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#293(2008.06.14 OA)

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腹筋400回やってみたい!

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草野仁さんをゲストにお迎えして『頭がみるみる若返る7つの法則』を大特集!

「今夜の特集は、最近お疲れ気味の頭をリフレッシュさせ、何と若返らせてしまうという企画です。脳トレもたくさんご紹介しますので、是非みなさんもご一緒に!そして今夜のゲストは、東京大学出身…もう、頭もそうですけど、体もムキムキのあの人です!」。ここ数年、ゲーム業界や出版業界でヒットを生み出すひとつのジャンルとして確立された『脳トレ』。携帯ゲーム機の飛躍的なヒットも、『脳トレ』ソフト人気によって、それまでゲームに縁のなかった中高年世代をも巻き込んだからだとも言われています。しかし、脳科学者・茂木健一郎先生によれば「昔は、もう大人の脳は変わらないと思われていたんですけど、最近は新しい神経細胞もできるし大人の脳も変わる事が解かったんですね。ただ、変えるためにはトレーニングを習慣化しなくちゃいけなくて、筋トレと同じでで、ある程度の期間やらないといけません」とのこと。そこで今週のSmaSTATION!!は、『頭がみるみる若返る7つの法則』と題して、専門家の意見を交えながら、脳を鍛えるトレーニングの数々をご紹介しました。ゲストは、今回の特集にぴったり、頭脳も肉体も鍛え上げられた人気キャスターの草野仁さんです。番組では、『記憶力を鍛える』『やる気を起こす』『集中力を磨く』『発想力を身につける』『いまから外国語をマスターできる』『右脳を鍛える』『脳を鍛える生活術』という7項目に関して、それぞれのトレーニング方法をご紹介しました。さすがの記憶力を披露してくれた草野さんに対し、香取編集長は右脳系(でも携帯電話は右耳で聞いているそう…)の強さを発揮していたのも面白かったですよね。とはいえ、その名の通りこれらはトレーニングなのですから、繰り返し続けなければ効果が薄いのも事実。草野さんが体を鍛えて驚異的な身体能力を身につけたように(?)、みなさんも、普段の生活を工夫してさっそく実践してみてくださいね(編集長も、英訳の漫画を是非…)。次週、6月21日放送は、みなさんお待ちかねの『月イチゴロー イナガキベスト5』&『今、人気のおすすめビュッフェ』をお送りします。ゲストは松たか子さんです。お楽しみに!!

ここ数年、世の中では空前の「脳トレ」ブームが進行中です。脳を鍛えるための関連書籍やゲームソフトが巷にあふれ、いずれも大ヒットを飛ばしています。「頭が良くなりたい」「集中力を上げたい」「年々落ちている記憶力をアップさせたい」などなど、老若男女が抱く願望は多々ありますが、果たして「大人の脳を鍛えることはできるのか?」「できるとしたら、その最良の方法は?」など、疑問は尽きません。そこで、スマステでは、脳についての疑問を徹底解明します。


SmaSTATION!! 特別企画!
『頭がみるみる若返る7つの法則!』

頭がみるみる若返る法則!その@
「記憶力」を鍛えるトレーニング!

Q:最近、芸能人の名前や慣れ親しんだ映画や歌のタイトルがなかなか出てきません。いわゆる「ど忘れ」だと思うのですが、「ど忘れ」はなぜ起きるのでしょうか?

そんな悩みをもつ方も多いはず。まずは、みなさんの「ど忘れ」度をチェック問題するための問題です。

Q1:2007年の流行語大賞は「ハニカミ王子」と「どげんかせんといかん」でしたが、2006年の流行語大賞は「品格」と、もうひとつは何だったでしょうか?
正解は…「イナバウアー」

Q2:もうすぐ北京でオリンピックが開催されますが、五輪のマークは、赤・青・黄色・緑・黒の5種類で構成されています。では、真ん中に来るのは何色でしょうか?
正解は…「黒」

知っているのに、なかなか思い出せないということもありますよね。そもそも、脳が情報を記憶する時のメカニズムとはどうなっているのでしょうか。

「記憶には、『短期記憶』『長期記憶』というがあります。『短期記憶』と言うのは、例えば電話帳を見て電話番号をその時だけ覚えているというもの。『長期記憶』と言うのは、それが定着するものです」(脳科学者・茂木健一郎さん)

記憶というのは、脳の中の海馬などに「短期記憶」として保存されます。その記憶の中で何度もアクセスされたものが、脳のサイド部分にある大脳皮質の側頭連合野に「長期記憶」として定着するのだといいます。では、「ど忘れ」が多い人はどうすれば良いのでしょうか?

