攻野郎Aチーム」が好きだと言いましたけど、「奥様は魔女」なんかも好きでよく見ていました。

最後になりますが、本日から公開の谷原さん主演映画『ハンサム★スーツ』の見どころを改めてお願いします。

塚地(武雅)さん演じる男性が“ハンサムスーツ”を着ると僕になるという破天荒なファンタジーなんですが、見たら絶対に笑えますし、さらに、笑えるだけじゃなく、見終わったあとには、ほっこりと胸が温かくなるような気持ちも味わえると思います。間違いなく元気が出てハッピーになれますし、誰かに会いたくなる、誰かに話したくなる、そんな映画になっているんじゃないかと思っています。今日、初日上映後のお客さんが、みなさんとてもいい顔をしてくださっていたのも嬉しいことでした。役者をやってきて14年目でこういう作品に出会えたというのは、とても幸せなことだと思っています。

谷原章介さん主演
「ハンサム★スーツ」
渋谷シネクイントほか絶賛公開中!!

「ハンサム★スーツ」

谷原章介さんの記憶力に感激しました!

 今日の「懐かしの海外ドラマベスト10」は、ずい分とバラエティーに富んだラインナップでしたけど、私は自分が思っていたよりも見ていなかったようです(笑)。父が「マイアミ・バイス」や「特攻野郎Aチーム」なんかを見ていたなっていう記憶はあるんですが、私は「奥様は魔女」を何度か見たことがあるくらいで。ですので、今日はいろいろと勉強になりました。「ミッション・インポッシブル」のテーマ曲が「スパイ大作戦」から来ていたのも驚きましたし、アメリカだけじゃなく日本のバラエティー番組も影響を受けているっていうのも新鮮で。でも、映像を見てみると、やっぱり面白いものは時代を経ても面白いですから納得ですよね。笑い声が入っていたり、映像にもかわいらしさがあったり、手作り感というか温もりが伝わってくる作品ばかりだったと思いました。その中で、黒人の歴史を描いた「ルーツ」は勉強にもなりそうですし、ぜひ、見てみたいと思いました。
 それと、ゲストの谷原章介さん、今日も素敵でしたね。実は6年ほど前、テレビ朝日で放送した「イヴのすべて」という韓国ドラマのアフレコで少しだけご一緒したことがあるんですよ。本当に30分くらいのお仕事でしたが、先日、別のお仕事でお会いしたときに、そのときのことを覚えているとおっしゃってくださって。私はもちろん、覚えていましたけど、感激してしまいました。そんな谷原さん主演の映画「ハンサムスーツ」、本当に面白いです。谷原さんの演技力で、谷原さんが塚地(武雅)さんに見えるんです。登場人物すべてがチャーミングに描かれていますし、「こういう幸せもあるよね」と元気をもらえる作品です。おすすめです!

VTRを見ていたら、不思議とコントをやりたくなりました。

◆谷原さんが「気が短い」っておっしゃったのにはビックリしました。そのくらい、普段からハンサムで、おっとりした方という印象が強かったんですよね。現場でご一緒させていただいたときも、凄くもの静かな感じだったので…。映画『西遊記』のときとかは、「連ドラからのチームな感じが強かったんで」ってご本人もおっしゃっていたんですけど、スタジオの隅っこにイスをひとつ置いて座っていたりしたんですよ。それをボクらが見つけて、「谷原さん、こっち来てくださいよ!」って言っても、「いやいや、僕は…」みたいな感じだったんですよね。でも、役柄の雰囲気とかも関係しているのかな? 『新選組!』のときも、何だかんだ上手くいかない関係性だったので、控室とかでもちょっとずつ離れていってしまったりとか…。谷原さんがドラマ初出演だったという『未成年』のときだって、役柄的にはあまりいい仲ではなかったですしね。だけど、「気が短い」って聞くと、「そういう中でボクに対してキレたことなかったのかな?」ってちょっと心配になりました(笑)

◆懐かしの海外ドラマは、結構知ってました。自然に見てたのか、知っている作品が多かったです。あと一番印象に残ったのは…素晴らしい時代だったな、っていうことですね。いまじゃできないような内容だとか…。それを笑って見ていられたのか、気にならなかったのか、キャベツのマシンガンにしても、いま見ると「あり得ねぇよ!」ってツッコんじゃうと思うんですけど、あれを笑えてたのか、「スゲぇ、強ぇ!」って思ってたのか(笑)。『ロスト・イン・スペース』のロビンソン一家も、何でも爆破させて終わる、とか。作ってる方も楽しかったんじゃないかな、って感じがしました

◆そんなことを考えながら見ていたら、不思議とコントをやりたくなりました。今日のは全部ドラマのはずなのに、見ている最中も「あ、コントやりたいな」って。最近、あまりコントでキャラものとかやってなかったりするからかもしれないですね

◆日本では、もうああいうのをやろうとしないのかな? それこそ三谷幸喜さんみたいな方がいないとダメなんでしょうね。昔、『HR』っていう作品をやらせてもらいましたけど、ふとあのときのことも思い出しました。凄くいい経験をさせてもらったんだな、って。あれはちょっと近い感じがありますよね? そういう作品をやれたことを、ボクは誇りに思います!また、ああいう作品をやりたいですね。