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2019年4月2日(火)の放送内容




澄み切った空のもと、大地を渡る風を受け、プロヴァンス地方の街道を進みます。
アルデーシュ峡谷。『父なる大河』と呼ばれるローヌ川の支流が作り上げた、南フランスで最も壮大な自然の景観を眺めます。
クラシック・カーで旅を楽しむ、粋な熟年夫妻に出会いました。「多くの芸術家にインスピレーションを与えたこの地を巡るのが長年の夢だった」と目を細め、近くに素敵な町があると教えてくれました。
暫し街道を進むと、小高い山を覆うように築かれたゴルドの町が姿を現しました。その姿から『鷲ノ巣村』と呼ばれる山の上の都市です。中世の面影を残す町並みは、シャガールを始め、多くの画家や写真家に愛されてきたといいます。青年が「城には町に暮らした画家の美術館がある」と、顔を綻ばせます。
ヴィクトル・ヴァザルリ。「オプ・アート」と呼ばれる視覚効果を計算した抽象絵画の先駆者です。その平面に描かれた立体的な模様を暫く見ていると、ふとプロヴァンスの風景が重なってきます。
アーティストが「光に満ちたこの大地は、芸術家に多様な表現をもたらしてくれる」と語りました。
♪ REMEMBER / AIR