「恐らくそういう方は、生活の中で何かを『思い出す』という事をやってないんじゃないかと思います。脳は単純なもので、側頭葉の記憶を前頭葉に持ってくる『思い出す』と言う回路を鍛えればそういう方も思い出せる様になるんです」(茂木さん)

具体的にはどうすれば良いのでしょうか?

「ひとつお勧めなのは…例えば僕みたいに朝、日記とかブログを書いて、その時に昨日あった事を色々思い出してみるんですね。その事によって自分の今の気持ちとかも振り返る事も出来ますし、側頭葉から前頭葉に移すと言う…そういう回路を鍛えることが出来るので、お勧めしますね」(茂木さん)

「ど忘れ」を防ぐには…日記などを付けるようにして「思い出す」事を習慣化させる。つまり、「思い出す」という事が大事なポイントだったのです。また、受験生などの悩みとして「記憶モノが中々頭に入ってこない」というものもよく聞かれます。これには、何か良い方法はあるのでしょうか?

「あります! これで僕は、受験が全部OKだったんですから…。『鶴の恩返し勉強法』と僕は言っていますけど、例えば英単語だったら『見ながら』、『書きながら』、『喋りながら』、自分でその声を『聞きながら』とにかくありとあらゆる感覚と運動を総動員してやるんです。なぜ良いかというと、記憶というのはいろいろなところから記憶が結び付けられるとそのぶんだけ強くなるんですね。だから『見る』という一箇所からしか来ないのと『見る』『聞く』というのと、それから『見る・聞く・書く』と来るのと全然記憶の強まり方が違うんですね。とにかく1本の矢だと簡単に折れちゃうけど、3本束ねると折れないじゃないですか? 記憶も同じで1個からしか来ないと簡単に忘れちゃうけど、3つから来て1つの記憶が作られるとそう簡単に忘れなくなりますね」(茂木さん)




「見る」だけでなく、「書いたり」「しゃべったり」する事で、五感をフルに活用し、脳内に記憶が残りやすくなるという「鶴の恩返し勉強法」。ちなみにこのネーミングの由来は、部屋にこもってハタを織る鶴のように誰にも見られない場所で行う所から来ています。ひとりでやるからこそ思い切り激しく行った方が、より効果的だといいます。実際に、この方法で勉強している時の脳の活動を調べてみると、見て覚えるだけの学習法よりも、あきらかに鶴の恩返し勉強法を行った時の方が、長期記憶を保存する側頭葉の働きが活発になっていました。

頭がみるみる若返る法則!そのA
「やる気」を起こすトレーニング

Q:やらなければいけないことがあるのに、なかなか「やる気」が出ません。そんな時には、どうすれば良いのでしょうか?

「やる気が出ない時には、お昼ご飯を食べた後に15分から30分位のお昼寝をしてみると、その後の元気が出てきたりします」(久留米大学・内村直尚先生)

やる気が出ないときには「昼寝」が効果があるの言うのです。実際に、福岡県のある高校で昼食後15分間の昼寝タイムを1ヵ月半導入してみた所、1週間に1日以上昼寝をした生徒は、しなかった生徒に比べ「頭がすっきりしている」と答え、『やる気』が起きている感じがすると答えたのだといいます。

この昼寝のポイントは…時間的には15分〜30分以内。布団で横になって休んでしまうと眠りが深くなってしまうので、椅子等に座って寝てみましょう。目をつぶることで、視覚的な刺激が遮断され脳がリフレッシュ! 意欲や気力が高まってくるのだといいます。しかも「昼寝」には、さらに凄い効果が!


