2012年10月
10月28日放送「ちいさなあなたへ」
作 者:アリスン・マギー 文
ピーター・レイノルズ 絵
なかがわ ちひろ 訳
出版社:主婦の友社
親でいることの喜び、不安、苦しみ、つらさ、寂しさ、子どもへの思い――
普遍の真実が、あたたかな絵とシンプルな言葉で語りつくされ、読む人たちの涙をさそいます。
母親やこれから母になろうとしている女性、巣立とうとしている子どもたち……それぞれがそれぞれの読みかたをできて、それぞれの感動を味わえる一冊。
淡々としたシンプルなメッセージの中から溢れ出る親の愛情に、多くの大人たちの共感を得ている"大人が楽しめる絵本"です。
朗読:
藤田 淑子(青二プロダクション)
10月21日放送「ぼくだけのおにいちゃん」
作 者:福田岩緒
出版社:文研出版
ぼくはお兄ちゃんが好き。いっしょに遊んでくれるから好き。でも、いつもお兄ちゃんはいばっている。ある日、お兄ちゃんが幼稚園にぼくを迎えにきてくれた。いつもとちがう帰り道…。
お兄ちゃんが大好きな弟のお話です。いばりんぼうのお兄ちゃんですが、いろいろな面を持っているのを弟はちゃんとわかっています。兄弟っていいな、と思わせるふたりの関係がほほえましく温かく描かれています。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)
10月14日放送「すずおばあさんのハーモニカ」
作 者:あまんきみこ 作
黒井 健 絵
出版社:ひさかたチャイルド
1983年初版。あまんきみこ、黒井健のやさしさに満ちた傑作絵本。
すずおばあさんがハーモニカを吹いていると、どこからか同じようにハーモニカの音が聞こえてきました。そっと見にいくと、子ぎつねがおばあさんのまねをして、懸命な顔で吹いています。おばあさんに気付いた子ぎつねは、ハーモニカを落としてあわてて逃げ出しました。おばあさんが拾ってみると、そのハーモニカは、古くさびついていて…。
二人の交流が心にしみる絵本です。
朗読:
藤田 淑子(青二プロダクション)
10月7日放送「ちょっとだけ」
作 者:瀧村 有子 作
鈴木 永子 絵
出版社:福音館書店
自身も3人の子どもを持つママという瀧村有子さんが描く、子どもへの愛情いっぱいのストーリー。
赤ちゃんが生まれて、お母さんは忙しいので、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。お姉さんになったからと頑張るなっちゃんですが、眠くなった時だけは、どうしてもお母さんに甘えたくなります。お姉さんになったことで感じる切なさ、それを乗り越えることで成長していく子どもの姿を、母親の深い愛情とともに描いています。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)