旅の終着地、コロラド州の州都デンバーにやってきました。
西部開拓時代、人々は夢と希望を抱き、この地からロッキー山脈を越え西へ向かいました。
州議事堂が、前の広場から旅立つ多くの開拓者を見守って来ました。「西部劇はここから始まったの」と、ご婦人方が言います。
ダウンタウンに行けば、ウェスタンシャツの老舗がありました。多くの西部劇衣装がこの店で調達されたそうです。
「これを着れば誰でもカウボーイになれる」と、店主が得意げな顔です。
開拓時代から続くという店を訪ねました。
バックホーン・エクスチェンジと看板を掲げたステーキ屋です。
「昔は西部の大地で狩った野生肉を出していた」と、店員が微笑みます。バッファロー・ビルも狩好きのルーズベルト大統領も通ったといいます。
バッファローのステーキを焼いてもらいます。野性味たっぷりの肉です。
厳しい自然の中で逞しく生きてきた開拓者の物語をお客さんと共に噛みしめながら、5300キロに及んだ西部劇の旅を終えます。

♪　瞬間よ / Vocal 工藤亜紀