エチオピアの首都であるアディス・アベバは、周辺も含めておよそ400万人の人々が暮らしを営み、通りには、躍動するこの町の活気が漲っています。若者が、イタリア統治時代に付けられた「メルカート」の名で呼ばれる、東アフリカ最大の市場だと語ります。国中から様々な食物や特産品が、ここに集められ売り買いされています。これはコーヒー豆です。アラビカ・コーヒーの発祥はこの国の南部だと言われ、国を代表する産物だと店の人が教えてくれました。こちらは伝統のバスケット作り。主に食料品の保存に使われるそうです。女性たちが手を動かすのは「アベシャ・リブス」と呼ばれる民族衣装です。丁寧に縫い込まれる色鮮やかな刺繍は白い生地に映えます。その出来栄えに少女が目を輝かせています。メルカートは人々の息使いが溢れる場所なのです。

♪　Addis Ababa / Culture