「お年寄りの方であれば1時間以内くらい、中高年の方であれば30分以内くらいに抑えられてお昼寝をされると、認知症の予防にもなってくるって言う様な事が考えられます」(内村先生)

短時間の「昼寝」は、認知症の予防になるという事が最近の研究で確認されたのだといいます。そして、「昼寝」以外にも、「やる気」向上法を行っている学校が…。長崎県にある長崎大学教育学部付属中学校では、「脳トレ」が授業に採用されているのです。

「各教科で開発したトレーニングをやりますので、授業に対する子供たちの意欲も高まりがあるんではないかと思います」(長崎大学教育学部付属中学校教諭・田中秀明先生)

先生たちが作成したオリジナルの「脳トレ」問題を、授業の前に5分間行います。当初は数学の計算や音読等をメインに行っていましたが、効果が感じられたため、現在では各教科で行われるようになったのだといいます。生徒たちからも、「やった後に頭の中がすっきりする」、「記録がちょっと上がったりすると嬉しい」、「やった後だと『やる気』がいつもよりもっと出る」といった反応があります。脳トレをすることで勉強に興味を持つことができ、結果、それが「やる気」向上へと繋がっているようです。

それではみなさんも、この中学校の「脳トレ」にチャレンジしてみてください。

まずは、国語の授業の前に行われるテストから。

Q:「朝日」という漢字の後ろの「日」という漢字を使った2文字の熟語を書き、次の人が、しりとりの要領でまた後ろの漢字を使った熟語を書いていって下さい。 例)朝日→日本→本線→線路→路地→地面

続いては、技術の科目で行われる、パソコンの入力練習を兼ねたテストから。

Q:パソコンにローマ字入力した時の単語を、声に出して読んでみて下さい。
risaikuru……(リサイクル)
ho-mupe-ji……(ホームページ)
innsuto-ru……(インストール)
purobaida-……(プロバイダー)
esuke-pu……(エスケープ)
ennjinn……(エンジン)

http://www.nagasakibest.com


頭がみるみる若返る法則!そのB
「集中力」を磨くトレーニング

Q:勉強に必要なのが「集中力」。やる気はあるのに「集中力」が続かないという場合に、何か良い方法はあるのでしょうか?

「もうとにかく、どんな状況でも1秒後には集中する事を決める、そして集中しちゃう。我々はどうも脳って神秘的な物だと思いがちなんですが、単純に集中する時に使う回路があるんですよ。前頭葉に司令塔みたいな所があって、そこが脳のいろいろな所に『お前、あれやれ!これやれ!』とか命令を出すんですよ。そこの回路を強めるだけの話なんですよ。まず自分の心構えというか気持ちが出来てないと、何かが出来ないと思うのは間違いで逆なんですよ。とりあえずやっちゃう(ことが重要)」(茂木さん)

例えば、「あと10分したらやろう」「まず机を片付けてからやろう」などと、区切りをつけてから物事を始めようとする人が多いはず。しかし、茂木先生によると、そんな事をする前に、「まず行動に移す」というのが集中力アップの秘訣なのだといいます。

「恐らく今までやってない人が、1秒後に集中すると言っても出来ないんですよ、最初は。出来なくてもとにかく無理やりやる。それを繰り返すことによってホントに1秒後にグーッと集中して、いきなりゾーン状態ですよ。誰でもなれます」(茂木さん)


頭がみるみる若返る法則 そのC
「発想力」を身につけるトレーニング

Q:独創的なアイデアがパッと浮かんだりする…いわゆる「ひらめき」というのは努力して鍛えられるものなのでしょうか?

