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2019年9月13日(金)の放送内容
ナイル河畔の町、コム・オンボという町に入ると、こぼれんばかりにサトウキビを積んだトラクターを次から次へと見かけました。
「今年もやって来た収穫の季節。畑と集積所を何往復しても運びきれない程だ」と、運転手が言います。それにしても、なんという量。集積所の人も大童です。
豊作を喜ぶ人々が、畑を見てゆけと声を上げます。そこでトラクターの列が果てしなく続く街道を進みます。
畑ではまだまだ作業が続きます。サトウキビ栽培がこの地に伝わったのは8世紀頃ですが、古代からナイルの流れが運んでくる養分をたっぷり含んだ土と、整備された灌漑施設の恩恵を受け、瞬く間に主要な作物となったといいます。
品質は、遠征して来た十字軍の騎士がその甘味に魅せられヨーロッパに持ち帰ったという説もあるほどです。「これぞナイル川がもたらしてくれる豊穣の証だ」と、作業の人が目を細めます。
♪ Wala Ala Baloh / Amr Diab


