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#294(2008.06.21 OA)

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フカヒレだけはひとり1枚

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松たか子さんをお迎えして、『月イチゴロー』&『魅惑のホテルビュッフェセレクション10!!』をオンエア!!

女優として、シンガーとして、幅広い活動を続けている松たか子さんをゲストにお迎えした今週のSmaSTATION!!は、『月イチゴロー イナガキベスト5』&『行列しても行きたい!!魅惑のホテルビュッフェセレクション10!!』の2本立てでお送りしました。まずは『月イチゴロー』から。今月ラインナップされたのは、イラク戦争から帰還したひとりの兵士を巡る衝撃の実話を映画化した『告発のとき』、16歳で妊娠してしまったヒロインが、さまざまな苦労と体験の中、自ら答えを出すまでを描いた話題のヒューマン・コメディー『JUNO/ジュノ』、一軒のアパートが突然惨劇の場と化す戦慄のスパニッシュ・パニック・ホラー『REC/レック』、フランスドキュメンタリー界の鬼才・フィリップ・カルデロンがおくるアリをフィーチャーしたドキュメンタリー『バグズ・ワールド』、そして三谷幸喜監督が最高傑作と言い切った痛快コメディー『ザ・マジックアワー』の5作品。『ザ・マジックアワー』を「100点です!」と絶賛した吾郎さんですが、それを上回る評価を得て今回1位に選ばれたのは『告発のとき』でした。「良かったです。好きです。シャーリーズ・セロンはホントにいい役者さん。心の内側で燃焼しているものが伝わってくるトミー・リー・ジョーンズも素晴らしいし、ひとつの謎で最後までひきつける監督の力量も凄い!」と絶賛でした。香取編集長は、そんな吾郎さんのコメントに納得しつつも、『ザ・マジックアワー』を1位に。しかし、三谷監督の前作『THE 有頂天ホテル』で共演した香取編集長&松さんはまだ見ていないそうで…。『魅惑のホテルビュッフェセレクション10!!』は、美味しいだけではなく、強い個性を打ち出して大人気のホテルビュッフェを特集しました。イチボのロースト、フォアグラ入りオムレツ、フカヒレ姿煮、そしてデザートビュッフェなどの人気メニューはもちろん、その攻略法もご紹介しました。ちなみに、松さんがお好きなのはおそばだそう(『もりそばなら何枚かいける』とか)。編集長は…もちろん「ビール!」。次週6月28日放送は、阿部寛さんをゲストにお迎えして『1980年代懐かしいものベスト20』をお送りします。お楽しみに!!

1958年、日本に最初のビュッフェが誕生して50年。いまやビュッフェは、料理を食べ放題で楽しむだけの場所ではなくなっているといいます。おいしいのは当たり前、それに加えて強烈な個性を打ち出している、魅惑のホテルビュッフェ。いま注目のビュッフェ10ヵ所を大特集します!


「並んでも行きたい!!魅惑のホテルビュッフェセレクション10!!」

■日本最大級のビュッフェ
◆品川プリンスホテル・・・「リュクスダイニング ハプナ」 3000円(税・サ込)

品川プリンスホテルにあるのが日本最大級のビュッフェ「リュクスダイニング ハプナ」。ここでは連日、開店10分前になると、入り口には長蛇の列が・・・。ほぼすべての席が予約で埋まっているにもかかわらず、少しでも早く入って、時間いっぱい満喫したい・・・と思う人たちが行列を作るのだとか。フロアの面積は1188uで、テニスコート4.5面分の広さ。座席は403席ありますが、2ヵ月先まで予約でいっぱい。料理は、洋食、和食からエスニックまでカバーし、メニューの数はデザートを含め100種類ほど。時間制限はなく、午前11:30〜午後3時までの3時間半存分に食事を楽しめるのも醍醐味のひとつです。人気メニューは「ズワイガニ」「ローストビーフ」など。



■伝統の正統派洋食ビュッフェ
◆帝国ホテル・・・「インペリアルバイキング サール」 ランチ5250円(税込・サ料別)

