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2019年9月25日(水)の放送内容
ルクソールの朝、ナイル川の東側から西側を眺めると巨大な岩山が連なる風景に驚かされます。
その昔、都として栄え、「テーべ」の名で知られたこの地の人々は、西側をこの世を去ったあとの来世がある場所と考えていたといわれています。
ルクソール神殿が置かれた東岸から川を渡り西岸へと向かいます。船頭が、「古代人の来世が見えるんだ」と、送ってくれます。
人々が暮らす場所を通り過ぎてゆくと、徐々に風景が変わり始めます。
開墾された田園に、背後の山から砂を含んだ風が吹いてきます。
農作業の人が、この地を守ってくれていると二つの像を指差しました。
メムノンの巨像です。およそ18メートルの一対の像は、紀元前14世紀のファラオ、アメンホテプ3世だといいます。
朽ちながらも、威厳を放つ姿は、気の遠くなるような歳月を人々に語りかけて来ます。
さて、この先にはどんな遺跡が待っているのでしょう・・・。
♪ If Heaven Closes / Bliss


