ハワイ島の南、火山地帯へと進むと、遠くに見える、キラウエア火山の火口。噴火が繰り返され、溶岩が吹き出しては流れていくハワイ島。
自然公園のガイドが、他では見ることの出来ない道があると教えてくれました。海に向かって30キロ続く道の両側に、どこまでも広がる溶岩の塊。黒光りする異様な岩肌から、大地を埋め尽くした灼熱の流れを感じとります。
火山の女神を崇めた古代ハワイ人が、岩の表面に刻んだペトログリフがありました。溶岩の原野にも彼らは痕跡を残しているわ、と観光カップルが驚きます。
ハワイ島は、噴火によって太平洋に吹き出した溶岩の島。たどり着いた浜辺は、白砂ではなく、砕かれた溶岩の黒砂で埋め尽くされています。
ここは、海ガメたちが集まり、のんびり甲羅干しをする場所です。海ガメたちは火山の女神の昔からのお遣いなのよ、と少女が教えてくれました。

♪　I’ll Be There / JAKE SHIMABUKURO