世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2020年7月3日(金)の放送内容

幾重もの歴史が折り重なった、リトアニアの首都ヴィリニュス。14世紀頃から交易の中継地として繁栄し、宮廷を中心に学術・文化を育んで来た町です。
旧市街で出会った学生が、16世紀にカトリック司教によって創設された大学を教えてくれました。古色蒼然たる古書室の蔵書は、15世紀にまで遡ると言います。図書館司書の女性がこの部屋の解説書を本棚から出してくれました。勉学に励む学生を見守るかの様な天井画は、19世紀に描かれたものだそう。
ここは『四季』と題されたフレスコ画で知られるホール。ソ連からの独立後に描かれたこの絵の主題は、キリスト教以前の自然崇拝だと言います。その表現に、時代を越えて思想・学問の探究を目指す大学の姿勢を感じます。
町を見下ろす丘で、画学生に出会いました。歴史を包み込んで来た古都の佇まいが、心を豊かにしてくれると筆を走らせています。風が時空を吹き抜けるかの様に通り過ぎてゆきました。

♪ The Angels Voice / Diane Arkenstone