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1907年にオランダのハーグで決められた国際法には「国の権力が事実上占領者の手に移ったときは、占領者は絶対的な支障がない限り、占領した国の現行法律を尊重しなければならない」という規定があります。要するに国際法上、占領軍は当時の大日本帝国憲法を尊重しなければならなかったのです。この立場をとっているのが石原東京都知事。無効と見なされた場合、一度日本国憲法を廃棄、大日本帝国憲法を復活させ、それを改正…と、改正よりも大変な作業になることは明白ですが…。
日本国憲法第二条「皇位は、世襲のものであって国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」。ということで皇室典範を見ると第一条に「皇位は、皇統に属する男系の男子がこれを継承する」との記述があり、女性には皇位継承権がないのです。現在の皇室についてみてみると、皇太子さま、秋篠宮さまは皇位を継承できますが、長女である紀宮さまは皇位を継承できません。では紀宮さまが男児を出生した場合はどうでしょうか?皇室典範は「男系の男子」としているため、やはり天皇の地位にはつけません。ベルギーやノルウェーも王位の継承を男系の男子のみに限るとしていましたが、憲法を改正して女子も王位につけるように変更。イギリス政府も男子がいない場合にのみ女王が認められていましたが、第一子を王位継承者にできるよう方針転換しています。
「同じ罪で2度裁かれることはない」。アメリカの憲法にはこんな規定があります、ダブルジョパティーというこの条項を題材にしたのが、2000年に公開された映画「ダブルジョパティー」です。セーリングが大好きなリビー(アシュレイ・ジャッド)は、夫からヨットをプレゼントされ、夫婦ふたりで夜の初航海に出かけます。しかし、気づくと夫が行方不明に。リビーは身に覚えのない「夫殺し」の罪で刑務所に服役します。しかし、彼女はやがて自分が利用されていたことを知ります。死んだはずの夫は生きていたのです。ダブル・ジョパディーのことを刑務所の中で知ったリビーは6年の服役に耐え、仮出所。そして夫に復讐をします。しかし、一度「夫殺し」の罪を償ったリビーは、本当に夫を殺しても、2度とその罪に問われる事がないのです。
第一次欧州大戦で敗戦国となったドイツは、希に見る平和憲法・ワイマール憲法を制定。それは現在の日本と同じ議院内閣制を定めたものでした。この憲法と当時の政情の影響で、当時のドイツは小さな政党が多数存在する、政情が不安定な国家だったのです。その上、ドイツは第一次大戦の1,320億マルクという厖大な賠償金を請求され、国民は不安な生活を余儀なくされていました。そんな折、ヒトラーは国民を煽動、公共事業を拡大し、完全雇用を実現。選挙でナチス(国家社会主義ドイツ労働党)という政党名で労働者や民衆の支援を獲得すると、時勢に乗じて、国会で自分に対する全権委任法案を可決させ、ナチス以外の政党を「合法的に」解散させて独裁政治を進めたのです。
来年5月に25カ国に拡大する欧州連合(EU)でEU全体の憲法を作る会議が始まりました。16カ月かけて作られた草案にはEUに大統領や外相を置くことが盛り込まれているそうです。今月4日、ローマで開かれた第一回会合の議長国はイタリア。イタリア・ベルルスコーニ首相は「各国に意見の違いはあるが、年内に協議終了を目指し、作業を進めていきたい」と語りましたが、ポーランド・スペインは草案の“多数決による決定"に関して変更を主張。EU内での発言力低下を懸念するオーストリアなど中小国からは修正意見が出され、草案がEU委員会の委員数を削減していることについては25カ国の半数以上が反発、大国と中小国の意見の違いが浮き彫りに…。
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