ハノイ。11世紀に大河・ホン河の畔にキン族が拓き、今はおよそ650万人が暮らす都です。
その象徴ホアンキエム湖畔で、人々は優雅に朝の時を過ごします。社交ダンスを練習する人が、「キン族とは都人という意味。ここハノイは昔から文化の中心なのさ」と自慢気に語ります。
ハノイに学問の神様がいると教えられて、文廟という建物を訪ねました。ここはキン族が中国の制度に倣い、始めた、科挙試験に挑むためのベトナム最初の大学があったのだといいます。
そこに祀られていた学問の神様、それは孔子でした。合格祈願に昔からご利益があるとして、全国から学生たちが祈りを捧げにやってきます。
高校卒業の記念にとやって来た、インターナショナルスクールの生徒たちがいました。ガウンの中に着ていたのは、色鮮やかな民族衣装アオザイです。少女たちは、「大学で学び将来は国際的な仕事がしたい」と語ります。
母なる大河に夕映えが美しく輝いていました。

♪　What the Bird Says / Huong Thanh