「『ひらめき』というのは、何もないところからいきなり生まれるわけではないのです。つまり、それに関連するいくつもの情報が新しい組み合わせをした瞬間に、『あ!』と思って、『ひらめく』という風に考えられています。自分では、全然関係ないと思うことを繋げてみせるって事をやらなければいけない。ですから、その事に関係する知恵とか知識とか経験を増やしていかなければいけないという事は、まず確実にあります」(諏訪東京理科大学・篠原菊紀先生)

発想力に関して最も大切なのは、「記憶や情報を組み合わせる」という事。普通ならありえないという組み合わせを無理やり行う事で、どこにもない全く新しい発想が生まれて来るのだといいます。普段の生活レベルで考えてみると、例えば奥様たちが行っている「料理」。特にありあわせの物でおかずを作る時などは、様々な組み合わせを考えながら行うので、発想力を鍛える上で、非常に効果的なのだといいます。


頭がみるみる若返る法則 そのD
「今から外国語がマスターできる」トレーニング

Q:「今年こそ絶対に英語をマスターしよう」と思い、スクールに通ったり、教材をそろえたのですがいつも途中で挫折してしまいます。大人になって習得するのは難しいんでしょうか?

「大人の場合は、英語がある程度読めるようになる、書けるようになるというところからスタートするという発想が大事。一番いいのは読んでみること。興味のあるものを読んでみることです」(医学博士・和田秀樹先生)

大人になってからの英語マスターの秘訣は、読むことから始めることです。子供の頃は記憶力が優れており、聞いたことを真似するようにすんなり言葉が入ってきますが、10歳を越えたあたりからは、逆に理解力が身に付いているので、まず内容を理解することから始めたほうが良いのだといいます。

では、具体的に何から読みはじめれば良いのでしょうか?

「日本のマンガはたくさん英語に訳されているので、それを使うといいでしょう。マンガはセリフが短い、画が付いているということで、勘で読むのにはとてもいいですね」(和田先生)


話の内容が理解しやすい、日本の漫画の英訳版がおすすめ。なれ親しんでいる分、簡単に読め、意味が入りやすいのだといいます。さらに…大人になってネイティブな発音で会話をしたい!という方にはこんなアプローチ方法も…。それが今、話題となっている脳科学者・池谷裕二先生の「カタカナ発音法」です。こちらは文法などを一切考えず、自分が会話をする時、英語らしく聞こえるためにカタカナに置き換えて習得するという遊び心満点の使える英会話術です。

例えば……「アニマル」なら「エネモウ」、「ホスピタル」なら「ハスペロウ」といった具合。「テイク・イット・イージー(気楽に行きましょう)」は「テイケリーズィー」、「キャン・ユー・テイク・アワ・ピクチャー?(シャッターを押してください)」に至っては、「ケニュテイカワペクチョ」というもの。

英会話をマスターしたい人は試してみては?

頭がみるみる若返る法則!そのE
『右脳を鍛える』トレーニング!

突然ですが、ここでテストです。

Q:携帯電話を、聞きやすい方の耳に当ててみてください。

あなたは、どちらの耳に当てていますか? 実はこれ、あなたの利き脳…つまり左右の内よく使っている脳を調べるためのテストなのです。右耳で聞いている人は左脳型。これは論理的で判断力に優れているタイプ。一方、左耳で聞いている人は右脳型。直感的で創造力に優れているといわれています。とはいえ、日常生活では、計算や文字情報など左脳を使っていることが多い為、右脳を刺激し、自分の眠っている潜在能力を呼び起こす事を心がけた方が良いといわれます。では、右脳を鍛えるには一体どうすれば良いのでしょうか?

「イメージする努力ですよね。例えばクラシック音楽を聴いて絵を描いてみると、音楽で感じた映像を絵にしてみれば、右脳を鍛えたという事になりますよね。ただぼんやり聞いてれば、それは刺激にならない」(医学博士・米山公哲先生)

部屋にいるとき、あまり聴きなじみのないクラシックなどを流し、情景などを想像し絵を描く…。これだけで右脳の働きを活性化させる事が出来るのだといいます。ちなみに曲に歌詞が付いている音楽だと、言語を司る左脳が働いてしまうので不向きのようです。

さらに、右脳を鍛えられる驚くべきトレーニング法が…。

「迷子になってみるって事が一番良いと思いますね。全く知らない街に行って駅まで歩く道を探すという方法。そうすると頭の中で地図が広がっていく訳ですよ。だから頭の中に地図を作っていくっていう作業が右脳を刺激する事になる訳です。もっと言えば…旅行ですよね。全く知らない街を歩いてみるっていうだけでも右脳刺激になります」(米山先生)

一度も行ったことの無い場所へ旅行に出かけると、右脳トレーニングに効果あり。みなさんも、いつも行っているお気に入りの場所だけでなく、右脳トレーニングを兼ねて、未知なる場所へ出かけてみては?


