西ベンガル州に続く街道を進みます。
シャンティニケタンという町に着きました。ベンガルの地を愛し、インドの独立に貢献した詩人・タゴールが設立した大学で知られる町です。
青年が「タゴールは詩人としては勿論、思想家としても知られ、インドで尊敬されている偉人だ」と語り、彼が1921年に設立した大学に案内してくれます。
小さな建物はかつての学び舎。学生たちが行き交う広々としたキャンパスには大きな校舎が見当たりません。
なんと講義は基本的に木陰の下で行われます。授業の開始を告げる鐘もありました。
学生が、タゴールがその思想を綴った詩を教えてくれました。

　私の眼は青空が持つ深い平和を感ずる。
　私の身体の中に、陽光を受ける杯のように葉を広げる樹が育つ・・・

自然の中に身を置き学ぶ野外授業を礎にする教育法を慕い、世界中から学生が集うタゴール国際大学。
予習をする学生の爽やかな眼差しに、この国の明日を感じました。

♪　Tagore:Tomarei Koriachhi Jiboner Dhrubatara / Srikanto Acharya