世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

Canon

バックナンバー

遥かなる銀の道・メキシコ

2020年6月1日(月)〜6月30日(火)放送

メキシコ合衆国。北米大陸の南側に位置し、16世紀から19世紀のスペイン統治時代には銀が採掘され、『ヌエヴァ・エスパーニャ/新しいスペイン』と呼ばれ世界史を彩った国だ。標高およそ2000メートルの中部高原地帯に続くかつて銀を運んだ道には、栄華を誇った時代の面影を残す町が連なる。紀元前からのマヤをはじめ、15世紀に栄えたアステカまで、幾世代に渡り文明が興亡したこの地に、スペインがカトリックを布教したことで新たな文化が育まれた。トルテカ王国の都市遺跡が遺るトゥーラを起点に、銀の道を守る要塞都市として発展したサン・ミゲル・デ・アジェンデ、16世紀に銀の鉱脈が発見された大都市グアナファト、メキシコ随一の銀の町サカテカス、この国第二の都市グアダラハラ、そして首都メキシコシティへ。19世紀の独立、20世紀の革命を経て、人々の暮らしとこの国の歴史が息づく、遥かなる銀の道を辿る。