頭がみるみる若返る法則!そのF
『脳を鍛える生活術』

Q:子供の頭を良くしたい、いい大学に入ってもらいたいと親なら誰しも願う事ですが、普段の生活からやっておくと良いことはあるのでしょうか?

そんなパパやママに捧げるこんなデータがあります。日本の最高学府・東京大学に合格した方々からアンケート調査を行った所、彼らの生活環境には、ある驚きの共通点が存在しました。実は東大合格者たちの約半数は、自分の部屋ではなくリビングで勉強を行っていたのです。恐らく、適度な生活音があるほうが、逆に集中力が高まっているのではという見解も。

そんな中、リビングと成績の関係に注目したマンションを発見! その名も「頭の良い子が育つマンション」。3年前に愛知県で初めて販売され、すぐさま完売。現在では全国7ヵ所に建てられ来月には東京の世田谷区で販売が開始されます。実際にその部屋を見せてもらうと、玄関から入るとすぐに、広々としたリビングになっており、そのリビングの中心となっているのが、開放的なキッチン。

「実はこれ、コミュニケーションという事を切り口にしてましてね。一般的には、お子さんに子供部屋を与えて、独立した空間にいたほうが勉強も出来るんじゃないかという定説があると思うんですけど、実は、私どもが調査した有名私立中学に合格した頭の良い子達、出来る子達は子供部屋には居なかったんですよね。じゃあどこにいたかというと、『お母さんの側』だったわけです。お母さんの側となるとキッチン…だからセンターキッチンになってるんですよね」(スペース・オブ・ファイブ・四万十靖さん)


子供たちはこの広々としたリビングの気に入った場所で学ぶことができるようになっているのです。また、子供部屋の仕切りは、スライド式の扉で、リビングとの境界が無くなり、子供部屋にいても台所にいる母親の存在を感じながら、勉強ができるのです。そして、リビング中央にはホワイトボードがあり、メッセージを書き残す事はもちろん、一緒に勉強する事も可能。しかも、専用のプロジェクターとソフトによって、ネット上に保存する事も出来ます。この様に、様々な仕掛けを作ることによって、子供の学習意欲を掻き立てる作りとなっているのです。

さらに、こんなポイントに注目している方法も…。

「普段、我々が何気なく使っている照明を工夫するだけで、脳を活性化することが出来るんです」(灯りナビゲーター・結城未来さん)

室内の照明…つまり“光り”をコントロールして脳力アップが可能なのだというのです。

「具体的には、ふたつの灯りを用意することが大切なんですね。ひとつは勉強する、仕事をする為の作業のための灯り。そしてもうひとつは眠る為の灯りなんです」(結城さん)

普段、私たちが自宅やオフィスで目にしている照明は、蛍光灯の「昼白色」や「昼光色」といった青白い光が大半。しかしこの光は、明るく活動的になる色味なので仕事や勉強には適しているのだが、この照明ばかり浴びていると脳が疲れてしまうのだというのです。そこで脳を休め、きちんとした睡眠をとるための照明を作れば、体内のリズムが整えられ、結果的に「脳」の働きが活性化するのだといいます。

では、心地よい睡眠が取れ、脳を活性化させるという照明術とはどんな物なのでしょうか?

照明を置くポイントは、なるべく床に近く、そして照明の光が直接目に入らない場所を選ぶこと。さらに、オレンジのやさしい光が部屋全体に行き届くように、窓際へランプを…。これだけでOKです。こうして、普通の照明から、リラックスできる照明に変えてみて、寝る前に30分程この照明の中で過ごすと、深い睡眠が得られ脳が休まり、結果、脳の働きを活性化する事が出来るのだといいます。ちなみに…この照明の切り替えは、寝る時だけでなく仕事や勉強中に短時間行うだけでも脳をリフレッシュできるのだそうです。




やるのは今!

