世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2020年1月13日(月)の放送内容

アビュドスにやってきました。「ここは、エジプト創世神話の主人公『再生の神・オシリス』の復活の地として古代から聖なる場所と崇められていた」と、町の人が教えてくれました。
一廓に『セティ1世葬祭殿』がありました。「セティ1世は、紀元前13世紀、新王国・第19王朝のファラオ。武勲とともに芸術にも関心が高かったことで知られていて、大王として名高いラムセス2世の父親であり、この葬祭殿は親子2代に渡って建造された」と、管理人が語ります。
古代美術の中でも、最も美しいものの一つ言われるレリーフ群です。
ファラオはこの地に葬祭殿を築く事で、死後も権力を維持できることを願ったといいます。
これは仲睦まじいセティ1世とラムセス2世親子の姿。考古学省の職員が、セティ1世が崇拝した75人のファラオの名がヒエログリフで刻まれた王名表を読んでくれました。
最後はセティ1世です。古代エジプトの栄光の時代を築いたと称えられるファラオ親子は、この地で今も息づいているように思えて来ました。

♪ Goin’on(Strings Version) / 新倉瞳Quartet