1890年開業、120年近い歴史を誇る帝国ホテルにあるのが「インペリアルバイキング サール」。ここは、いまからちょうど50年前の1958年、日本で初めてバイキングという名で食べ放題形式を取り入れたレストランなのです。そんな日本のビュッフェの元祖で味わえるのはどこまでもおいしさを追求した伝統の正統派洋食。現在、ランチタイムで一番人気なのは「イチボのロースト」(6月30日までのメニュー)。牛肉のなかでもお尻の部分にある脂肪分の少ないイチボという部位をオーブンでじっくりローストするこの料理。1人分に切り分けられ、ボルドーワインを煮詰めたソースをかけ完成。あっさりとした口当たりで、肉そのものの味わいを楽しむことができるという。そして、多のリピーターが食事の締めに欠かせないという料理が「ビーフカレー」。味の秘密は帝国ホテルで50年以上受け継がれている伝統のカレーソース。あえて野菜を裏ごしせず、つぶつぶとした舌ざわりを残すなど、伝統のレシピにのっとって丁寧に作り上げられたものです。

帝国ホテル

■口コミ注目度 第1位
◆ロイヤルパーク汐留タワー・・・「スペシャリティレストラン ハーモニー」 2887円(税・サ込:90分)

銀座、新橋に程近い汐留地区に立つホテルロイヤルパーク汐留タワーにあるのが、「スペシャリティレストラン ハーモニー」。大手口コミランキングサイトでは、ホテルのランチビュッフェ部門で、堂々の第1位(首都圏)を獲得しています。見た目も美しい、グラスに入った前菜が評判となっていますが、この店が人気を集める最大の理由が「オムレツ」。そのままでも食べられる新鮮なフランス産のフォアグラをバターで香ばしくソテー。そこに卵を流し込み、手早くフォアグラを包み込んだらトリュフの入ったソースをかけて、一人一人にできたてを手渡します。これ一皿で1200円相当と、ビュッフェ料金の約半分を占めています。

ロイヤルパーク汐留タワー

■有名パティシエのデザートを堪能
◆ウェスティンホテル東京・・・「ザ・テラス」3000円(15:00〜17:00 平日のみ)

ウェスティンホテル東京にあるのが、極上の大人のデザートが楽しめると評判の「ザ・テラス」。レストラン奥に設置されたデザートアトリエと名づけられたショーケースには、息を呑むほど美しい20種類以上のデザートが並んでいます。宝石にも例えられる、これらのデザートを手がけているのが、数々のコンクールで受賞経験を持つパティスリーシェフ 鈴木一夫さん。甲乙付けがたいデザートの中でも特に人気の高いベスト3がこちら!

第3位・・・「グラスショートケーキ」
フルーツそのままの酸味と生クリームの甘さが絶妙な一品。
第2位・・・「シュークリーム」
コクがあるのになめらかな口溶けのクリームがぎっしり詰まったウェスティン名物。
第1位は・・・「スフレチーズケーキ」
メレンゲを多く使い、ふわふわとろける口当たりに仕上げた珠玉の逸品。

さらに、鈴木シェフの贅沢なサプライズが、焼きあがるとお客さん全員にプレゼントされる「バニラスフレ」。アツアツ、ふわふわのスフレは、時間がたつとしぼんでしまうためお店でしか味わえない貴重なデザートです。

 

ウェスティンホテル東京

■最高級食材を存分に味わえる 
◆ヒルトン東京・・・「中国料理 王朝」12,705円(税・サ込 ※3名以上)

西新宿にあるヒルトン東京。こちらの2階にあるのが「中国料理・王朝」。こちらは、着席したまま好きなものを注文して作ってもらうオーダービュッフェというスタイル。なんと、通常メニューにある160品から値段に関係なく、どの料理でもオーダーできるシステムなのです。見た目も美しい冷菜盛り合わせ(5種・6930円※メニュー外料理。ビュッフェ料金内で口頭注文可能)、「伊勢海老の梅ソース炒め」(時価:この日は15,000円)、「あわびのオイスターソース煮」(5250円)、「北京ダック」(6930円)、「マッシュルームと青菜の煮込み」(3570円)、「ツバメの巣スープ かにの玉子入り」(6300円)、ひとり1枚限定となっている「特上ふかひれの姿煮」(8190円)。以上、計8品で約78,840円相当。4人で行ったとしてビュッフェ料金50,820円を差し引くと、28,020円、ひとりあたりおよそ7000円分もお得に食べられることに。

