世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

Canon

バックナンバー

2020年2月4日(火)の放送内容

EUを牽引する経済大国、ドイツの首都ベルリン。その繁栄が始まったのは、
15世紀にブランデンブルク辺境伯が宮殿を置いたことからだといいます。
町を巡れば、18世紀、バッハが時の辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに献呈した『ブランデンブルク協奏曲』の旋律が心弾ませます。1719年頃、バッハはこの町を訪れ、チェンバロを特別注文し、第5楽章を完成させたと伝えられています。
学生が町一番の音楽ホールに目を細めます。世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・ホールです。広報の人が、「楽団は1884年にブラームスが自らの指揮で交響曲3番と、ピアノ協奏曲1番を演奏。第2次大戦中も、空襲による停電が頻発する中でベートーヴェンの交響曲を名指揮者フルトヴェングラーのもとで演奏した」と、遥かなる楽団の歴史を語ってくれました。
『三大B』と呼ばれるバッハ、ベートーヴェン、ブラームス。その音楽は、町の歴史と共に人々に愛され続けてゆきます。

♪ J.S.Bach:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV 1050 第1楽章
Brahms:交響曲第3番 第1楽章 /
Masaaki Suzuki & Bach Collegium Japan
Wilhelm Furtwangler & Berliner Philharmoniker