カウアイ島の東海岸を南へと向かう途中、ココナッツ・コーストと呼ばれる一帯を通ります。
ヤシは1000年程前、南洋の島から祖先たちが数千キロの海を越え持ってきたと街の男性が語ります。
そんな先人達の冒険に思いをはせていると、不思議な歌声が響いてきました。カヒコと呼ばれる古典式のフラ。かつて、文字を持たなかったハワイの人々が、神々の伝説や先祖の話を、歌と踊りで語り継いできたものです。海・山・花・大地、自然の神を崇拝する言葉が唱えられ、愛と感謝を込めて、踊りが捧げられます。フラは心の言葉で、ハワイ人の魂そのものです。フラを踊れば遠く先人たちの世界に入れるとダンサー達がいいます。
島の南側へと回っていくと、緑のトンネルがありました。樹齢100年以上という、ユーカリの並木。高温多湿の気候に育まれ、自然と神と人が一つになります。その力強さに触れた気がしました。

♪　Aloha 'Oe (Instrumental) / George Kahumoku, Jr.