ヒルトン東京

■一流ホテルの味を格安で堪能できる
◆ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ「オールデイダイニング ブルーベランダ」 1964円(税・サ込:90分)

東京ベイサイドに立つホテル、インターコンチネンタル 東京ベイにあるのが「オールデイダイニング ブルーベランダ」。ブルーベランダの人気の秘密は一流ホテルの料理を、格安で楽しめること。こでの人気メニューが、ローストポーク(※週替わりメニュー)。オーブンでこんがり焼けている様子が食欲をそそるこの料理、外はカリッと、中はジューシーに柔らかく焼きあがり仕上げに特製ソースをかけていただきます。そして、名物の「巨大パエリア」。ビュッフェでは珍しいブルーベランダならではのこの料理、海老、ムール貝、イイダコなど海の幸をたっぷり使い、直径70cmの巨大鍋で炊き上げるパエリアは迫力満点。

ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ

■楽しさ膨らむエンターテインメントビュッフェ
◆大阪新阪急ホテル・・・「グルメバイキング オリンピア」(11:30〜13:00 3600円、13:30〜15:00 2950円 90分)

大阪新阪急ホテルにあるのが1964年 関西でいち早く開店したビュッフェレストラン「オリンピア」。味と値段に厳しい大阪でビュッフェ界のトップを走り続ける老舗ではいまでもランチタイム前には長蛇の列が・・・。巨大なタコの干物の下で焼かれているのは「オオダコ旨煮の石焼ステーキ」。北海道産ミズダコを、おつまみ感覚で楽しめる料理です。ステーキコーナーでは、最大5キロの牛肉を塊のまま焼き上げる巨大サーロインステーキの調理実演も。この「オリンピア」では、デザートが運ばれてくる演出もお客さんに大好評となっています。デザートタイムになるとミニチュアの阪神電車がケーキを運んでくれるのです。一人分ずつ切り分けられた後は、かわいい小型の運行標識が添えられるというこだわりようです。

大阪新阪急ホテル

■チョコ好きにはたまらないデザートビュッフェ
◆スイスホテル南海大阪・・・「Tavola36」 15:00〜17:00
※時間要確認2541円(税・サ込)(土日祝は200円UP))

大阪、難波のスイスホテル南海大阪にあるのが関西屈指のデザートビュッフェがウリの「タボラ36」。こちらの特徴はチョコレートが充実していること。ケーキはもちろんマカロン、シート状の板チョコまで常に25種類ほどのチョコ・デザートが揃っています。中でも際立って人だかりができているのは、全国でもいち早く始めたというチョコレートファウンテン。季節のフルーツやマシュマロなど、思い思いの食材にたっぷりチョコレートをつけて楽しむことができます。ダークはもちろん、ホワイトも用意されているチョコレートファウンテンはベルギー王室御用達というチョコレート原料の世界的ブランド、「バリー・カレボー」のチョコレートを一日合計10sも使用するという贅沢さ。そしてもうひとつ見逃せないのがチョコレート・ピザ。モチッとしたピザ生地とチョコレート、バナナ、カスタード、マシュマロが絶妙にマッチする新メニューです。

スイスホテル南海大阪

■ギネス記録を持つ中華の達人が腕を振るう
◆サンバレーリゾート那須高原 4725円(17:00〜21:00)

