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2020年5月7日(木)の放送内容
東西回廊へと繋がるナコーンパノム県の街道を進みます。
幹線道路から脇道に入るとタールアという村がありました。通りにケーンと呼ばれる笛の音が響きます。ここはラーオ族の民族楽器造りでその名を知られ、村人は殆どが楽器職人だといいます。ラーオ族はその名が示す様に隣国ラオスと同じ民族です。
これはピンという三本弦の楽器。名手として知られる演奏家とその家族が営む工房を訪ねました。素材はジャックフルーツの幹で、儀式や祭りに欠かせない楽器だと演奏家が語ります。
楽器作りの中心は演奏家のお爺さんです。職人は、なんと驚くことにみんなお孫さんで、この村を象徴する家族です。
これは頭部に飾られる竜の彫刻です。メコン川の守り神だといいます。一家が作り上げる伝統楽器ピン。最近はエレキギターの様にアンプを使って演奏され、外国のポピュラー・ミュージックでも使われているそうです。
♪ ピンによる即興演奏


