雨雲と日差しがせめぎ合う空。この国の天気は気まぐれです。眼下にクヴェラゲルディという町が見えました。少女が楽しげな表情で、「ここは、町の名物・スキールを使ったスイーツの店だ」と言います。
スキールとはこの地の暮らしの中から生まれた、ヨーグルトとチーズの中間のような乳製品だとパティシエ。確かに水分の少ないヨーグルトといった感じです。彼はスキールの新しい食べ方を、日々考案していると言います。これはスピリッツと混ぜたカクテル。爽やかな口当たりが自慢だと胸を張りました。
ラグーンを抜けると海が広がります。強風が高波を運んで来ました。冬はこんな日も多いと、犬を連れた人が事もなげに言います。カラフルな家並みの村は、古くからの漁村だそうです。1000年以上前から人々は、この地の大自然に上手に折り合い暮らしを営んできました。女性が海岸を見つめ、「冬には冬の良さがある・・・」と呟きました。

♪　All the Pretty Girls / KALEO