東京から車で3時間、避暑地として知られる栃木県・那須高原にあるサンバレーリゾート那須高原。ホテルには和・洋・中、3つのビュッフェレストランが揃っている。「スカイホール」は、地元那須の食材をふんだんに使用した和食メニューが充実。洋食中心の「森のテーブル」は、舌にとろける脂と豊かな香りが特徴の「イベリコ豚」のドンブリが大人気。そして、中でも際立った個性を放っているのが、中華料理のビュッフェレストラン 「万里」。お値段 4725円。「万里」を指揮する黒田弘料理長は中華の達人。本場北京で修行を積んだ麺打ちを披露してくれます。黒田料理長は、麺の生地をたった1本の細く長い麺にゆで上げる料理、一根麺の達人。中国で長寿の象徴とされているこの一根麺で、黒田料理長は昨年、規定の麺の細さ3.3ミリ以下を維持しながら、なんと547メートルの麺を完成、見事ギネス登録を果たしています。ビュッフェで出される一根麺も、平均してその長さは2、3mはあるそう。一根麺の実演も毎日夕方5時から楽しめます。

サンバレーリゾート那須高原

■本格タイ料理ビュッフェのさきがけ ◆丸ビル・・・マンゴツリー東京 2625円(11:00〜15:00)

ホテルビュッフェではないが、ここ数年、ランチビュッフェ界に新しい動きが。「マンゴツリー」は地元タイ・バンコクでも人気のタイ料理店で、ロンドンに続き、2002年に東京に進出。オリエンタルな雰囲気の店内に据えられたビュッフェテーブルには、正統派のタイ料理、およそ30種類が並んでいます。なかでも、ファンが多いのが日替わりスープのひとつ、トム・ヤム・クン。タイから取り寄せた生のレモングラスと新鮮な魚介類を使い、辛さとうまみと鮮烈なハーブの香りがとけあいます。

丸ビル

東京のホテルビュッフェセレクト5&全国こだわりビュッフェ お問い合わせ先一覧

(1)品川プリンスホテル
「LUXE DINING HAPUNA(ハプナ)」
11:30〜15:00  3000円(税・サ込)
問03(5421)1114

(2)帝国ホテル
「インペリアルバイキング サール」
  11:30〜14:30 5250円(税込・サ別)
問03(3539)8187

(3)ロイヤルパーク汐留タワー
「スペシャリティレストラン ハーモニー」
1)11:30〜13:00 2)13:00〜14:30 ※2部制
2887円(税・サ込)※土・日・祝日は4042円
問03(6253)1130 ※お料理は変更する場合がございます

(4)ウェスティンホテル東京
「ザ・テラス(デザートブッフェ)」
15:00〜17:00(平日のみ) 3000円(税・サ込) 
問03−5423−7778

(5)ヒルトン東京
「中国料理 王朝」
11:30〜15:00 12,705円(税・サ込)
問03(3344)5111 ※3名様より、土・日・祝日限定

(6)ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ
「オールデイダイニング ブルーベランダ」
11:30〜14:30 1964円(税・サ込)
問03(5404)7894

(7)大阪新阪急ホテル
「グルメバイキング オリンピア」
1)11:30〜 3600円(税・サ込)
2)13:30〜 2950円(税・サ込)
(土日祝は1)11:30〜2)13:30〜3600円 3)15:30〜2950円)
問06(6372)5240※要予約・90分制

(8)スイスホテル南海大阪
「カフェ スイス」
平日15:30〜17:00 2541円(税・サ込)
土・日・祝日は15:30〜17:30 ※時間制限あり 
1)60分 2541円 2)90分 2772円 3)120分 3003円
問06(6646)5125

(9)サンバレーリゾート那須高原
 「万里」
17:00〜21:00 4725円(税・サ込)
問0287(76)3800

(10)丸ビル
「マンゴツリー東京」
11:00〜15:00 2625円(税・サ込)
問03(5224)5489※予約不可

ビュッフェ、ブッフェ、バイキング?

