柔らかな日差しを浴びながら、海と山の狭間に続く道を進みます。この一帯は国民的作家ソールベルグルが愛してやまなかった土地です。街道沿いに彼の博物館がありました。外壁には著作がデザインされて飾られています。
館長が、「この地の自然を叙述した『石は語る』は、この国の文学の象徴的存在だ」と語りました。アイスランド語の一説を、朗読してくれます。

全てのものが生きている。石さえも人と会話する。
自然が発する音に耳を傾ければ、
毎日毎晩違う響きがオペラのように聞こえるはずだ。

読み終わると、ソールベルグルのファンタジーを体感できるという場所を教えてくれました。氷河から湧き出した水が、網目のように流れ、海へと注ぎます。風に乗ってせせらぎの音が聞こえてきます。確かに、大地が美しい言葉を投げかけてくれるのを感じました。

♪　B 612 / SARAH BRIGHTMAN