古代からナイルの水を引き込んだ田園に沿って進みます。
目に着く植物はナツメヤシです。この国は世界屈指の栽培量を誇るといいます。
道沿いに高く積まれた箱のようなものを目にし、足を止めます。農家の人の話では、収穫した作物を運ぶカゴだそうです。これから始まるマンゴーの摘み取りに備えてのものだといいます。
素材はなんとナツメヤシの葉の軸です。
収穫を迎える地域を8人程のチームで巡り、2週間ほど滞在して作業をするのだと、職人が語ります。今はマンゴーですがトマト、タマネギなど、作物によって大きさも異なるといいます。
それにしても見事な早技。古代から伝わる技です。完全な分業で1日平均400個が作られます。木材に負けない強度を持ち、一カゴに15キロが入るそうです。
これは特別あつらえの鳥カゴです。
マンゴーが終われば、次はオレンジにジャガイモ・・・。
農家も俺たちも一年中大忙しだという職人たちの高笑いに、ナイル川がもたらす恵の豊かさを感じ、更に街道を進みます。

♪　Habbet Ha / Hisham Abbas