料理だけでなく、お菓子作りでもその才能を発揮している香取編集長は、今回のビュッフェ特集を堪能されたようです。本当に美味しそうでしたもんね。というわけで、今週の格言です。「まあ、言い方なんてどうでもいいな、と(笑)。始まる前にい方が気になったりしてスタッフの方に聞いたら、『フレンチだったり、英語に直したりで変わる』っていうことだったんですけど、ああやってVTRを見ていくうちに、そんな言い方なんてどうでもいいな、と。とにかく美味そうだなと。予約をしているのに、みんな並んで行列ができて…そういう二度手間な時間も幸せなんでしょうね。そういう手間も含めて楽しいんですよ、きっと。今回、3組くらいのみなさんの食事にSmaSTATION!!はご一緒させていただきましたけど、みんなホントに幸せそうでしたもんね。『衣・食・住』とはよく言ったもんだな、って改めて思いました。美味いもの、食べたいですね。チョコレートファウンテン、『ビストロSMAP』で近いうちにやります!」。ご期待ください!

(香取慎吾編集長)

梅雨時のちょっぴり憂うつな気分を晴れやかにしてくれそうな(?)、バラエティーに富んだラインナップが揃った今月の「月イチゴロー」。なかでも一番の話題は、三谷幸喜監督のあの作品。果たして、稲垣さんの評価は?


稲垣さんのランキング
1位:告発のとき
2位:ザ・マジックアワー
3位:JUNO/ジュノ
4位:REC/レック
5位:バグズ・ワールド

バグズ・ワールド

2006年(フランス映画)
監督:フィリップ・カルデロン
脚本:ジェローム・ドフィほか
撮影:ピオトル・スタドニッキ
音楽:フレデリック・ウェベール
●TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて、ロードショー
フランスドキュメンタリーの巨匠が描く昆虫たちの極小世界
科学、歴史、哲学といったテーマで多くの作品を手がけるフランスドキュメンタリー界の鬼才・フィリップ・カルデロンが贈るアリをフィーチャーしたドキュメンタリー。特殊カメラとレンズを使用し、目を凝らさなければ見ることができない昆虫たちの小さな世界を接写。西アフリカの中央サバンナを舞台に、巨大な塚を築いて暮らすオオキノコシロアリと、凶暴な軍隊アリのサスライアリとの壮絶な攻防をエキサイティングに描く。

-イナガキコメント-
ミクロの世界を見事に映像化しているのは、凄いけど、そのアリだけの映像を2時間近くみたいかってことが問題だよね。最初は、『香取慎吾からの挑戦状かな? それなら受けてやる』って思ったんだけど、でもアリは、アリにしか見えなかった…

REC/レック

2007年(スペイン映画)
監督、脚本:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
出演:マニュエラ・ヴェラスコ、
フェラン・テラッサ、ホルヘ・ヤマン・
セラーノほか
●池袋シネマサンシャインほかにて、ロードショー
世界を恐怖のどん底に陥れたスペイン発のパニックムービー!
一軒のアパートが突然惨劇の場と化す戦慄のスペイン製パニック・ホラー。主人公の女性リポーターが取材現場で、人間を凶暴化させる伝染病の恐怖に巻き込まれるさまを、手持ちのカメラによる映像でリアルに描く。
<STORY>
テレビ局のレポーター・アンヘラ(ヴェラスコ)は、あるアパートで老婆の奇声がしたとの通報を聞き現場へ向う。すると、そこには血まみれの老婆が立っていた。彼女は手を差し伸べた警官に、いきなり襲い掛かる。

 

-イナガキコメント-
怖いね、これ。本当に怖いね。もう、僕には無理。今まで見た映画の中で一番、怖かったんじゃないかな。この手のパニック・ホラーが好きな人は、どうぞ、勝手に見てください。テンポもいいし、77分間ジェットコースターに乗っているようなもの。そんなに人を怖がらせて楽しいのかな?