歌、ダンス、お芝居、絵…香取編集長は、それぞれをきっと脳の別のところを駆使しながら自然にやってのけてしまうんだな、という事実を再確認することができた今日の特集。『編集後記』にもあるように、香取編集長は、1秒後に集中、というトレーニングもずっとやってきているのです。「机が散らかっていようが何だろうが、1秒後には始める――やりたいことがいっぱいあるのに、結局、すべてやれないまま終わってしまう日があったりするんですよね。『机の上がグシャグシャでもいいから…』っていうのは凄く優しい言葉だな、って思います。やるのは今なんだ、と凄くグッときました。久々の英語な感じもあって、やるのは“今”なのかな、と思いつつ…。思いつつも、それ以上に英語のところで言いたかったのは、いろんな単語やフレーズが出てカタカナ言葉で発音するやつが出たときに、どうしても言いたくて言えなかったのは………『オモロー』っていう言葉(笑)。頭の中にずっと『オモロー』が浮かんでたんです。結局、英語の勉強を始めるのは“今”って言うよりも『オモロー』を言いたかったことを思い出した“今”でした。でも、ボクも、漫画の英訳版持ってますんで、早速、読んでみようと思っています!」。

(香取慎吾編集長)

草野仁さん
慎吾さんの芸術的なものに対する瞬発力に驚かされました。


スマステ初出演のご感想をお願いします。

とても楽しかったです。慎吾さんも、大下さんともお仕事でご一緒したことがありまして、気心の知れたおふたりでしたので、凄くリラックスしていろいろとお話しをさせていただきました。慎吾さんの雰囲気作りがとてもお上手でしたので、自然にスッと入っていけました。

「脳トレ」よりは「筋トレ」とおっしゃっていましたが、特集はいかがでしたか?

面白かったですね。やはり、この年齢になりますと物忘れもありますので。先ほども申し上げましたが、人の名前が思い出せないことが多いんですね。顔は浮かんでいるのに「えっと、えっと、名前が……」ってことがありまして(笑)。ですが、そういうときも、誰かに聞くのではなくて、なるべく我慢して自分で思い出すように努めてはいます。どうやら、医学的にもそのほうがいいようですね。今日、茂木先生の話を聞いて思ったのは、我々は物事を「短期記憶」としては覚えるんだけれど、あまり大事なものとせずにパッと忘れてしまうことがある。だから、それをタンスの中に入れるように整理して、鎮静化させて、「長期記憶」になるように刻んでおくことが大事なんだなってことですね。そういう作業を継続的にやるということが、老化防止はもちろん、人間にとって重要なんですよね。今日、ご紹介いただいた7つの方法は、どれも見事にポイントを突いているなと思いました。

ほかに、草野さんご自身が実行されている「脳トレ」法はありますか?

例えば、本を読んでいても、大事なところ、正確に頭に入りきっていないなと思うところは2回、3回読み返して確認をするというようなことをやっているくらいですね。茂木先生は記憶するためには、書いたり、音読をしたり、ありとあらゆる手段を駆使するほうがいいとおっしゃっていましたし、それはその通りだと思うのですが、僕はもともとアナウンサーで声が大きいものですから、事務所や仕事場で音読してしまうと周囲の人の仕事に差し支えますので、今のところは繰り返し読みに止めておこうかと思います(笑)。

やはり、普段から記憶力を高める心がけをされているのですね。

情報番組をやっていたりすると、例えば、その年に生まれた子供の人数とか、離婚した夫婦が何組だったかとか、番組の話題の中で出てきたりもしますので、なるべく数字は正確に覚えようという習慣はつけているつもりです。それ以外でも、できる限りいろいろなジャンルの情報に接点を持つということが必要だと思いますので、新聞、週刊誌を含めて「ここは!」と思うところには目は通しているほうだとは思います。でも、その程度ですけれど(笑)。

最後になりますが、香取さんにメッセージをお願いします。

今日、一緒にテストをやって、慎吾さんの芸術的なものに対する瞬発力に驚かされました。抜群にいいものをお持ちですよね。そういう類まれな芸術的才能ですから、もっともっとお仕事の中で披露されたらいいんじゃないかと思いました。ファンのみなさんはもちろんそうでしょうけれど、僕もとても興味がありますので。

