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2020年7月28日(火)の放送内容




夏の雲を追いかけて、エストニアの街道を走り抜けます。降り注ぐ陽射しの中、海辺の保養地ハープサルに着きました。13世紀ドイツの司教が治める領地となり、ドイツ人、スウェーデン人が移住したことから発展した町だと女性。穏やかな海原から吹いてくる潮風が、旅の疲れを癒してくれます。
道ゆく人が、町の起源となったドイツの司教が築いた城跡を教えてくれました。城には8月の満月の夜に、白衣を纏った乙女が現れるというロマンが語り継がれているそうです。
海水浴の人々が遊ぶ水面を、小さいが味のある船が走ります。船頭が、かつて町に集まる紳士・淑女を運んだ船だと乗せてくれました。なんと、水を薪で沸かして進む蒸気船。20世紀初めに造られたというスウェーデン製だそうです。船長が笑みを浮かべ「時の流れが緩やかに感じるだろう」と問いかけてきます。確かにそんな気がして来ました・・・。
♪ Awake / Triinu Kivilaan