JUNO/ジュノ

2007年(アメリカ映画)
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナーほか
●シャンテ シネほかにて、ロードショー
予期せぬ妊娠に悩む16歳の少女と彼女を囲む人々の笑いと涙の9ヵ月
16歳で予期せぬ妊娠をしたヒロインが、さまざまな苦労と体験の中、自ら悩んで答えを出していく9ヵ月を描いたヒューマン・コメディー。主演は『ハード・キャンディ』で注目を集めたカナダ出身の女優・エレン・ペイジ。
<STORY> ごく普通の16歳の高校生・ジュノ(ペイジ)は、同級生との興味本位のセックスで妊娠してしまう。悩んだ末に中絶を決意するが、やがて気持ちが揺らぎ、結局、子供を産んで養子に出すことにする。そして、里親探しをはじめるが…。

-イナガキコメント-
16歳で妊娠して、産む決心をして、その子どもを里子に出す…日本だとこの手のものは重いストーリーになりがちだけど、その重さを感じさせないのは主人公の軽快さがある。自分が初めて恋をしたときを思い出すような、優しい気持ちになれる映画

ザ・マジックアワー

2008年(日本映画)
監督、脚本:三谷幸喜
出演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行ほか
●日劇PLEXほかにて、ロードショー
超豪華キャスト競演! 三谷幸喜監督が贈るエンターテインメント・コメディー!
「THE有頂天ホテル」の三谷幸喜監督が贈る痛快コメディー。とある港町で、すべてを映画の撮影だと信じ、殺し屋を演じ続ける俳優と、彼を殺し屋だと思い雇ってしまうホテルの支配人の男が大騒動を繰り広げる。
<STORY> ギャングのボス・天塩(西田)の愛人・マリ(深津)に手を出した備後(妻夫木)は、天塩に捕まり窮地に。そこから助かる条件として天塩が提示したのは、幻の殺し屋と言われる“デラ富樫”を連れてくることだったが…。

-イナガキコメント-
凄く緻密にいろんなことが計算されていて、本が良くできていて、いっぱい笑えて、いっぱい泣ける映画。100点です。俳優陣もみんなよかった。でも、(完璧すぎるから)ちょっとした隙があった方が僕は好きなんだけど…

告発のとき

2007年(アメリカ映画)
原案:マーク・ボール
監督、原案、脚本:ポール・ハギス
出演:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン、サランドンほか
●6月28日より有楽座ほかにて、ロードショー
イラク戦争の帰還兵に起きた衝撃の実話を映像化したミステリー・ドラマ
イラク戦争から帰還したひとりの兵士を巡る実話を映画化。帰還後間もなく無断で離隊したと連絡を受けた父親が、息子の汚名を晴らそうと息子を捜索するなかで浮かび上がる過酷な真実を描くミステリー・ドラマ。
<STORY> ハンク(ジョーンズ)のもとに、軍に所属する息子・マイク(ジョナサン・タッカー)が行方不明だと連絡が入る。マイクが無断離隊をするなどあり得ないと確信し捜索を続けるが、マイクの死体が発見されたとの知らせを受け…。

-イナガキコメント-
良かったですね。好きです。重いけどね…。アメリカが迷ってる感じが…。シャーリーズ・セロンはホントにいい役者さんですね。心の内側で燃焼しているものが伝わってくるトミー・リー・ジョーンズも素晴らしいし、ひとつの謎で最後までひきつける監督の力量も凄い!



今月は、見事にバラエティーに富んだ5本でした。

 そうですね。そういう意味では、5本飽きずに見られたっていうのが、まずありますね。その中で印象的だったのは、やっぱり『告発のとき』だよね。最近は、同じようなテイストでも『ノー・カントリー』とか、『ゼア・ウィルビー・ブラッド』のほうが断然、話題だったでしょう。僕も『告発のとき』というタイトルは知っていたけど、それ以上詳しくは知らなかったし。だけど、見てみたら、もしかしたら、話題の2本よりも僕にとってはいい作品だったのかなって。結構、僕の中での評価は高かったですね。

第2位の『ザ・マジックアワー』はいかがでしたか?

