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田中真紀子前外相の辞職、日本ハムによる牛肉偽装問題、第84回全国高校野球選手権開幕などなど、今週もさまざまなニュースがお茶の間を賑わせました。そんな中お迎えしたのは、トルシエ前日本代表監督のパーソナルアシスタントとしてもおなじみのフローラン・ダバディーさん。番組2回目の登場です。前回、その豊富な知識とマシンガントークで香取編集長を圧倒したダバディーさん。この注目対決の行方は?


  「手術をフィルムで撮って…監視カメラみたいに」とダバディーさん。パーフェクトベラベラだと知ると、「本当ですか?半分冗談で言ったのに…」と驚いていましたが、サスガです! 東京女子医大の医療ミス、そしてカルテ改ざんによる証拠隠滅。日本の医療体質が問題となっていますが、中国でも病院がミスを隠したり、不当に高額な手術費を要求するケースが多発するなど医療現場の荒廃が問題になっていたんです。そこで、中国のある病院では医療ミスの予防のためにあることを決定しました。それは、「手術の様子を撮影する」こと。中国湖北省・武漢市の病院で始めたこの“サービス”。手術の様子を撮影し、そのビデオCDを作成するというのです。制作費は1200円ほどかかりますが、患者には無料でプレゼントされます。ビデオ撮影の導入に対し、「医師がミスした場合、患者が「証拠」を握ることになる」、という反対意見もあったそうですが、「録画したほうが医師が責任感を持って手術に臨むだろう」という前向きな意見から、決定したという事です。手術は密室で行われるので、手術ミスがあっても患者はわかりません。東京女子医大の事件では病院全体で隠そうとしましたが、このようにビデオ撮影したら、そんなことは起こらなかったでしょうね。
  「廃止されて…いる国の方が多い」と答えた香取編集長。こちらもお見事、パーフェクトベラベラです。凶悪犯罪を犯した者が「死」をもって償う刑罰――死刑。この刑罰の是非について、世界各国の意見は割れています。世界中で「死刑制度」を廃止している国は111カ国。特にヨーロッパは全部の国で死刑を廃止しているんです。その理由として、裁判で誤りがあった場合、取り返しがつかない。刑罰であっても人を殺すのは人道に反する。「死刑」があるから凶悪犯罪が減るわけではない、などがあります。一方、死刑制度を存続している国は84カ国。主要国で存続させているのは日本とアメリカだけです。その理由として、凶悪犯罪は「死」をもって償うべきで、被害者の家族の感情を考えれば「死刑」はやむをえない。死刑制度があるから凶悪犯罪を抑えることもできる、などがあります。日本ではオウム事件など凶悪犯罪が相次いだことから、世論調査ではおよそ80%の人が「場合によっては死刑もやむをえない」と考えているとの結果も出ています。ちなみに、日本では死刑の次に重い「無期懲役刑」が実際は20年程で釈放されることも、現状での死刑廃止に反対するひとつの理由になっているようです。
  「樋口一葉、大好きです。『雪の日』の文体の素晴らしさを解っている人は少ないでしょうが…」とダバディーさん。しかし、さすがのダバディーさんも、まさかこんな理由で選ばれなったとは思わなかったようで…。お札の顔が20年ぶりに交代。政府は再来年の2004年から2000円札を除く1000円札、5000円札、1万円札のデザインを一新し、1000円札は細菌学者の野口英世、5000円札は「たけくらべ」などの小説で知られる小説家の樋口一葉が新しいカオになり、最新の偽造防止技術を取り入れた新しい紙幣が発行されることになりました。特に5000円札の樋口一葉は戦後初めて女性がお札のカオになります。実は、樋口一葉、前回20年前のモデルチェンジの時も候補に上がっていたのですが、当時は落選してしまったんです。そのわけはなんと「ひげやしわがないから」。髪の毛やひげ、しわなど細かな線があるほど偽造は難しくなります。その点樋口一葉は女性でひげが無く、若くして亡くなったのでしわもない、ということで落選したようです。しかし、今回はホログラムなどの最新の偽造防止技術を取り入れるので、「ひげやしわがなくても問題ない」ということで、晴れて採用されたようですよ。1万円札の福沢諭吉さんだけは変わらないですよね。福沢諭吉は慶応大学を作った人で、小泉総理や塩川財務大臣が慶応大学出身だから変えたくなかったとも言われていますね。「ナノテクノロジーみたいに、『雪の日』全文をお札に入れればいいんじゃないか」とはダバディーさんの提案。確かに、偽造防止の面でも素晴らしい方法かも…。
  「文明…文明…何文明だろう?」と考え込んでしまった香取編集長。どうやら、知っていたのにど忘れしてしまったようです(編集部註:編集後記参照のこと)。15世紀、コロンブスにより発見され「新大陸」と名付けられた南北アメリカ大陸。しかし、そこは新大陸どころか、紀元前からいくつもの高度な文明が存在した地域なんです。マヤ文明――紀元前1200年ごろに始まり、現在のメキシコ南部周辺の地域で栄えたこの文明は、多くの巨大な石造りの神殿やピラミッドを残しています。マヤ文明は天文学や数学が高度に発達し、特にマヤ暦と呼ばれる暦は驚くほど正確で、1年の周期が現代の計測と比べて誤差がわずか17秒!日食や月食も正確に割り出していたんです。インカ文明――13世紀ごろ、アンデス山脈の南北4000キロにもおよぶ大帝国を築いたこの文明は、空中都市マチュピチュを始め、その高度な建築技術が特色です。特に建物の石垣はかみそりの刃も入らないほどすき間無く組み合わされ、その精密な技術は今もって謎とされています。またインカは膨大な金や銀であふれていました。16世紀にスペイン人の侵略で、その殆んどが略奪されたのですが、その量は、当時の記録によると、金は当時ヨーロッパで流通していた量の2割にあたる18万キロ、銀はなんと3倍にあたる1600万キロもあったと記されています。このほか中南米ではアステカ文明やティオティワカン文明など、高度な文明が多数あったんですよ。
というわけで、香取編集長、ダバディーさんともに1問正解で、今回の対決は引き分けでした。

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