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2018年6月8日(金)の放送内容
山の国ネパール。カトマンドゥ盆地に続く道沿いで、幾つもの煙突を目にしました。これはレンガを焼く窯の煙突です。日々大量のレンガが焼かれていきます。「大地震で壊れた建物の修復に使うレンガは、いくらあっても足りないのだ」と親方が語ります。陶土を掘りだす作業員たちの眼差しに復興への強い意志が漲っています。
バクタプルに着きました。「かつて都であった町の入り口には立派な門が立っていたのだ」と、3年前を思い出すように男性が呟きます。通りには復旧に向けて工事中の建物が並びます。2015年に起きた地震は、歴史ある家並みを壊し人々の生活を奪いました。洗濯の女性が「ここの住民はみな避難所から戻ってきたばかりだ」と語ります。「まだ完全ではないけれど、やはり生まれ育った家が暮らしやすい」と女学生が笑顔を浮かべました。一郭に、地震前と同じように糸を紡ぐお婆さんたちの姿がありました。糸車は、失われた日々を紡ぐかのように回り続けます。人々の表情に朗らかさが戻り始めていました。
♪ By Thy Grace / Snatam Kaur