 目玉作品ですよね。いろいろと意見があるかもしれないけど、誰もが注目する作品だし、なんといっても三谷(幸喜)さんは日本を代表する作家ですからね。同じ日本人として面白かったし、見どころは多いと思う。大ヒットしているみたいだけど、そうだろうなと思いますね。

それにしても、1位の『告白のとき』と2位の『ザ・マジックアワー』はどちらも高順位ながら、俳優の使い方、監督の立ちがまるで好対照ですね。

 それは、それぞれの監督の手法だからね。料理人で言うなら、ゲストのニーズに合わせて同じ素材であっても生で出すシェフも、グリルで出すシェフもいるわけじゃない。生にもグリルにもそれぞれによさがあるから、比べるものではないっていう感じな。そして、素材となる俳優は、どんなオーダーでも料理人の要求に対応していくんだと思うから。どちらの作品の俳優さんも、それができる人ばかりでしたよね。

第5位の『バグズ・ワールド』、第4位『REC/レック』は、「なんで僕に見せるの?」とおっしゃっていました。ご覧になるのも大変だったようで…。

 両方とも好きな人にはたまらないんだろうけど、かなりマニアックですからね。僕にはちょっと刺激が強すぎましたね(笑)。だけど、そのジャンルでは突き抜けているだから、否定はできないしね。作る人は本当に命を賭けて作っているわけだし、その思いは汲みたいと思うんだけど、それにしてもね……。また、来月に期待します!

ビュッフェに向いた集中力がないみたいです。

3度目のご出演の感想をお願いします。

ビュッフェについて、知らないことばかりでしたので、口があきっぱなしでした(笑)。

ビュッフェにはあまり行かないという松さんですから、「なんで、この特集に呼ばれたの?」という思いも?

はい、若干(笑)。でも、面白かったです。勉強にもなりましたし。

印象的だったのはどんなことですか?

女性はただ安いだけでも満足しないでしょうし、逆に高くても内容がともなっていれば足を運ぶというシビアな目を持っていると思うので、それぞれのホテルが凄く工夫しているんだなってことが一番、印象的でしたね。あとは、私は麺類が好きなので、あの世界一長い麺を食べてみたいなと思いながら見ていました。

ビュッフェにあまり行かないというのには、何か理由があるのですか?

パーティーとかで、ああいったビュッフェスタイルのお料理は食べてことはありますけど、なかなか、ああいう場所でちゃんと食べられないんです(笑)。みなさん人気のお料理が出来ると、サッと席を立って並ばれたりするじゃないですか。でも、私はそれがなかなかうまくできないんですよ。こういう仕事をしているから嫌とかってことでは全然なくて、なんでしょう、とにかくうまく食べられないんですよ。ビュッフェに向いた集中力がないっていうんでしょうか。

今日は、『月イチゴロー』もありました。ご覧になっていかがでしたか?

見たことがない作品ばかりでしたので、面白かったですね。『ザ・マジックアワー』は、三谷(幸喜)さんが、かなり力を入れて作られた作品ですから、ぜひ見てみたいと思います。あとは、『告発のとき』は、見てみたいと思っていたんですけど、今日の稲垣さんのコメントを聞いてより見たくなりました。稲垣さんの批評は、鋭くて率直ですよね。たまに、「そこまで言うの?」と思うときもありますけど(笑)、平均的に見るんじゃなくて、ご自分の好みがはっきりした上で見ているのが面白いですよね。

それにしても、香取さんとのフランクなやりとりも印象的でした。香取さんにメッセージをお願いします。

香取さんとはお芝居ではほとんどご一緒したことがないんですけど、スマステーションは居心地のいい番組だなと思っています。今日はひとりでの出演でちょっと心細かったんですけど、また、ぜひ遊びに伺いたいです。あとは、7月5日からお芝居(『SISTERS』)をやるので本当は見に来てほしいんですけど……。スカッとするお芝居ではないですけど、逆にちょっと重い気分になりたいときにはいいいので(笑)。それが無理だったら、移動中の車の中でいいので、CD(『footsteps』)を聴いていただきたいですね。

最後になりますが、6月25日に発売されますベストアルバム『footsteps』の聴きどころをお願いします。

全シングルを収録したので、自分で聴き直してみると、本当にちょっと照れくさいといいますか、最初の頃の「歌、下手だなぁ」って思うものもそのまま入っています(笑)。それをベスト盤と言っていいのか、ドキドキするんですが…。でも、「とにかく歌ってたな」という時期から今までを、まとめてひとつのいい区切りにできているアルバムだとは思います。出せるものを出して、まとまっていると思いますので、ぜひ、聴いていただきたいと思っています。

たまにはあんなビュッフェでカニでも食べたい!

