大陸横断道路・国道2号線。峠を越え、ロッキー山脈の東側にやって来ました。この辺りからグレートプレーンズと呼ばれる高原の台地が広がります。
道沿いにネイティヴ・アメリカンのオブジェが立っていました。この地はブラックフットという部族が暮らす居留地です。遥かな時代からこの一帯を自由に行き交い、暮らしを営んでいたブラックフット族は、18世紀からヨーロッパの探検家や交易商人と友好関係が始まり、開拓に大きく貢献しました。
ブラウニングという居留地の本部がある町を通ります。彼らは伝統を重んじながらも、現代社会との調和をはかり暮らしています。
行く手に地平線が見え始めました。国道2号線は、グレートプレーンズを貫いて続きます。
ロッキー山脈からの風が、巨大な風車を回していました。かつてブラックフット族がバッファローと共に走り回った大地に、新たな時代の風が吹き渡ります。

♪　Now That the Buffalo’s Gone / Buffy Sainte-Marie