ギリシャ北西部の街道を進みます。人々が、口々に「アルタの橋を是非渡れ」と言います。
アルタの橋。橋は古代ローマ時代から何度かかけ直されてきたといわれ、現存するのは17世紀に作られたものです。
川に沿って進むと、長閑な風が渡る水路が流れていました。
川の流れを引き込む魚の養殖場がありました。養殖場を経営するトゥロンブキスさん兄弟が、「ここではウナギとマスを育てている」と言います。
まずは、中を見せてもらいます。ウナギの水槽です。「ウナギは、近年貴重なものとなっている」と、お兄さん。孵化したばかりのマスたちが泳いでいます。「餌の分量を管理しながら育てているのだ」と、弟さん。
成長したマスに餌を与える時間がやってきました。何とも元気なマスたちです。海の漁業が盛んなこの国で、何故淡水でウナギとマスなのかと尋ねると、「世界を相手に、この国では誰もやっていなかった事業を成功させたいのだ」と、答えてくれました。
この道は、古代から新たなギリシャへと続いています。

♪　NA LOIPON GIATI S'AGAPISA / GIORGOS GIANNIAS