ゴンダールの休日。朝の陽ざしが町に降り注ぎます。通りを行けば、白い民族衣装の人たちが目に入ってきました。
17世紀に皇帝の命で建立された教会を訪ねると、そこはミサに集まった人々で埋まっています。エチオピアがキリスト教を受け入れた4世紀以来、礼拝は人々の暮らしに欠かせないものです。「神の力はあらゆるところに及んでいる」教会内部に描かれた壁画には、そんな思いが込められていると言われています。
昼下がりの町で、もう一つ人々の暮らしに欠かせないのが「コーヒー・セレモニー」だと若者が微笑みます。生の豆を炒ることから始めるこの儀式は、古くから伝えられてきたもてなしの習慣で、女性が身につけなければならない作法のひとつです。
お客は女性のお手並みと時間をたっぷりと楽しみます。コーヒー発祥の国ならではの香りと味は、気持ちを穏やかにしてくれました。

♪　PRIDE (IN THE NAME OF LOVE) / Gregorian