北国アイスランドの夜明け。巨大な送電線に沿って道が続いていました。ようやく明け始めた空のもと、大地に敷かれたパイプに囲まれる施設を目にします。すると、たなびく水蒸気に包まれてヘトリスヘイジ地熱発電所が姿を現しました。電力のおよそ3割を地熱で賄うというこの国の、最大級の規模を誇る発電所です。
案内の女性の説明では、地下から湧き上がる水蒸気の圧力でタービンをまわし、電力を生み出すのだといいます。さらに、発電の際に発生する熱で温められた地下水は各家庭に送られ、排水は地下に戻し、再び地熱で熱し発電のエネルギーとして使われるのです。この持続可能な循環こそが、地熱発電の特徴だと女性が胸を張りました。
火山の国、アイスランド。地熱発電は、大自然と協調しながら未来へと向かう人々の原動力なのです。

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