ビュッフェ、女性はみんな好きですよね。今日、VTRに出てくださった方々もみなさんとても嬉しそうにされていて、見ているこちらまで嬉しくなってしまいました。ホテルに行くってこと自体も素敵なのに、その上、値段そ気にせず食べられる。これは、嬉しいですよね。“食べ放題”と言うと、昔は質より量みたいな部分もあったのかもしれませんけど、最近は質も内容もよくなっていて驚きましたね。私は普段が粗食なので(笑)、たまにはあんなビュッフェでカニでも食べたいと思いました。そして、「月イチゴロー」も楽しかったですね。私のおすすめは、『ジュノ』です。あまり期待していなかったからか、凄くよかったですね。とにかくジュノ役の女の子がかわいくいて魅力的なんですけど、ジュノだけじゃなくその周りにいる人たちも全員が、うまくキャラクター付けがされていて、とってもいいんです。音楽も映像もかわいいし、女性はきっと好きだと思います。「少女の妊娠」というテーマを扱いながらも、これだけポップに楽しめる作品になっているのは、さすがだなと思いました。そして、今回改めて思ったのが、映画の見方が稲垣さんに影響されているっていうこと。“稲垣チルドレン”じゃないですけど、気づくと映画についていろいろと分析している自分がいたりして…。映画を見ていると世の中の流れもわかりますし、いろいろなことが勉強になるんですよね。ホント、映画は楽しいです。

オオシタアナのランキング
1位:JUNO/ジュノ
2位:告発のとき
3位:ザ・マジックアワー
4位:REC/レック
5位:バグズ・ワールド

三谷さんから連絡がありました…

◆吾郎ちゃん、ボクのセレクションによって、結構“怖いシリーズ”を何だかんだ見ている中で、「歴代1位だ」と言っていました。だから『REC』は相当凄いっていうことですね。いままで1位の更新が3回くらいあったと思うんですけど、久々の1位の更新でしたね(笑)

◆『ザ・マジックアワー』、まだ見ていないっていうのはマズイですね。見なければ…。三谷さんから、11時20分ごろにマネージャーさんの携帯に留守電が入っていたそうです。「見てないんだ…」って。三谷さん、深夜1時から舞台挨拶って言ってました。今日、6回も舞台挨拶があって、最後が六本木だそうで。「そこにいまから来てもいいんだけど…」「ちょっとタイミング悪くて。ちょっとカゼっぽいんで」「それじゃ、来週空けとこうか?」って(笑)

◆ビュッフェはたまらなかったですね。幸せそうでしたね、みなさん。素晴らしい顔をされていました。行ってみたいな、って思いましたね

◆ただ「仕事しないでビュッフェだけに通う毎日を送ってたら、1ヵ月もつのかな?」って思いました。どうなんでしょう? そんなのも楽しそうですけどね。すべてを投げ捨てて、ビュッフェだけの生活をする、とか(笑)

◆でも、絶対に痩せられないですね。上手いこと回ってるんだな、って思います。ああやって食べて、太ってしまって、ダイエットをする、っていう。男性より女性の方がビュッフェ利用率が多かったような気がしたんですよね。だからやっぱり女性の方がダイエットにも興味を持つのかな、って

◆松さんのリアクションも面白かったですね。「もりそばが好き」とか(笑)。あまりデザート系には興味がなかったみたいですけど、あのチョコレートのピザだって絶対美味いですよ。ボクもパティシエとして、『ビストロSMAP』でいろいろなデザートを作りますけど、あったかいデザートも結構いける、と思っている中での松さんのリアクションは好きでしたね。「えっ、ピザ!?」みたいな(笑)。