エチオピア北部の高原地帯。標高2000メートル以上と聞くと、険しい山並みを連想しますが、時折なだらかな田園が姿を現します。
畑で、小屋掛け作業の人を見かけました。作り方は人が住む家とまったく同じだと笑います。
山肌には植林した木々を見かけます。こちらは間伐材を馬車に積んでいるところでした。声をかけると燃料の薪だと答えてくれました。
街道筋には、大量の木材が並んでいました。一廓に家具職人の工房がありました。「山の恵みである木々は、高原の暮らしには欠かせないものであり、絶やすことがあってはならない」と語る職人の目が凛々しくみえます。
人々の暮らしを見守るかのように立つ岩山を過ぎると、空が夕暮れに染まり始めてきました。目指すバハルダールはもうすぐです。

♪　Shine / Aswad