草野仁さん

左脳に凝り固まった生活をしているので、「脳トレ」は苦手です(苦笑)。

今日の特集のテーマが「脳トレ」と聞いた瞬間、「私にはできないだろうな」と思いました。私は仕事柄もあって、普段から文字ばかりを読む左脳に凝り固まった生活をしていて、右脳を使った柔らかな発想ができていないという自覚があるんです(苦笑)。逆に、香取さんは凄いだろうと思っていたんですが、図形のクイズとか本当に即答でした。右脳がしっかり鍛えられている証拠ですよね。私は以前から、ひらめき力、発想力、想像力がもっと欲しいと思っていて、右脳を鍛えることに興味がありました。今日、茂木先生や草野仁さんのお話を伺って、大人でもまだまだ大丈夫なんだとわかって嬉しかったです。早速、クラシックを聴きながら絵を描いたり、ケイタイを左耳で聞いたりしてみようと思いました(笑)。
そうそう、以前、茂木先生がおっしゃっていましたが、脳は新しいことが好きなうえ、ちょっとだけ無理をすると伸びるそうなんです。私も普段から30分くらい走るんですけど、例えば苦しいと思っても、もう1分だけ頑張ってみるというふうに、少し無理をすると脳にもいい刺激になるそうなんです。実際、それができると達成感もあって嬉しいし、確かに脳にいいような気がするんですよね。あとは、いつも通る道でも、普段とは違う方向を見ながら歩いてみるとか、ちょっとしたことを続けると脳は活性化するそうで。今日から、早速、試してみようと思いました。

草野さんの肉体は本物でした…

◆頭がみるみる若返る7つの法則…面白かったです!いろんなことを考えたんだけど…あんまり気にしていないのが良かったのか、とか、ご飯作るときの主婦的な感覚とかもボクはよくわかるし凄く好きだし。サントラを流して芝居している感じとかも、クラシック聴いて絵を描くときに歌詞があるとダメだ、ってあったじゃないですか。ボクがサントラを好きなのも、歌詞があるとそれを意識しちゃうからなんですよね。サントラを聴きながら、いまは地下に閉じ込められている自分、とか想像しながら(笑)、そこから何とか外に出ようとする、みたいなことをやってます。そういうのって、勝手にトレーニングになっているっぽいな、って気づいたのは面白かったですね

◆あと、箱のやつ。「箱は何個あるでしょう?」みたいなあの辺って昔から好きなんです。あれ、8個って答えだったけど、見えてない2個を数えて8個じゃないですか。その2個がある・ないを決めたのは誰なのかとか、そういうところまで考えての「好き」なんですね。あそこは「ない」っていうことでもいいわけじゃないですか。見えてないんだし…

◆記憶力は…長期の記憶と短期の記憶っていうことで、タンスの上のリンゴ…ボクの場合、タンスの上のリンゴが多いですね。ほとんどがタンスの上のリンゴじゃないかな(笑)

◆歌とダンス、お芝居、それから例えば絵を描くこと…茂木先生のような方に聞いたら、「それはこういうことですね」ってちゃんと説明してもらえるんじゃないかな、っていうようなことがありそうな自分を感じました。1秒後に集中、とかも、家にいたりすると、何かやろうっていうときに「ああ、10分したらやろう」ってなっちゃうけど、仕事場だとそうは言ってられない感じで、ウダウダ言いながらも、「本番!よーい、スタート!」っていうのが1秒後みたいなときにはもう始まってる、っていうのは、何度も何度も繰り返してきた結果、自分にも身についているような気もします。自然にトレーニングになっていたのかな、って

◆草野さんは凄く魅力的な方でした。脳トレも筋トレも素晴らしい方ですし…。みなさんが思っている以上の体です。オープニングとかで、ちょっとトントンって胸のあたりを触ったときに、本当に凄いんですよ。本物な感じが…これは伝わらないな、って感じがしました。あの本物感は、凄いですよ!