世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2020年4月2日(木)の放送内容

東アフリカ、エチオピアの首都であるアディス・アベバにやってきました。アディス・アベバとは「新しい花」という意味であり、20世紀初頭に標高2400メートルの高地に建設された町です。道ゆく人々の朗らかな表情からは、アフリカを代表する世界都市として発展する町の今を感じることができます。通りには、街を開いた皇帝「メネリク2世」の像があります。アフリカ最古の独立国として3000年の歴史を持つ国ではありますが、1936年にはイタリアからの統治を受けた期間もあります。しかし、1941年に戦いに勝ち、主権を回復しました。青年がその証だと語るのは、三位一体大聖堂。時の皇帝ハイレ・セラシエ1世が勝利を記念して建立した教会です。その後、20世紀末の社会主義時代にも人々の心の支えにもなった、と聖職者が語ります。町の一角にはアフリカ連合の本部があります。伝統と長い歴史を持つエチオピアの存在は、アフリカ諸国独立の象徴だと言います。人々の頬を撫で、高原の風が街を吹き抜けてゆきます。

♪ ETHIOPIA / IWAN FALS