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2020年1月31日(金)の放送内容




地中海からの潮風が吹き抜ける都市、アレクサンドリア。
プトレマイオス朝の都として繁栄したこの町は、その立地ゆえに歴史のうねりに晒され、破壊と再生を繰り返して来ました。
通りを行けば、19世紀末からの近代化で整備された街並みがエキゾティックな世界へと誘います。ここは昔も今も『世界の結び目』だと、人々の表情が語りかけて来ます。
通りに溢れるさざめきは、遥かな時代を彷彿させます。
大河ナイルの流れと地中海の波が溶け合い、この地で花を咲かせたヘレニズム文化。その礎となったのは、アレクサンダー大王に仕え、共にアリストテレスに学んだプトレマイオス1世でした。
彼が開いた古代世界最大といわれた図書館は、この近代建築に受け継がれています。「古代からの歴史を学ぶことは未来を考えることです」と、学生が目を輝かせます。
地中海に沈む夕陽に染まるアレクサンドリア。
ナイル川が海と交わるこの地で、2回のシリーズで辿ったおよそ1300キロのこの旅を終わります。
♪ 瞬間よ / Vocal 工藤亜紀