北極圏近く、北大西洋に浮かぶ島国アイスランドの街道を進みます。真冬に向かって夜明けも日々遅くなってゆきます。
彼方に美しい滝の姿を見つけ、立ち寄ることにします。
セリャラントフォスにやってきました。高さ65メートルから落下する水しぶきの裏側に人影が・・・。滝の裏側から見る景観に訪れた人々の表情が弾みます。
こちらは隣のグリュフラビュイです。北大西洋の気候による多量の雨や雪、そして氷河の地形がこの国に滝を多く造り出していると言われています。人々は、地球の囁きを聞くかのように見つめ、耳を澄ませます。
スコゥガル近郊を進むと、冬の日差しが一帯に輝きを与え始めました。
山間に向かうとソゥルヘイマヨークトルが姿を見せました。ヨークトルとは氷河の事です。
青緑の氷河に、降り注いだ黒い火山灰が陰影を作り出します。
「この一帯にはこの国ならではの風景が続く」と、男性が呟きます。

♪　DREAMING / Ásgeir