ソウルから北へ。鉄原という地域に入りました。収穫が終わった田んぼが広がります。
ここの米は本場中国にも高値で輸出される高級ブランド米・五台米だといいます。「今年もいい出来だった」と、農家の男性はほくほく顔です。
さらに街道をゆきます。この辺りは軍事境界線にも接する韓国最北の地域。流れる川の水は北朝鮮からも端を発し、あのイムジン河へと注いでいきます。旅の夫婦が「今年もここの紅葉を楽しめる」とにこやかに笑います。
渓谷に着きました。孤石亭という楼閣があり、7世紀には新羅の王が、そして14世紀には高麗の王がこの地を大いに楽しんだといいます。今は老若男女が集う人気の観光地です。
観光ボートに乗り込みます。壮観な玄武岩が紅葉で色づきます。かつては王侯貴族が独占していたこの渓谷を沢山の人々が愉しみ、喜びます。
自然の中に身を置き、風を感じます。今、改めて秋をありがたく思います。

♪　時が過ぎた後には / The Stockholm Piano Ensemble