2014年6月

6月29日放送「やさしいかいじゅう」

作 者:ひさまつまゆこ 作・絵
出版社:冨山房インターナショナル

絵本の中にゆったり流れる時間と、のびやかで壮大な世界観が印象的な絵本。
周りからとても嫌われているかいじゅうがいました。毎日毎日、さびしく暮らしていました。ある日、思いがけず言われた「ありがとう」という言葉をきっかけに変わっていきます。劇的ではないけれど、ゆっくり、確実に。友だちのために自分ができることをやり、自分の居場所を見つけていくのです。「大丈夫、大丈夫。そのままの自分でゆっくり生きていていいんだよ」という作者の思いが伝わってきます。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

6月22日放送(その2)「きょうはなんてうんがいいんだろう」

作 者:宮西達也 作・絵
出版社:すずき出版

講談社出版文化賞絵本賞受賞作品。大人も子供も楽しめる1冊。
ちょっぴり間の抜けたおおかみのウルが主人公。ウルは森でお昼寝中のたくさんのこぶたを見つけてご満悦。こんなに1人で食べられない。そこで友達を誘いに行くけど…。
美味しいものとおおかみの友情があふれていて、ハッピーな絵本です。
朗読:
松田 洋治(アクトレインクラブ)

6月22日放送(その1)「ステラがうんとちいさかったころ」

作 者:メアリー=ルイーズ・ゲイ 作
江國香織 訳
出版社:光村教育図書

ステラ誕生10年の記念出版絵本。
小さかった頃、ステラの周りにあるものは、すべてが大きく、なぞに包まれていた。文字はありんぼにみえたし、木々はステラにいろいろなお話をしてくれた。ところが今や、ステラは大きくなり…。
好奇心いっぱいのステラですが、ステラシリーズの原点を思い出させてくれ、弟のサムとの関わりも面白い。ステラとサムのこれからの成長が楽しみになる1冊です。
朗読:
藤田 淑子(青二プロダクション)

6月8日放送「そらいろのたね」

作 者:なかがわりえこ 作
おおむらゆりこ 絵
出版社:福音館書店

「ぐりとぐら」の作者コンビによる絵本。
ゆうじは宝物の模型飛行機を、森のきつねの宝物「そらいろのたね」ととりかえました。家に帰って庭にたねを埋め、水をやります。次の朝早く見に来ると、そらいろの家が出てきました。家はどんどん大きくなります。ひよこが入り、ねこが入り、ゆうじが入り…とうとう家はお城のように立派になり、町じゅうの子どもが、森じゅうの動物が、どんどんやってきて入りました…。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

6月1日放送「けしゴムのゴムタとゴムゾー」

作 者:かとうまふみ 作
出版社:BL出版

けしゴムは消すのが仕事。ゴムタは気のいいけしゴムです。いつもにこにこ、みんなのそばにいて、頼まれたらすぐに消してあげます。ところが、ある日、新品のけしゴム・ゴムゾーがやってきて、「けせば、おれさまがよごれちまう。そんな仕事はいやだね!」と、言いはじめたから、さあ大変…。次第に仲間から嫌われていくゴムゾー。しかし、そんなゴムゾーの目の前で、1本の鉛筆の芯が折れて、助けを求めていました。めそめそ泣きだす鉛筆を見たゴムゾーは…。 朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

2014年5月