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2019年9月26日(木)の放送内容
ルクソール西岸。ここには、死者の魂は肉体が滅んでも生き続け、再生の神オシリスのもと、冥界で暮らすという、古代人の死生観が宿っています。
紀元前15世紀のファラオ、ハトシェプスト女王の葬祭殿がありました。この世を去ったファラオの再生復活のための祭殿です。
オシリス神の姿を借りた女王の姿がありました。レリーフにはその出自や功績が描かれています。
「他にも多くの葬祭殿が発掘されている」と、案内の人が言います。そこで、まさに来世を思わせる風景の中を向かう事にします。
セティ1世は、その名を「偉大なる強さ」を象徴するセト神に由来し、名君として名高いラムセス2世の父親です。
レリーフに刻まれた父と息子の姿に想いが募ります。管理人が、「この葬祭殿の建設は、父親から息子に受け継がれ完成した」と、教えてくれました。
懐中電灯の灯りに浮かび上がるファラオたちは、今も冥界で国を治めているのでしょうか・・・。
古代への道は、さらに続きます。
♪ Across the Sands of Time / Diane Arkenstone


