世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2021年2月15日(月)の放送内容

山並みと田園が折り重なるように続く南西部の道を進むと、「ソゥルヘイマル/太陽の村」を意味する集落がありました。屋根に草が植えられた、断熱効果の高い「ターフハウス」と呼ばれる家々が並びます。自然エネルギーを活用したエコ・ヴィレッジなのだそうです。社会学者を中心に学生たちの「サスティナビリティー/持続可能な社会」の研究会が開かれていました。アイスランド伝統のターフハウスは大きな意義を持つと、教授が語ってくれました。
さらに進むと、フリィズヘイマルという温室農園がありました。室内ではトマトが、専用の照明のもとで栽培されています。案内の女性が、「アイスランドの冬は日照時間も短く、露地栽培が出来ないため、地熱を利用して適切な環境を作り、オーガニックのトマトを栽培している」と教えてくれました。
こちらは温室内のレストラン。収穫されたトマトの品質は、スープの味が保証してくれます。女性が、「この地の自然環境と、人間のリレーションシップの賜物だ」と微笑みました。

♪ Bright and Still / Ólöf Arnalds