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2020年3月24日(火)の放送内容
インド西部バーブナガル近郊に差し掛かると綿花畑が広がりました。
この一帯にはインダス文明が及び、世界でも最も古くから綿花栽培が始まった地域と言われています。
街道沿いに大量の綿を積みこんでいるトラックがいました。ここは農業組合で、綿の集積所です。綿工場に出荷するところだといいますが、これでもか、というぐらい積み上げていきます。
今度は採集した綿を農家が持ち込んできました。組合員が買い取ります。農家のおばあさんが、うちの畑を見においでと誘ってくれます。
作業はまだ続いていました。
この辺りでは年に4、5回、綿を採取すると言います。綿は、花が咲いた後にできるコットンボールと呼ばれる実が弾けて出てきたもののことです。
「手摘みは大変だけど機械より繊維を傷めないから、いい綿が収穫できるの」と、奥さんのにこやかな顔に出会いました。
「これは日本で服になるんだ」と、親父さんが語ります。
いきいきと働く家族たちが急に身近に感じられました。
♪ Ae Nazneen Suno Na / Abhijeet


